思えば遠くへ来たものだ。

恥の多い話である。それでも読んでみたい方のみ、スクロールして欲しい。敢えて空間を取っている。察していただければ幸いである。有料にする勇気はなかった。






3Xの歳が近付こうとしている。私が(諸般諸事情の結果大学を諦めて)社会に放り出されたのが18だから、既に干支は一周りした計算になる。

夢への道を放棄し、他人に扱き下ろされ、正社員でもない職を転々とする。親との同居は、苦々しく思う時もありながらも今なお続く。いつしかネットにのめり込み、たまに創作はしても堕落していた。もっとも、本人自体は呑気なものであったが。

そんな自分に感性が戻ってきたのは30が見えるか見えないかになってきた頃。私事における重圧がやや減り、自分が自分に課した自由に対する戒めが徐々に『そんなことしなくても良かったのか!』となってきた頃。ようやくこの頃から東京や名古屋へ行くようになったり(地方都市在住なので数年に一度程度だが)、自由な食事を摂る事への意欲が戻って来たりした。

だが、私はこういうことをネット以外ではあまり公にしないようにしている。個人の見解としてネットとリアルは別物という考えがあり、また、こういうある意味どっぷりな生活は。リアルに重心を置き、交友関係や正規の仕事に腐心している方の非難の的になると重々承知しているからだ。

そして今年になって、ようやく具体的な目標めいたものが出来上がった。

『文章で、お金をいただく』

昨年、諸都合で色々な創作の見せ方、というか販売方法を知ることができた。もっとも、その一方で一昨年は精力的に動いていたメインの創作からは距離を置いてしまっていた部分もあるのだが、これは本年にかけて是正していく予定である。

創作の売り方も色々とある。一番いいのは書籍化だ。複数作もそうなれば大手を振って作家を名乗れるし、売れっ子になれば泊もつく。世間の目も変わる。

だが私にはそこまで行けるほどの自信は今のところない。では同人か? アレはアレで印刷費と遠征費がネックになる。田舎とは言わないまでも大都市とやや距離のある地方民には難しい話だ。収入を増やすというのも(いつかは語るだろうが)内面的な事情で個人的にしんどい。

そこで目をつけたのがここだった。この『note』というサイトは元々某Twitter発の小説目当てで登録していたのだが、このサイトには販売機能もついている。つまり、今はだめでもゆくゆくは安価な値段で印刷費もなく自分の創作(無論二次創作ではない)に値を付けてしまうことが可能になるのだ。

ともあれ、本年の野望はまだ一歩目を踏み出したばかりだ。ブログめいてこういう文も書けたらいいな、とふと思い、筆を執ってしまった。もしも最後まで読んで頂けた方が居られるのなら。私は最敬礼するだろう。

もしも小説を気に入っていただけましたら、サポートも頂けると幸いです。頂きましたサポートは、各種活動費に充てます。