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今からあなたを番号で呼びます#35 〜気の合った仲間たち〜
昨日から新しい4人の生活がスタートした。
この4人になるまで、気の合わない一緒に生活していてストレスになる人ばかりだった。
フィリピン人の子が保釈されて、おばさまとベトナムの子3人で生活したあと
無銭飲食で捕まった20代の見た目派手でもない普通の会社員の子が私達の居室へやってきた。
お昼をガストで食べていて、お会計のときにお金がないことに気づいた。
おろしてくるからと、私物をひとつ預けて店をでたらしい。
その後、営業職で行かなければいけない仕事があったらしくガストに戻らずそのまま仕事へ。
また違う日に、同じガストでお昼を食べていた。
今日前回払えてなかったお金を返そうと思っていた矢先、店員が無銭飲食した彼女に気付き
彼女が料理を食べている最中、警察がやってきて待ち構えていたらしい。
彼女は、家を引っ越したばかりで友達の家で引っ越すまでの間生活をしていたらしい。
払う気はあると訴えたが、その場で示談とはいかずに警察に逮捕され、友達に迷惑をかけたくなかったからと一緒に住んでいることは言わずに濁していたらしい。
居住地が不明で、逃げるおそれがあるので逮捕され留置場の私達の居室へやってきた。
ホームレスだと思われていたのかもしれない。
法学部をでているおばさまが色々と話を聞いて助けてあげていた。
この闇の世界へきたばかりでこの先どうなっちゃうのかわからず不安がっていた。
わかるわかる、私もはじめそうだったなぁ〜と懐かしくさえ思った。
いまや、彼女にこれからどこへ行ってどうなるのか、おばさまと一緒に説明できるレベルになっていた。
明日は地方検察庁
その次の日は、地方裁判所
地裁でこの先20日間の勾留をするかしないか、決められるから住んでいる場所があるなら、ちゃんとこの2日間で話しした方がいいっておばさまは助言していた。
友達に迷惑がー、、と言っていた彼女。
じゃあ、居住地言わないでそのまま勾留されたいの?と呆れ気味のおばさま。
私からみた、無銭飲食した彼女は
なんで、ここにいるのかわからない。と怒り狂った後、気になっている男にバレたら、、、人生終わると声を出してぎゃんぎゃん泣いていた。
そして、無銭飲食なんてする自分が悪いことを棚に上げ、周りの人ばかり批判をしていた。
返す気があるから私物のブレスレットを置いていっただの、頻繁に同じガストに行っていてほんの1回のお会計なのに、と。
店長は話そうとせず、警察におまかせ。
明日からの仕事だってどうしよう、、、と。
自分のした行為を悔いるべきなのに、この人の生き方考え方が好きじゃなかった。
ご飯も不味いのは当たり前なのに、いちいち文句をいって批判してくる。
私はもう無視。
お風呂は?トイレは?洗濯物は??
説明はするがすべて、ムリーーと絶叫。
しまいには、淡々と話す私達にもうここの生活慣れてるんですねって上から目線で言ってきた彼女。
誰しもが出れる日が待ち遠しくて、ここでの生活をしているのに。
慣れたくて慣れたわけじゃないわ!と言ってやりたいくらい貶された気分だった。
彼女は、おばさまが助言どおりに地検と地裁で居住地をきっと説明して、勾留無しで出ていった。
地裁にいったあと、彼女は居室に帰ってこなくて
おばさまと安堵した。
ベトちゃんは日本語も英語もわからないからジェスチャーで彼女が無銭飲食してここに居る事とたぶん勾留なしになった^^と伝えていた。
異国の地で勾留され、他国仲間だったフィリピン人の子も居なくなって淋しそうだった。
言葉は通じないけどけど、ジェスチャーで話したりとかわかる日本語で会話したりコミニュケーションをとっていた。
そして、コカイン女子参入で4人に。
常に明るい彼女は覚せい剤でもやっているみたい(笑)
話す内容がブラックすぎて聞いていて面白かった。
おばさまも20歳以上離れた彼女に、薬の知らない世界を興味津々に聞いていた。
おばさまは眠剤はのむが、ドラッグの事は無知。
やったこともないし見たこともない。
大麻とコカインはどっちが悪いの?
私たちは、食い気味にコカインです!!と返答した。
大麻はハーブだから、海外じゃ合法で医療大麻も発展している。と麻薬取締法違反者が2人もいるので、おばさまも興味あるのか、いつのまにかドラッグの話になっていた。
大麻、、、、コカイン、、、
天井の方指さして、あそこ覚せい剤。
なくらい、依存したらヤバいし廃人になると説明。
色々とつっこんでくるおばさまに、面倒くさくなってきた、私達。
直感的に、おばさまがクスリをやったとしたら
めちゃくちゃハマりそうな雰囲気があった。
大麻なら過剰摂取でも死なないから、大麻がいいと思うと話していた。
覚せい剤とかやったら、ハマって廃人になるのがオチだから、やりたいなら大麻だよ。って
寝れるし!と、コカイン女子も夜は眠剤を飲んでいて妙に説得力があった。
いません?バス護送で髪の毛乱れてるけど気にせず寝てたりぼーっとしてるひと。
あー、、いる。
あの子達はそうなんだ。
たぶん覚せい剤の切り目、だと話しをしていた。
大麻の成分を抽出したCBDなら、日本でも合法だから出たら買ってみたら^^と話して終わらせた。
警察に見張られ、留置場での生活が息苦しい中
同じ居室の人たち全てが気の合う人ばかりじゃなかった。
話したくもないし、視界にはいってほしくない人もいた。
自分の精神面が優先で、自分が大事だった。
でも、フィリピン人の子も含めて同居人運は良かったんだと思う。
ストレスにならないし、それぞれ自分のすきなことやったり、時にはおしゃべりしたり。
法学部でていて留置場きたことあるおばさま
地元で不起訴だったけど留置にはいったことあるコカイン女子
おとなしくて可愛いベトナム人
1ヶ月以上ここにいて眉毛ぼーぼーになった、私。
ベトちゃんは、私が一緒に生活している限り弁護士もこないし面会もない。
地検に行くわけでもないし、話が進んでいるのかもわからなかった。
入管問題があるから、外国人の勾留は長いのか。
いつまで留置にいるんだろう?
いちを国選はつけているらしいが、ほとんど来ないらしい。
ベトちゃんの進展がない限り、この4人の中で初めに出れるのは私だと思っていた。
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