青虫だけが知っている

  君へ

ソロリソロリ。

君の足音は残り2段という時になって
ようやく聴こえる。

階段に対してさえ傷つかないように優しく歩く
君の細やかな性格は派手ではない為に
時に理解されずに「無関心」「冷めている」という印象を 人々に与える。

本当は少し揺らせばグラグラと崩れ落ちてしまうかのような豊かな感受性を隠し持っているのにね。

君の本当の優しさを知っているのは人ではなく先程まで階段を下りながら踏みつけられずに死を免れた小さな小さな青虫でした。

青虫はいつまでも見守っているよ。
僕の命を助けてくれた優しい優しい君の事を(^^)v