見出し画像

【4/11 #日めくりクラシック音楽 】今日はチェコの作曲家アントニン・ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲第4番《ドゥムキー》初演日(1819年)

こんにちは、名古屋クラシック音楽堂(@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 でご紹介するのは、1819年4月11日に初演日を迎えたチェコの作曲家アントニン・ドヴォルジャークピアノ三重奏曲第4番《ドゥムキー》をご紹介します。

アントニン・ドヴォルジャークとは?

アントニーン・レオポルト・ドヴォルジャーク(1841-1904)は、後期ロマン派に位置するチェコの代表的作曲家。 チェコ国民楽派を代表する作曲家である。ボヘミアの民族感情に溢れた多くの曲を書き、スメタナと共にボヘミア楽派と呼ばれる。

プラハ近郊のネラホゼヴェスに宿屋兼肉屋の息子として生まれる。6歳から師ヨゼフ・シュピッツにヴァイオリンと歌の指導を受ける。8歳から村の教会で少年聖歌隊員、9歳で父が指揮を務めるアマチュア楽団でヴァイオリンを弾く。

1853年進学した実業補習学校でドイツ語教師で校長のアントニーン・リーマンに出会い、ヴァイオリン、ヴィオラ、オルガンの演奏のみならず、和声学をはじめとする音楽理論の基礎を学ぶ。

1857年にはプラハ・オルガン学校に入学。アントニーン・アプトが指揮する「セント・チェチーリア協会管弦楽団」でビオラを演奏。

1861年頃から作曲を開始し、翌年62年には国民劇場仮劇場のビオラ奏者として出演する。66年(25歳)には首席指揮者に任命されたベドジフ・スメタナ(42歳)と出会い、その後、スメタナの影響下に、スラブの民族舞曲の形式をとり入れて作風を確立する。

73年に愛国的カンタータ「賛歌ー白山の後継者たち」の初演で作曲家として最初の成功を収める。74年に作曲した交響曲第3番がスメタナの指揮によってプラハで初演される。

74~78年までオーストリア政府の国家奨学金を受けるようになり,その奨学金の審査員であった E.ハンスリックやブラームスと知合う。

ブラームスに才能を見いだされ、1878年『スラヴ舞曲集 第1集』がドイツ・イギリスで大好評となり一躍人気作曲家となった。

1884年に初のイギリス訪問中、ロンドンで自作の『スタバト・マテール』を指揮し絶賛され、96年にかけて9回訪英。その間 1891年プラハ音楽院作曲科教授。 

その後ジャネット・サーバー夫人の要請により、1892年にアメリカに渡ってニューヨーク・ナショナル音楽院の校長、作曲家教授として音楽教育に貢献ネイティブ・アメリカンの音楽や黒人霊歌を吸収し、自身の作品に反映させている。

1893年にA.サイドル指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団による交響曲第九番「新世界より」の初演が大成功。

その頃ジャネット・サーバー夫人の夫(ナショナル音楽院最大のパトロンだった)が1893年恐慌のあおりを受け破産寸前に追い込まれていたことから、ドヴォルザークへの報酬も支払遅延が恒常化しつつあった。それでも2年の契約延長を受け入れる。

1894年からチェロ協奏曲に着手し、翌1895年にこれを完成させるが、これが限界だった。ドヴォルザークはサーバー夫人に辞意を伝え、アメリカを去ったのである。

1901年オーストリア貴族院議員,プラハ音楽院院長に就任。最後のオペラ『アルミダ』を完成させた後、初演を指揮できぬまま、1904年病気のためプラハで亡くなり、ヴィシェフラット墓地に埋葬される。

代表作に、弦楽セレナード、管楽セレナード、ピアノ五重奏曲第2番、交響曲第7番、交響曲第8番、交響曲第9番『新世界より』、スラヴ舞曲集、この分野の代表作でもあるチェロ協奏曲、『アメリカ』の愛称で知られる弦楽四重奏曲第12番などがある。

アントニン・ドヴォルジャーク:ピアノ三重奏曲第4番《ドゥムキー》

副題の「ドゥムキー」とは、ウクライナ起源の憂鬱な叙事的な歌謡バラッド、「ドゥムカ」の複数形である。

各楽章は自由な形式で構成されており、ソナタ形式の楽章がまったく含まれないこと、楽章間の調性の関連付けが自由で首尾一貫性がないことから、キャラクターピースを寄せ集めた組曲といった側面を持つ。

いずれの楽章においても突然の転調や、テンポや気分の急激な変化が顕著である。

いかにもドヴォルザークらしい、スラヴ的な愁いを含んだ美しい旋律が全篇に流れているが、ジプシー音楽やチェコの民族舞曲に影響された激しいリズムの曲調も織り込まれている。

それでは、今日はこの辺で🎶

「#なごクラ」という東海4県のクラシック音楽演奏会をご紹介&徹底応援するプロジェクトを始めました。

画像1

このプロジェクトは東海4県(愛知・岐阜・三重・静岡)で開催されるクラシック音楽の演奏会・コンサート・リサイタル・講演会などをひたすらご紹介するというもの。

「#なごクラ」プロジェクトの詳細は、note記事にまとめました。

まずは、名古屋クラシック音楽堂のTwitterにて、だいたい2週間~1カ月先のクラシック音楽演奏会の情報を、ハッシュタグ #なごクラ を付けてツイートしていきます。

聴きに行くコンサートの計画を立てるのにご活用ください。またクラシック音楽演奏会の主催者やホール、演奏家など関係者の皆様からも情報を募集しています。掲載ご希望の方は名古屋クラシック音楽堂のTwitterのDMでご一報ください。

名古屋クラシック音楽堂はTwitterもやっております。

画像2

2020年4月からリニューアルした名古屋クラシック音楽堂のTwitterでは、毎日クラシック音楽に関するニュースや、演奏会・ライブ配信などの情報をシェアしています。ぜひフォローお願いします。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?