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七草にちかと俺の人生

 やあ、オタク共諸君。ご機嫌いかがだろうか。

 こちらはアイドルマスターシャイニーカラーズのシナリオイベントSHHis「モノラル・ダイアローグス」を見て情緒がおかしくなっているオタク。

SHHisのシナリオイベント「モノラル・ダイアローグス」は5月10日11:59まで開催中!

 ところでみなさんはシャニマスをプレイしているだろうか?

 私は事前登録からゴリゴリにプレイしている。いや、一時期放置気味だったし、今も新しいプロデュースシナリオについていけてないからゴリゴリは語弊がある。

 基本的にこのゲームは「育成シナリオ」「PまたはSカードシナリオ」「イベントシナリオ」「周年や季節などの特別シナリオ」が結構なボリュームであるという人間関係、アイドルの成長が楽しいゲームである。
(特に最近のイベントシナリオは読むのに2時間越えとかする。正気か?)

 中でもこのSHHisというユニットはとにかく重い。
 それまで存在が匂わされていた事務員の七草はづきの妹がアイドルとしてデビューするということで一気に注目を集め、その育成シナリオのヘビーさに多分プロデューサー全員が度肝を抜かした。

みんな大好きアイマス恒例緑事務員はづきさん

 私は大崎甜花担当なのだが、七草にちかが話題になっていると聞いて軽くまたやってみようと復帰したら見事にSHHisというか七草にちかが出ているシナリオは全部追うようになってしまった。

にちかのPカードは今のところ持ってる。Sカードは1枚ない。

 さきほども述べた通り、私は大崎甜花担当のプロデューサーだ。大崎甜花最高。最近恒常PSSRがやっと揃った。最高。

まだ学生なので無(理のない)課金でしか遊べない。
限定PSSRが出るたびに呪詛を唱えている

 それなのに私は気が付けば七草にちかのコミュばかり追っている。アルストロメリアのイベントシナリオは読めていないものもあるのにSHHisが出ているシナリオはリアタイで全て読んで気が狂っている。

 何故こんなにも私は七草にちかに惹かれてしまうのか。その理由の一端をここに記したい。

※タイトルにもあるように、
これは俺の人生の話なので壮大な自分語りが入ります。
隙を見せたな。


『憧れ』という共通点

憧れのアイドルの名前をもじった偽名を使うにちか

 283プロというかアイドルマスター全体で見て、最初からアイドル志望で養成所からアイドルになったというキャラは少ない(SideMが顕著)。
 多くがスカウトを受け、その人なりの決断をした結果がアイドルというキャラが多い。

 しかし、にちかは「八雲なみ」という引退したアイドルに憧れて、283プロダクションに来た。
 それは「”アイドル”になりたい」というより「"なみちゃん"になりたい」と言った方が近いほどのこだわりが感じられる。

「なみちゃんの靴に合わせなきゃ…… 私の足は、いつまでたっても私の足じゃないですか……」
「なみちゃんの靴で踊らなきゃ ライトなんて当たるわけないって…………」
「私が私の精一杯をやって、私が満足したって…… 意味ないって、わかってるじゃないですか—————!」
「特別じゃなくたっていいなら、誰だってアイドルですよ」(「アイドル全員が特別ではない」というプロデューサーに対して)

「W.I.N.G.編/oh high」より

にちかに出会ったばかりのPはその姿をこう表現する。

「とても明るくて、楽しそうで みずみずしい輝きに満ちていて」
「でもパフォーマンスをした瞬間に――――」
「くすんで、何かのコピーになる」

「W.I.N.G.編/grad your chance!」よりプロデューサーの心境

 八雲なみのステップを真似して、練習のダンスでいらない動きが入ってると指摘されるも「普通のダンスを普通に踊ったところで誰にも見てもらえない」「でも、なみちゃんもやっていたステップを真似すれば評論家の目に留まるかもしれない」という流れを"八雲なみの靴に合わせる"と表現している。
 ファッションに例えることで自然とこちらに"身の丈にあっていない"のではないかと思わせてくる。

 さらに、平凡な女の子という印象からプロデューサーは疑問を持つ。

「アイドルは ここから始めて――――」
「アイドルになるのだろうか」

「W.I.N.G.編/grad your chance!」よりプロデューサーの心境

 平凡な女の子という点で283には櫻木真乃、園田智代子といったアイドルも存在する。どちらもプロデューサーが才能を感じてスカウトしたり、オーディションに受かったアイドルたちだ。

櫻木真乃さん
園田智代子さん


七草にちかのW.I.N.G.編の序盤を見た後に園田智代子のW.I.N.G.編を見ると、気がおかしくなる

シャニマストリビア


 プロデューサーはにちかをプロデュースしようと思ったキッカケについて「自分でもよくわからない」といっている。(そんなことある?)

「八雲なみ」
「今から二十数年前 翳りの見えたアイドル業界にすい星のように現れ」「完成されたパフォーマンスと華やかな存在感で あっという間に人々の心をさらい」
「その尾が煌々と光を放つうちに消えてしまった、謎多きアイドル」

「W.I.N.G.編/なみ」よりプロデューサー

私の、全部の始まりの人なんですよ? なみちゃんは……!」

「W.I.N.G.編/なみ」より七草にちか

 七草にちかの、"全部の始まりは八雲なみ"である。

 それでは「自分の、全部の始まりだ」と断言できる人物はあなたにいるだろうか。

私にはいる。

私は"こう"なりたいではなく、
"この人になりたい"と思ったほど焦がれた存在がいる。

 にちかはW.I.N.G.のシナリオ内で「平凡な七草にちかではなく、特別な八雲なみでないといけない」ということを何度も言う。

 私は思う。「にちかがなりたいのは、アイドルではなく八雲なみそのものなのではないか」と。

 私が憧れた人は、今も現役で活動している引退してしまった八雲なみとは違う。私が夢中になった人は、その当時も今も人々を惹きつけてやまない。

 私がその人を好きになったばかりのとき、その人は専門的な特別技術や技巧があるわけではなかったように思う。
 ただ、「才能を持っている」という点で誰にも負けていなかった。日が経つごとに技術、技巧を身に着けて「親しみ」で補われていた部分がいつしか「届かない存在」になってしまった。
 ただ、その活動が楽しくて、でもそれを将来の自分にするかといわれれば本人は首をかしげていた。

 だが、「才能もあって努力をし、かつ既に支持されている人間」を放って置くように世の中は出来ていなかった。ただの外野には何があったのかわからない。

 最初本人はその活動を金銭に変えることに抵抗を示していたが、グッズやイベント、デビューが決まって、みんながそれを応援していた。

 これは憶測でしかないが、本人はデビューをあまりよく思っていなかっただろう。ファンが応援してくれることではなく、自分の活動が本人の思ってもいない方向に進んでしまったことを。

 そもそもその人の、本人の夢は"こう"ではなかったのだ
 幼い頃に憧れたものがあって、挑戦する機会も得て、実力と関係ないところで挫折したのだ

 当時は知りえなかったが、"憧れ"になれなかった存在私は憧れていたのだ。

 八雲なみも、自らの活動に納得していたとはいえないだろう。デビューしてすぐに失踪という形で芸能界からも、当時のプロデューサーの前からも姿を消したのだから。
 しかし、七草にちかはアイドルになる前はそのことを知らない。
 なみちゃんは楽しかったのか、という疑問をアイドルになってから持つ。

 私が七草にちかに共感する理由という点はここまででもおわかりいただけたと思う。


『実行』という相違点

実の姉である七草はづきからアイドルデビューを反対され、
偽名を使ってオーディションを受けようとするにちか。

 七草にちかが八雲なみを追いかけアイドルになったように、私も憧れの人になりたかった。

 だが、私はあくまでも憧れの人が持つ肩書ではなく、"その人"にこだわった。
 "その人"が浴びている歓声、評価、名声、能力、人生すべてが知りたかったし、欲しかった。

 そしてすぐに現実を知ることになる。

 幼い頃から良くも悪くも際立った努力ではどうしようもない才能があったその人と違い、私にはそれがなかった。

 じゃあ、もう憧れたこと自体なかったことにしてしまおうと思った。

 だから私の本当に将来なりたいものという意味での夢はそこで終わった。


でも、七草にちかは、アイドルになった。

 最初に本人がなりたかったものはいってしまえば実力派アイドル"八雲なみ"なのである。
 努力で補える才能には限界がある上、七草にちかの才能実力派アイドルのものではなかった

 地上波のテレビでタレントとしてお笑い芸人と掛け合いをするちょっと生意気な面白い娘というのが世間の見た"アイドル「七草にちか」"だった。 
 どんなものでも真似をしようとすれば複製にしかならない。

 当たり前だが、七草にちかはどんなに頑張っても七草にちかというアイドルでしかない。

 「カリスマ的な八雲なみ」「ストイックで実力派の緋田美琴」にはなれないのだ。

 私もそれが薄々わかっていたから、他人に夢を語ろうとしなかったし、あくまでも他人の模造品ではなく、その人になりたかった。

 七草にちかもアイドルになってからそれがわかって、"自分なりのアイドル"を模索している。

 書いてきてわかる通り、七草にちかに、夢を諦めなかったら「こうなっていたかもしれない自分」を重ねている。

「――—— やる前に、諦めるなんてできない…………」
「私、伸びるんです! 知ってる曲も踊れる曲数も、絶対誰にも負けません!」

「W.I.N.G.編/grad your chance!」より七草にちか

 シナリオ内でにちかの姉、七草はづきが言う通り、夢を諦めたあとも人生は続いていく。
 アイドルを辞めたあとも、そもそも挑戦しなくてもその後がある。

 挑戦せずに諦めた私のその後は私にとってもうチェックメイトや大手をかけられる手前の盤面としかいいようがない。
 日々なんのために生きているのかもわからず、消去法で選んだ道を歩いているような感覚でいる。

 そんな中で見る七草にちかが七草にちかというアイドルになっていく過程には様々な感情(としかいいようがない)が湧かざる負えない。

 私は、七草にちかがいつかの夢の続きを見せてくれるような気がしている。
 それが修羅の道だとしても、「にちかは"唯一無二のアイドル・七草にちか"になっていくんだ」と思うから。





あとがきみたいなまとめ

 書き始めてから結構時間がたったので解釈や言いたかったことが変わっているかもしれない。
 基本的に就活と卒論の現実逃避に書いているので自分でも何が言いたいかわかっていない、"感じ"てくれ……
 あと、「」と””の違いがなんなのか過去の自分に問い詰めたい。

PS.

新規も出ました。前回の美琴さんはいません。助けて。

 前回の美琴さんが全く出なくて勢いでniconicoに動画をあげたりしていた。殺してくれ。

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