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【名大ニュース】プラズマが種子の発芽や植物の成長を促進させる——研究集会開催

名古屋大学低温プラズマ科学研究センターは1月6、7の両日、「第二回プラズマ種子科学研究会」を開催しました。
植物科学と低温プラズマ科学の専門家らが全国から参加。種子にプラズマを照射した際に発芽や植物の生育が促進されるなど、作物の栽培に有用な影響を与える事例が報告されました。

名大の榊原均教授(生命農学研究科)は
「植物ホルモン作用による植物成長調節のしくみ」と題し講演

プラズマは固体、液体、気体に続く、物質の“第4の状態”とも呼ばれ、医療分野をはじめ幅広い分野で応用されています。近年は、プラズマ照射により種子の発芽や植物の成長が促進される事例が報告されるなど、農業の新しい技術として注目されています。

研究会では、イネの収量と品質、食味の向上、低温プラズマの照射による細胞や酵素、タンパク質への影響など、全国の大学の研究者から様々な研究が報告され、海外の研究者によるオンラインの登壇もありました。
九州大学の古閑一憲教授は「プラズマ照射から成長促進に至る多くのチェックポイントはまだ明らかになっていない。様々な知見が必要なので、引き続き多くの研究者の力をお借りしたい」と分野間の研究者の連携に期待を寄せました。

名古屋大学低温プラズマ科学研究センター
https://www.plasma.nagoya-u.ac.jp/

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