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【5/16 #日めくりクラシック音楽 】今日はチェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークが作曲した「スラヴ舞曲 第1集 作品46」初演日(1878年)

こんにちは、名古屋クラシック音楽堂(@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 でご紹介するのは、1878年5月16日が初演日であるチェコの作曲家アントニン・ドヴォルザーク「スラヴ舞曲 第1集 作品46」をご紹介します。

アントニン・ドヴォルジャークとは?

アントニーン・レオポルト・ドヴォルジャーク(1841-1904)は、後期ロマン派に位置するチェコの代表的作曲家。 チェコ国民楽派を代表する作曲家である。ボヘミアの民族感情に溢れた多くの曲を書き、スメタナと共にボヘミア楽派と呼ばれる。

プラハ近郊のネラホゼヴェスに宿屋兼肉屋の息子として生まれる。6歳から師ヨゼフ・シュピッツにヴァイオリンと歌の指導を受ける。8歳から村の教会で少年聖歌隊員、9歳で父が指揮を務めるアマチュア楽団でヴァイオリンを弾く。

1853年進学した実業補習学校でドイツ語教師で校長のアントニーン・リーマンに出会い、ヴァイオリン、ヴィオラ、オルガンの演奏のみならず、和声学をはじめとする音楽理論の基礎を学ぶ。

1857年にはプラハ・オルガン学校に入学。アントニーン・アプトが指揮する「セント・チェチーリア協会管弦楽団」でビオラを演奏。

1861年頃から作曲を開始し、翌年62年には国民劇場仮劇場のビオラ奏者として出演する。66年(25歳)には首席指揮者に任命されたベドジフ・スメタナ(42歳)と出会い、その後、スメタナの影響下に、スラブの民族舞曲の形式をとり入れて作風を確立する。

73年に愛国的カンタータ「賛歌ー白山の後継者たち」の初演で作曲家として最初の成功を収める。74年に作曲した交響曲第3番がスメタナの指揮によってプラハで初演される。

74~78年までオーストリア政府の国家奨学金を受けるようになり,その奨学金の審査員であった E.ハンスリックやブラームスと知合う。

ブラームスに才能を見いだされ、1878年『スラヴ舞曲集 第1集』がドイツ・イギリスで大好評となり一躍人気作曲家となった。

1884年に初のイギリス訪問中、ロンドンで自作の『スタバト・マテール』を指揮し絶賛され、96年にかけて9回訪英。その間 1891年プラハ音楽院作曲科教授。

その後ジャネット・サーバー夫人の要請により、1892年にアメリカに渡ってニューヨーク・ナショナル音楽院の校長、作曲家教授として音楽教育に貢献ネイティブ・アメリカンの音楽や黒人霊歌を吸収し、自身の作品に反映させている。

1893年にA.サイドル指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団による交響曲第九番「新世界より」の初演が大成功。

その頃ジャネット・サーバー夫人の夫(ナショナル音楽院最大のパトロンだった)が1893年恐慌のあおりを受け破産寸前に追い込まれていたことから、ドヴォルザークへの報酬も支払遅延が恒常化しつつあった。それでも2年の契約延長を受け入れる。

1894年からチェロ協奏曲に着手し、翌1895年にこれを完成させるが、これが限界だった。ドヴォルザークはサーバー夫人に辞意を伝え、アメリカを去ったのである。

1901年オーストリア貴族院議員,プラハ音楽院院長に就任。最後のオペラ『アルミダ』を完成させた後、初演を指揮できぬまま、1904年病気のためプラハで亡くなり、ヴィシェフラット墓地に埋葬される。

代表作に、弦楽セレナード、管楽セレナード、ピアノ五重奏曲第2番、交響曲第7番、交響曲第8番、交響曲第9番『新世界より』、スラヴ舞曲集、この分野の代表作でもあるチェロ協奏曲、『アメリカ』の愛称で知られる弦楽四重奏曲第12番などがある。

アントニン・ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲 第1集 作品46

アントニン・ドヴォルジャークが作曲した舞曲集。元はピアノ連弾のために書かれたが、作曲者自身によって全曲が管弦楽編曲された。

いずれも8曲からなる第1集作品46(B83)と第2集作品72(B147)が存在する。

ドヴォルジャークは1875年にオーストリア帝国政府の奨学金の審査で提出作品が認められ、以後その支給を受けて乏しい収入を補っていた。

その審査員の中にはハンスリックやブラームスがいたが、特にブラームスはドヴォルジャークの才能を高く評価し、出版社、ジムロック社にドヴォルザークを紹介した。ブラームスは以後も生涯にわたってドヴォルザークを支援していくことになった。

ジムロック社は、ブラームスの『ハンガリー舞曲集』の成功を受けて、ドヴォルジャークにもこうした舞曲集の作曲を要望した。それに応えて1878年3月から5月にかけて作曲されたのが、8曲からなる『スラヴ舞曲集』(第1集)作品46である。

最初に『ハンガリー舞曲集』と同様にピアノ連弾曲集として出版され、ただちに人気を博した。ドヴォルジャークは同年4月には管弦楽編曲に着手しており、8月に全8曲の編曲が完成した。これも同年のうちに出版され、たちまち世界中のオーケストラのレパートリーとなった。

連弾版の初演については明らかでない。管弦楽版は第1、3、4番が1878年5月16日にプラハでアドルフ・チェフの指揮により行われている。

第1集ではボヘミアの代表的な舞曲であるフリアント、ソウセツカー、スコチナーなどが取り上げられている。ドヴォルジャークは民族舞曲のリズムや特徴を生かしつつも、旋律は独自に作曲している。

それでは、今日はこの辺で🎶

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