今からあなたを番号で呼びます#41〜再会〜
わたしのタオルが無くなり、数十分間後に番号がよばれて居室をでた。
いつもお出かけする時に手錠されたり待機していた木椅子に担当が待っていて、横に座った。
手錠も何も、用意されていない。
あるのは保釈申請の紙だけ。
申請が通ったので釈放です。
これはあなたの名前で間違いない?
はい!
番号で呼ばれるのもこれきり。
ついに私は留置場をでた。
お世話になりました!
と、挨拶をして場外にあるまた違う部屋に案内された。
案内された先には、私に差し入れしてくれた本の山とタオルや石鹸、リンスインシャンプーなど生活品と手紙や弁護士や裁判所等からもらった書類など2ヶ月分色々と並べてあった。
所持金は7500円ほど。
逮捕された時には着てきた洋服も用意されていてパンツは袋の中にしまったままだった。
お久しぶり!私の私物たち。
担当と持ち物の確認をしてサインをした。
じゃあ、着替えおわったらまた声かけてね!
保釈された後の担当は、なんだか優しいように思えた。
2ヶ月前のパンツ。
留置生活で洗濯してくれていたから、どうせなら一緒に洗ってほしかったー、、が、仕方がない。
グレーのスウェットを青いかごにいれた。
スウェットは回収。
また洗われて使いまわしするんだろう。
私がきていたスウェットだって、毛玉がすごかったから誰かのおさがり。
逮捕されたときに着てきた洋服はぶかぶかになっていて、痩せたことを実感した。
スニーカーを履いて、便所サンダルとはおさらば。
着替え終わり、担当を読んだ。
持って帰るのに白い紙袋をもらい、ひとつひとつ荷造りをしていく。
嬉しくてニヤニヤがとまらない。
"どん底は続かない"
この時を待っていた。
ひとつひとつ持ち物をチェックしていたら、携帯がない事に気付いた。
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