うた　宇宙（そら）のまにまに⑯

キレイゴトを　中空に　放つ

「そんなのは、キレイゴトでしょっ！」
視線險しく、声色荒く、全身から攻撃的な気配を放つ人
その言葉は
わたくしに向かって　投げつけられた

呆気に取られたのち
その怒りを招いたのは　わたくしのどんな失態だったのか、と
脳内は目まぐるしく　起動する

相手はいったい何に、これほどの怒りを感じているのか？
此方の考えが　其方と違う　というだけで？
わたくしに　相手の逆鱗に触れるような、無礼が　あったのか？
胸に手を当てて　確かめようとする

わたくしには　自己表現の際に、
自分に戒めている　五つのこと　がある

誰かを責めたり、指図する　傲慢はないか。
他人様を　自分の恣意で　どこかに誘導しようとしていないか。
正しさにかこつけて、自分の優位を主張していないか。
てんでんこで生きる　お互い様を　尊重する。
自分の主張は　自分の場所で行い、
他人様の大切な場所では　訪問者としての節度をもって　ふるまう。

無用な対立を避け
そして、心から求めている
「どの人も笑って暮らせる」世界を　
この目にするために
こうなる、ああできる　と
中空に向かって　日々　予祝としての言葉を　放つことが
わたくしの
メッセンジャーとしての　役目と自認している

五つの自戒は、どうにか守れているようなので、
他の理由を当たっていくしかないな、と
対応を検討する

実際、現実はキレイではない
だから
キレイにするにはどうすればいいか
言霊の力を　信じ、
考えて、言葉に表し
現実を希望するものに　近づけていく
言霊は嘘を赦さない
ホントウノコトを　
心の力をもって　天に　届けることでしか
その力は　真に発動されないのだ

そのためには
まず自分の在り方から　
試行錯誤するほかない
キレイではない、諍いごとに
巻き込まれそうな展開は
神様のテストだと　受け止める

「お前は　どのようにキレイに対応できるか？」という　お試しに
逃げ出さず　真摯に向かう（取り合わないという　選択肢も含めて）

キレイをめざして進むのは　
容易ではなく　厳しいことだ
それでも
其処に向けて
ひと（真人）になりたいと
切実に願いながら
一歩一歩　ゆっくりと
自らの足を　前に出していくしか　ないと
心に　言い聞かせて
進むのだ

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平和を希求する憲法、生命を大切にして生きること、原発の無い国土を取り戻そうとすること　安全な食べ物を皆が分かち合い美味しく食べられること、病をつくり出す薬に頼らない暮らし　などなど
結局はキレイゴト（実現不可能の夢物語）だよと訳知り顔で話すのが、
当世風のクールな処世術なのかもしれないけれど、
そのようには、到底できない　わたくしは
格好悪いかっこつけな生き方だな、と自嘲気味に思った時に
降ってきた言葉たちです。
無名であっても、心あるたくさんの方々が諦めずに、倦むことなく努められたおかげで、今の暮らしがあります。その列に繋がっていければと、思います。

ここでのキレイの意味するところは、下記のとおり（美しいと異なる意味）

【きれい】
②よごれがない。清潔だ。（きれいに洗う）
③不正やごまかしがない。（きれいな態度）
④残るものがない。（きれいに食べる）
⑤きちんと整っている（きれいに部屋を片付ける）
⑥ちゃんと結末をつける。（きれいに話をつける）

出典：小学館『新選国語辞典』

縁起の良い吉祥草の花が咲いていました

最後までお読みくださり、ありがとうございます。和風慶雲。