向田奈保

介護、福祉、医療界隈の物書き+ヘルプマン。 1983年埼玉生まれ、香川在住。高齢者住宅…

向田奈保

介護、福祉、医療界隈の物書き+ヘルプマン。 1983年埼玉生まれ、香川在住。高齢者住宅新聞社記者を経てフリー。 コミュニティ、まちづくり、場のチカラ、建築、空間、風景。旅と南米。organic。

マガジン

  • 写真展「庵治町へのラブレター」2024.4.20-5.6

    人生初の個展であり写真展。写真総数約300枚。 準備から日々の記憶を記録に。

  • 新米ヘルプマン!

    福祉・介護関連の取材を10年以上→やっと現場へ。 夫(49)は15年以上の介護福祉士、私(39)、超新米ヘルプマン! ケア×人類学×建築(場のチカラ)で、本書きたい。

  • 「余白」を考えるための「余白」。

    「余白」って大切だよね。その理由を言語化してみたい。タネとなりそうな雑記帳。

最近の記事

徳島県・上勝町の旅:苔とゴミとパラダイス

梅雨。雨滴る一日。 小さな日帰り旅がものすごい印象を残したので記しておこうと思う。 山犬嶽 名前からしてパワーを感じる山。 苔がすごいとの情報を得て、梅雨に入ったら行きたい山だった。 場所は徳島県上勝町にある。 出発の日曜日、朝から雨が降っていた。雨でもいいんじゃない?と出発を決める。 けっこう道中どしゃぶりだったけども、ま、もう濡れてもいいし。覚悟できてる。 途中、ビッグひなまつりで有名で2度ほど来たことのある勝浦町。 道の駅でトイレ休憩と産直で買い物。 野

    • 写真展「庵治町へのラブレター」記録集④最終話 写真のチカラ

      300人超えてる…  5月6日、いよいよ展示会の最終日。朝9時には会場へ。まず私はやらねばならぬことがありました。”今日の夕方までに日ごとの来場者数を教えてほしい”という高松市への返答。(会場自体は高松市の所有なんです)  落ち着いている朝のうちに…ということで、今までの芳名カードと芳名ノートを開けてみます。  どっさりある芳名カード。  集計したら…これまで300人超えている。書かれていない人もいるはずだから…。  !!!  ヤバい…  感想を読んでしまうと泣きそう

      • 写真展「庵治町へのラブレター」記録集③会期中・場のチカラ・人間賛歌

        4月20日、初日 目覚めたら3時。今日から写真展始まる。 緊張していて、熟睡なんてできないよね…。 少しボーっとして起きて、散らかった部屋を整理整頓。 8時、ひびきがばあちゃんの家から帰ってきました。 結局4泊頼んでしまった。本当にお義母さんには感謝です!! 会場に向かいます。 9時前、併設しているカフェのスタッフがカギを開けてくれました。そして間もなく尾野さん夫妻が…  「おめでとうございます」って胡蝶蘭を持ってきてくださって…。  「待ってくださいー!!」  

        • 写真展「庵治町へのラブレター」記録集②ギリギリ作業、搬入、準備完了まで。

          人生初の写真展まで残り一週間。 写真総数およそ300!!! ほんと、ヤバい状況続きます。 間に合うの?! 木村さん!!!  4月14日、日曜日。この日も深夜1時すぎに起きて作業開始。  夫が仕事休みのため、娘のひびきとこの日だけは2人で遊んでもらうことに。天気が良く、遊びに行きたくなってしまうけど、今はそれどころじゃない!!  夫と娘が外出した後、私は会場の交流館へ。木村さんいるかな…  の前に「DMはがきがもっと必要なんやけど…」と尾野さんから聞いていたため、追加発注し

        徳島県・上勝町の旅:苔とゴミとパラダイス

        • 写真展「庵治町へのラブレター」記録集④最終話 写真のチカラ

        • 写真展「庵治町へのラブレター」記録集③会期中・場のチカラ・人間賛歌

        • 写真展「庵治町へのラブレター」記録集②ギリギリ作業、搬入、準備完了まで。

        マガジン

        • 写真展「庵治町へのラブレター」2024.4.20-5.6
          2本
        • 新米ヘルプマン!
          5本
        • 「余白」を考えるための「余白」。
          5本

        記事

          写真展『庵治町へのラブレター』記録集①

          2024年4月20日~5月6日 香川県高松市「純愛の聖地庵治・観光交流館」にて 人生初めて開催した写真展。 大好きな人たちへ向けた、ラブレター。 記録、残しておかないと。 ぜんぶ、この日から 思いの具現化  2019年1月、御殿山の素敵な景色を知って、2020年4月、尾野健さん(84)の活動を知って“写真展をやりたい” “尾野さんに話をいろいろ聞いてみたい”とは、出会ってすぐに思いついてはいましたが、コロナ禍とあって“思う”に留まっていました。  一方、尾野さんと出

          写真展『庵治町へのラブレター』記録集①

          「介護3.0」をダンスフロアへ ー”いいね”で終わらないための方法論ー

           介護3.0を提唱する横木淳平さんを講師に、香川県三豊市で定期的に行われてきた暮らしのライフセーバー講座。 (暮らしのライフセーバー講座、介護3.0の具体的内容については上記の記事を読んでいただけたらと思います。) 介護3.0が”インフラ”になって欲しい  2024年度も継続が決まっています。講座のパワーアップへ向けて、横木さんや講座のファシリテーターを勤めてきた金児大地さんたちが1月下旬、三豊へフィールドワークに訪れました。ちょこっと同行させてもらうつもりでしたが、隙

          「介護3.0」をダンスフロアへ ー”いいね”で終わらないための方法論ー

          ダイアログ・イン・サイレンスー「身体をつかう」を思いだす

           忘れられない体験・DID  東京・竹芝にある「対話の森―DIALOG DIVERCITY MUSEUM」。2年前に私はここで“ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)を体験しました。光ゼロの真っ暗闇の空間で、視覚障害のあるアテンドのもと、数人でさまざまなワークや体感をしていくというもの。 これが本当にいろんな気づきがあった忘れられない時間で…。  IN THE DARKだけでなく、音のない空間での体験・IN SILENCEもあると知りました。今回、上京するタイミングで体験

          ダイアログ・イン・サイレンスー「身体をつかう」を思いだす

          豊島(てしま)―ARTの島、ではない面に触れて。

          編集者・藤本智士さんと。  香川県・豊島(てしま)と聞いたら、ほとんどの人が「瀬戸芸の…アートの島」という回答をすると思います。私ももちろんそのひとり。瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)に合わせ、これまで二度、訪問したことがありました。  さて、とても尊敬している編集者・藤本智士さんが「豊島に行く」と仰ったのが12月下旬のこと。  藤本さんはnoteで「ごみ」について次のように言及しています。  「ごみ」と「編集」の相対性についても…  このnoteを追っていくと…

          豊島(てしま)―ARTの島、ではない面に触れて。

          ともに、ということ。【1】

           私はこれまで何度も、横木淳平さんが提唱する“介護3.0”を熱を込めて語ってきました。  2023年、幸運だったと感じるのは、私が暮らす香川県で、三豊市と「瀬戸内暮らしの大学」が連携し、横木さんが講師を務める“くらしのライフセーバー講座”が開催されてきたこと。  “横木マインド”に触れる機会が定期的にあったことは、1月から介護現場で新米介護士として仕事を始めた私にとって、講座を受けるたびマインドセットされたし介護にまつわることを熟考するとてもいい機会になっていたので。  一

          ともに、ということ。【1】

          だから『介護3.0』でいこう。

          確信  高齢者施設で介護の仕事を始めて早10か月が経った。最初はすべてにドギマギしていたけれど、オムツ交換、食事介助、入浴介助など、一通りのことはだいぶできるようになったと思う。一方で、渦巻く思いが常にある。  縦型導線の施設で、入居者さんたちが寛げるスペースがほとんどない。さらにスタッフが「徘徊」「尿汚染」「慰問」など、カタい名詞ばかりで状況を表現することが多い場では、お年寄りはHappyになれないのでは?と感じてきた。いろんな経験を積み、長年生きてきた人たちの最期の生

          だから『介護3.0』でいこう。

          「介護3.0」でいこう ②

          6月17日、暮らしのライフセーバー講座の2回目が行われました。 前回の記事はこちら。 今回2回目は… 前回、大雨の影響で横木さんは直接香川に来られずオンラインでしたが、この日はリアル。響いてくるものがさらに濃くなるというか。 介護技術の実践もあってすごく充実した時間でした。 介護を暮らしに返す さて、横木さんがこの日最初に話したことが「介護を暮らしに返す」。  どういうことかというと…  と横木さん。  たしかに!!!!!  かつては家族が介護を担って

          「介護3.0」でいこう ②

          「介護3.0」でいこう。

          暮らしのライフセーバー  香川県三豊市。今や「日本のウユニ塩湖」として超有名になった父母ヶ浜のある町です。  それだけじゃない。  ユニークな人たちも集まって来て、最近何やら、ワクワクすることがたくさん行われているもよう。  「瀬戸内暮らしの大学」も。  今回綴る「暮らしのライフセーバー講座2023」は大学講座のひとつ。  地域で暮らす一人ひとりの「視点」や「小さな行動」が地域の共助の仕組みとして根付いていくことをめざしている、といいます。  暮らしのライフセーバーの目

          「介護3.0」でいこう。

          しょうぶ学園を訪ねて(下)

          しょうぶ学園訪問記の続きです。(上)は以下に。  いよいよ見学も終盤。あっという間に時間が経過していきました。  木の工房の脇にある小道を通り抜ければ、住宅地へと続く道。  周囲はとても静かです。  私は飯山さんに尋ねます。  「門扉もなく、施設に鍵がかかっているわけでもないですよね。利用者さんが外に出ていってしまったり、いなくなってしまったりなんてことはなかったんですか?」  「昔はありましたけど、今は年に1回あるかないかのレベルです。出ていった利用者さんから連絡が来

          しょうぶ学園を訪ねて(下)

          しょうぶ学園を訪ねて(上)

          ずっと行ってみたかった場所  ものづくりを柱としながら障害者支援事業を行う「しょうぶ学園」を知ったのはもう10年前のこと。偶然、地元の本屋さんで手に取った雑誌『チルチンびと』(2013年11月号)がきっかけでした。”コミュニティ建築”という言葉が目に留まりました。”ケアと建築”に従来から深い関心があった私は迷わず購入。すぐにでも行ってみたい!と思ったものの、未知の鹿児島。「遠い」というイメージもあって実際の訪問に至らないまま。 (福祉界隈の物書きの仕事をしていて“どこか

          しょうぶ学園を訪ねて(上)

          「生きてて良かった!!」を聞きたいんだよ。

          ヘルプマンのつぶやき 勤め先の施設にいる長寿な100歳のIさん。 まだまだお元気で、食事は普通食。排泄もポータブル。大してボケてもいない。 ただ、【安全上】という名のもと、見守りが欠かせなくて常に職員の机のそばに【座らせられている】。 ボーっと、ただ。目の前に雑誌が置かれるくらいだ。←視力もよいのです。 午後「しんどいなぁ…」とつぶやいたのが聞こえた。 「しんどいですか?ベッドに横になりますか?」と尋ねると 「することがなくてしんどい。どこっちゃ行けんし」。

          「生きてて良かった!!」を聞きたいんだよ。

          介護3.0がいい。

          横木淳平さんの提唱する「介護3.0」に圧倒される。私もケアの仕事をしているため、今回はグーンと実感をもって迫ってきた。 以前取材させて頂いたときの記事は↓  「香川で今週末こんなイベントがあります。タイミング合えば是非」と横木さんからメッセージをもらった。  「瀬戸内暮らしの大学 暮らしの保健室」。  福祉のベーシックインフラ事業として、地域に“暮らしのライフセーバー”を広めようと、同大学と三豊市共催で、横木さんの講義が行われることに。 ※瀬戸内暮らしの大学…2022

          介護3.0がいい。