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【6/22 #日めくりクラシック音楽 】今日はフランスの作曲家ダリウス・ミヨーの命日(1974年):屋根の上の牛

こんにちは、名古屋クラシック音楽堂@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 では、1974年6月22日が命日であるフランスの作曲家ダリウス・ミヨーの代表作、屋根の上の牛をご紹介します。

ダリウス・ミヨーとは?

ダリウス・ミヨー(1892年9月4日 - 1974年6月22日)は、フランス人の作曲家。ピアニストや指揮者としても活躍し、自作の録音を残している。フランス6人組の一人。

1892年に、南フランスプロヴァンス地方のエクス=アン=プロヴァンスにおいて、アーモンド取引で財をなした富裕なユダヤ人の家庭に生まれる。父は商館をとりしきるかたわら地元の音楽協会の中心人物を務め、母はかつてパリで声楽を学んでいた。

このような環境の中、7歳で地元の音楽家レオ・ブルギエにヴァイオリンを学び、1904年からはブルギエの四重奏団で第2ヴァイオリン奏者となる。

1909年にパリ音楽院に入学、クサビエ・ルルー等に師事。パリでは頻繁に演奏会に通い、モーリス・ラヴェルの『夜のガスパール』初演や、発足まもないバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の公演などに刺激を受け、ドビュッシー、モデスト・ムソルグスキーに傾倒する。

第一次大戦中外交官詩人ポール・クローデルの秘書官としてブラジルに滞在ミヨーはブラジル民謡特有のシンコペーションのリズムに強く惹きつけられた。ブラジル音楽の影響は、滞在中に作曲された『男とその欲望』や、帰国後の『ブラジルへの郷愁』、『屋根の上の牛』に現れている。

戦後、パリに戻り、オネゲル、オーリックなどとともに「六人組」の一員となり、作曲家として活躍。

ユダヤ人であったミヨーは、第二次大戦を避けるためにアメリカに亡命、カリフォルニアのミルズ・カレッジで教鞭を取る。’47〜61年パリ音楽院作曲家教授も務める。

1956年、長年の友人であったオネゲルの死にショックを受け、追悼のために「弦楽五重奏曲第4番」を作曲。また、オネゲルが務めていたフランス・ディスク・アカデミーの会長の後任となる。

ラテン的明透性と論理的構成を特徴とした音楽を作り、作品にオペラ「クリストフ・コロン」(’28年)、管弦楽曲「ブラジルの思い出」(’21年)、「プロバンス組曲」(’36年)など交響曲、室内楽曲など多数ある。

ダリウス・ミヨー:屋根の上の牛

ブラジルの大衆音楽や舞曲に強く影響されており(たとえば「屋根の上の牛」という題名は、ブラジルの古いタンゴに由来する)、作品中には30ものブラジルの旋律が引用されている。

ルフランは15回にわたって登場するが、そのつど12の別の調性に移調されている。

本来はチャールズ・チャップリンの無声映画のために作曲され、『ヴァイオリンとピアノのためのシネマ幻想曲』という名称であった。

ジャン・コクトーの台本とラウル・デュフィの舞台装飾、ギィ=ピエール・フォコネの衣裳によるバレエが発想されるにあたって、ミヨーは《シネマ幻想曲》をバレエ音楽に編曲した。

このバレエ音楽は、ミヨーが第一次世界大戦中にブラジルで2年を過ごしていた間に知った音楽に基づき一連の場面が設定されており、物語らしい物語というものはない。

舞台は、さまざまな登場人物が常連となっている酒場とされており、ダフ屋、ボクサー、男装の麗人、頭上の換気扇のファンに首を切り落とされたのに生き返った警官、その他大勢がこの酒場に入り浸っている。初演には、メドラノ・サーカスの道化師(フラテッリーニ一座)が出演して舞台に花を添えた。振付けは、生き生きとした活気ある音楽とは対照的に、非常にゆったりとしていたという。

初演は1920年2月にシャンゼリゼ劇場において行われ、本作と並んで、ジョルジュ・オーリックの『さらばニューヨーク』、フランシス・プーランクの『円花窓』、エリック・サティの『組み立てられた3つの小品』が上演された。

室内オーケストラ版のほかに、『南米の歌による映画サンフォニー』の副題が付けられた4手ピアノ版がある。

それでは、今日はこの辺で🎶

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