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ペットについて思うこと うちのフグの大きな仕事

飼っていたフグが亡くなって1ヶ月が過ぎた。

フグのいない生活は楽だ。
フグの体調のこと、水質や水温、水槽の苔のことを気にしないでいいし、エサやフィルターの買い出しに出かけることもない。水換えの手間にヤキモキすることもないので、とても楽だ。


しかしこの1ヶ月、私のメンタルの高低差が激しい。
寒さや日照不足によるストレス、仕事でのストレスがあったからなぁ。と思うけど、そんなことはこれまでフグと過ごした9年の間にもあった。
だけどそういうストレスはフグを見ているとなんとなく和んで、気持ちがゆるやかになった。

フグは私たちに懐くことはなかった。
「もっと遊ぼうよ〜」と私が言っても、チラッとコチラを見てプイッと踵を返してしまう。
エサをあげると三角の歯をむきだして、ガツガツ食べる。まだエサは水面に浮遊しているのに「もっとくれ」と言わんばかりにエサを持つ私を見てきた。

終始パタパタとヒレを動かして泳ぐ15cmほどの命にずいぶん支えられていたんだなぁと思う。

「もうちょっとしたら、海水魚用の装置を揃えようか」
と夫が言った。

次に飼うならどんな魚にしようか、と先日大きな観賞魚専門店に行ってキラキラ泳ぐ魚をたくさん見てきた。
飼っていたのはハチノジフグといって汽水域に生息する魚だった。また汽水の魚にすれば機材を新たに買い揃えることはないんだけど、専門店でちょっと心を動かされた魚は海水域に住むコだった。

またハチノジフグでもいいんだよ。と夫に言ったけど、「ん〜〜」と彼にも思うところがあるようだ。

水槽の管理とか水温の調整とかいろいろ大変なんだよなーとか思いつつ、やっぱり何かお魚がいてくれる方が我々のQOLは上がるんだろう。

魚に限らずペットってそういうありがたい存在なんだよな。


うちのフグは懐くこともなく何にもせずにフワフワ漂うだけだったようで、大きな仕事をしてくれていたんだなぁ。

今は空っぽの水槽にフグの面影と未来のお魚の幻を浮かべつつ眺める。

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