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【6/14 #日めくりクラシック音楽 】今日はフランスの作曲家レオ・ドリーブのバレエ音楽『シルヴィア』初演日(1876年)

こんにちは、名古屋クラシック音楽堂@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 では、1876年6月14日が初演日である、フランスの作曲家レオ・ドリーブバレエ音楽『シルヴィア』をご紹介します。

レオ・ドリーブとは?

クレマン・フィリベール・レオ・ドリーブ(1836年2月21日 - 1891年1月16日)は、バレエ音楽や歌劇で知られるフランス・ロマン派の作曲家である。「フランス・バレエ音楽の父」と呼ばれる。迫力や壮大などといった言葉とは無縁の、優美で繊細な舞台音楽を残した。

1836年、フランスの現在のサルト県に位置するサン・ジェルマン・デュ・ヴァルに生まれる。彼の父は郵便配達人で、彼の母親は、才能のあるアマチュア音楽家であった。彼の祖父はオペラ歌手であった。

12歳でパリ音楽院に入学, ソルフェージュ,ピアノ、オルガン,和声法などを学んだのち作曲のクラスに進み, プノア、アダンなどに学ぶ。

1853年, 17歳でリリック劇場の伴奏者になり、同時に教会オルガン奏者もつとめた。 19歳で最初のオペレッタ《2スーの石炭》をもってデビュー, 引き続き数々のオペラ・コミックやオペレッタを作曲,そのうちのいくつかは相当な成功をおさめ, 劇音楽作曲家として知られるようになった。

1863年, 27歳のとき, オペラ座の伴奏者, 1865年, 同座の合唱第2指揮者になったが, 1872年結婚のため辞任した。

オペラ座の合唱指揮者になってのち, ドリーブはバレエ音楽の作曲にも手を染め, 1866年, その豊かな旋律を生かして《泉》 を書いたが, その後 《コッペリア》 (1870),《シルヴィア》 (1876) というバレエ音楽の傑作をものした。

一方, オペラの分野では, オペラ・コミック《王様のおことば》 (1873), 《ニヴェルのジャン》 (1880), 東方的な異国趣味をもつ《ラクメ》 (1883) などが書かれたが,《王様のおことば》と《ラクメ》は, 今日までレパトリーに残っている。

未完のオペラ《カッシア》 は, ドリーブの死後, マスネによって補筆され,
1893年, オペラ=コミック座で上演された。 こうした創作活動のかたわら、 1881年以来, ドリープはパリ音楽院の作曲科教授として後進の指導にあたった。

作品には,オペラ, バレー音楽のほか, カンタータ 《アルジェ
Alger》 (1865), 歌曲 《こんにちは、シュゾン》 《カディスの娘たち》, 付随
音楽 《 逸楽の王》 (1882), 教会音楽, 合唱曲などがある。

ドリープの音楽は, 優雅典麗であり, 声楽の部分もオーケストラの部分も、いずれも無理なく流れるように書かれているが, 劇的な迫力に欠けるところがある。 そこに彼のオペラの限界があったということができよう。

レオ・ドリーブ:バレエ音楽『シルヴィア』

『シルヴィア』 は、レオ・ドリーブ作曲、ルイ・メラント振付による3幕5場のバレエ作品。

原作はトルクァート・タッソの『アミンタ』。1876年6月14日、パリ・オペラ座のガルニエ宮で初演された。当時はそれほど有名にはならなかったが、1952年にフレデリック・アシュトンの振付で再演されて人気作品となった。

物語は、美しきニンフ、シルヴィアへのアミンタの愛についてである。彼女は彼の好意に応えず狩りを好む。彼女はサテュロスに虐待される危機に陥るが、アミンタが彼女を救う。しかし、彼女は再び彼のもとから逃げ出す。彼女の血のついたヴェールを見つけたアミンタは、自死を試みる。それによってシルヴィアは激しい後悔に苛まれ戻ってきて、まだ生きているアミンタの亡骸を嘆く。二人は、年上でより賢い友人たちが彼らに与えていた助言に従い、幸せに結ばれる。

ロシア・バレエの代表的作曲家であるチャイコフスキーは『シルヴィア』を絶賛し、知人タネーエフに「もし私がもっと早くこの作品を知っていたら、私は『白鳥の湖』を作曲しなかっただろう」と語った。

4曲(前奏曲・狩りの女神、間奏曲とゆるやかなワルツ、ピッツィカート、バッカスの行列)からなる管弦楽組曲が1880年に出版された。

それでは、今日はこの辺で🎶

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