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【5/25 #日めくりクラシック音楽 】今日はイギリスの作曲家グスターヴ・ホルストの命日(1934年) ~組曲『惑星』~

こんにちは、名古屋クラシック音楽堂@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 では、1934年5月25日にが命日である、イギリスの作曲家、グスターヴ・ホルストの代表作、組曲『惑星』をご紹介します。

グスターヴ・ホルストとは?

グスターヴ・ホルスト(1874年9月21日 - 1934年5月25日)は、イギリスの作曲家。最も知られた作品は、管弦楽のための組曲『惑星』であるが、全般的に合唱のための曲を多く遺している。イングランド各地の民謡や東洋的な題材を用いた作品、また、吹奏楽曲などで知られている。

イングランド、グロスターシャー州チェルトナムでスウェーデン・バルト系移民の家系に生まれ、10代のころからすでに作曲を試みていた。1893年、ロンドンの王立音楽院に入学してパリーやスタンフォードの下に音楽を学んだ。王立音楽院ではトロンボーンも学び、卒業後はオーケストラ奏者として生計を立てていたこともある。

1895年ごろからホルストはインド文学に傾倒し、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンでサンスクリットを学んだ。20世紀の最初の10年ほどの間に、交響詩『インドラ』、オペラ『シーター』および『サーヴィトリー』、カーリダーサ『メーガ・ドゥータ』にもとづく合唱曲『雲の使者』、およびリグ・ヴェーダの讃歌にもとづく多数の合唱曲や歌曲を発表している。中でも1913年に初演された大曲の『雲の使者』は自信作であったが成功せず、ホルストはひどく意気消沈している。

ホルストは1898年に王立音楽院を去っていったんカール・ローザ・オペラのトロンボーン奏者および声楽教師の職を得るが、その後は教職につき、1905年から没するまでロンドン近郊のハマースミスにあるセント・ポール女学校の音楽教師の仕事の傍ら作曲活動を行った。

1905年に初演された『神秘的なトランペット吹き』にはワーグナーからの強い影響が見えるが、その後はより単純なイギリス民謡に引かれるようになっていった。1910年代にはテューダー朝時代のマドリガルや、バード・パーセルなどの古いイギリスの音楽も好んだ。

1915年、舞踊家伊藤道郎の依頼により、6楽章から成るバレエ音楽『日本組曲』(作品33)を作曲。全編を通して日本民謡の旋律により構成されている。

『雲の使者』や、アルジェリアの民族音楽に影響を受けて書かれた管弦楽組曲『ベニ・モラ』などの失敗でふさぎこんでいたホルストは、作曲家アーノルド・バックスの弟のクリフォード・バックスとスペインを旅行し、このときにクリフォード・バックスから占星術の知識を得た。おそらくこのことがきっかけとなって、ホルストは組曲『惑星』を作曲した。ホルストの名声は1920年に初演されたこの曲によって一気に高まった。やはり1920年に初演された『イエス讃歌』も大成功であった。ホルストはその後も多くの作品を発表したが、『惑星』以上に名声を博す作品を遺すことはなかった。

1934年、出血性胃潰瘍のためロンドンにて逝去。59歳没。エドワード・エルガーとフレデリック・ディーリアスも同じ年に没している。

グスターヴ・ホルスト:組曲『惑星』

大管弦楽のための組曲『惑星』作品32は、イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストの作曲した代表的な管弦楽曲である。

初演は、1920年10月10日にバーミンガムにて行われている。 初演に立ち会った聴衆は斬新な響きに驚き、この組曲はたちまち成功を収めた。

この組曲は7つの楽章から成り、それぞれにローマ神話に登場する神々にも相当する惑星の名が付けられている。

①火星~戦争をもたらす者~
②金星~平和をもたらす者~
③水星~翼のある使者~
④木星~快楽をもたらす者~
⑤土星~老いをもたらす者~
⑥天王星~魔術師~
⑦海王星~神秘主義者~

この作品は惑星を題材としているが、天文学ではなく占星術から着想を得たものである。かねてよりホルストは、作曲家アーノルド・バックスの兄弟で著述家のクリフォード・バックスから占星術の手解きを受けており、この作品の構想にあたり、占星術における惑星とローマ神話の対応を研究している。

祖国よ、我は汝に誓う(I Vow to Thee, My Country)

「木星」中間部の旋律は、イギリスの愛国歌、またイングランド国教会の聖歌「祖国よ、我は汝に誓う(I Vow to Thee, My Country)」となっている。

イギリスの外交官セシル・スプリング・ライスが、は第一次世界大戦のさなか1番では祖国への忠誠心、2番では平穏の理想の国家について言及した詩に、ホルスト『惑星』の第4曲「木星」の中間部の旋律が付けられた歌である。

1926年の第一次世界大戦休戦協定記念式典で演奏されて以降、イギリスでは11月11日のリメンブランス・デーで戦没者追悼の歌として歌われるようになった。

ダイアナ元王太子妃がこの聖歌を好んだとされ、チャールズ3世との結婚式で演奏されたほか、1997年のダイアナ妃の葬儀の際には長男ウィリアム王子の要望で演奏された。

また2013年のマーガレット・サッチャー元イギリス首相の葬儀でも歌唱されたほか、2021年のエディンバラ公フィリップの葬儀では吹奏楽で演奏された。

平原綾香「Jupiter」

平原綾香の2003年のデビューシングルで、2006年5月28日にシングルCDの出荷枚数が100万枚を突破。

2004年の新潟県中越地震の際、被災者を勇気付ける応援歌として新潟県内のラジオ局で多くリクエストされた。被災翌年の2005年より長岡まつり大花火大会で打ち上げられている復興祈願花火『フェニックス』ではこの曲がBGMとして使われている。2011年の東日本大震災直後にも、「FNS音楽特別番組」での歌唱など、リクエストの多い曲となった。

それでは、今日はこの辺で🎶

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