377 早すぎる世界と遅すぎる南雲

ネットの世界というのは、時に南雲には早すぎるのかもしれない。

めまぐるしく変わる世界は、決して嫌いではないけれども。時折振り回されてしまう。

一挙手一投足、今に全力。それが、当代の理なのに。南雲はいつまでも石橋を叩いてたり後悔してたりのんびりしてたり。遅い。とにかく遅い。

根がのんびり屋で、完璧主義なのだろう。自分で結果を出して、見返したい気持ちも強すぎるのだろう。

手を伸ばせば、色んな所に届くと、きれい事は言うけれど。南雲には未だ、その実感はなくて。

だからまず。自分が必死に至らないといけないのに。それもできなくて。そんな自分を、どうやって導けば良いのか分からなくて。

理想は、間違いなくもっと遠い場所なのに。ただの一歩さえも踏み出せずに。底の方で乾いて死ぬ。このままだと、その末路になりそうで。

恐れている。恐れなくて良いものだろうに。怖がっている自分がいる。それらもまるっと。飲み込んで進めばいいのにね。

おわれ

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