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【5/17 #日めくりクラシック音楽 】今日はフランスの作曲家エリック・サティの誕生日(1845年)~3つのジムノペディ~

こんにちは、名古屋クラシック音楽堂(@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 でご紹介するのは、1878年5月17日が誕生日であるフランスの作曲家エリック・サティの代表作「3つのジムノペディ」をご紹介します。

エリック・サティとは?

エリック・アルフレッド・レスリ・サティ(1866年5月17日 - 1925年7月1日)は、フランスの作曲家。フランス北部の港町オンフルールに生まれる。

「音楽界の異端児」「音楽界の変わり者」の異名で知られる。ドビュッシーやラヴェルに影響を与えた。

6歳でスコットランド人の母をなくし,祖父母のもとで育った。1878年パリ音楽院に入学するが,その保守性に反発し,学業なかばで軍隊に志願。ほどなく除隊する。

カフェ・コンセール『黒猫』に集う芸術家の1人となり、プーランク、ドビュッシー、さらにコクトーやピカソらと交流,ピアノ曲《3つのジムノペディ》(1888年)、《3つのグノシエンヌ》など初期の代表作を作曲。

90~92年、J・ペラダン率いる「カトリック・バラ十字団」の公認作曲家となり、ピアノ曲『バラ十字団の鐘』(1892)などを作曲。

パントマイムの音楽《びっくり箱》(1899)、人形劇《ジュヌビエーブ・ド・ブラバン》(1899)、四手ピアノのための《梨の形をした三つの小曲》(1903)などで、カフェ音楽と芸術音楽の障壁を取り払う。

ダダを先取りする音楽喜劇《メデューサの罠》(1913年)を経て,1917年ディアギレフの依頼によりバレエ音楽《パラード》(台本コクトー,振付マシン,舞台美術ピカソ)を発表。

管弦楽にサイレンやタイプライターなどを組み入れたこの作品で,ロマン派やドビュッシーの美学と訣別し,以後〈六人組〉の作曲家と交流を深めた。

その後の代表作に,交響的ドラマ《ソクラテス》(1917年―1920年),バレエ音楽《本日休演》(1924年)などがある。その簡潔で醒めた音楽表現,座り心地の良い椅子のようにさりげなく聴く者に寄り添う〈家具の音楽〉の思想は,のちのメシアン,ケージまで幅広い影響を及ぼしている。

晩年の彼の周囲にはデゾミエールらの若い作曲家が集まったが、1925年7月1日、肝硬変と肋膜炎により、独身のままの生涯を閉じた。

エリック・サティ:3つのジムノペディ

エリック・サティが1888年に作曲したピアノ独奏曲。
第1番から第3番までの3曲で構成され、それぞれに指示があり、

第1番「ゆっくりと苦しみをもって」 (Lent et douloureux)
第2番「ゆっくりと悲しさをこめて」 (Lent et triste)
第3番「ゆっくりと厳粛に」 (Lent et grave)

となっている。

『ジムノペディ』という名称は、大勢の青少年が古代ギリシアのアポロンやバッカスなどの神々をたたえる祭典「ギュムノパイディア」に由来しており、サティはこの祭りの様子を描いた古代の壺を見て曲想を得たといわれる。

また、一説には彼が愛読してやまなかったギュスターヴ・フローベールの小説『サランボー』からインスピレーションを得て作曲したとも言われている。

あまり表舞台に出たがらないサティのために、友人であったクロード・ドビュッシーによって1897年に、ピアノ曲からより大きな規模による演奏形態である管弦楽曲に編曲された(第1番と第3番)。

「なぜ第2番を編曲しなかったのか?」という問いに、ドビュッシーは「第2番まで編曲して聞かせるには少し退屈だから」と答えたといわれる。また編曲の際、ドビュッシーの意図により元の第1番は第3番として、第3番は第1番として番号をひっくり返している。

1975年に東京都豊島区池袋に開館した西武美術館において、それまでタブーとされていた美術館内での環境音楽として使用され、日本でもこの曲が広く知られるようになった。

この曲には気分を落ち着かせるヒーリング効果もあるとされ、例えば病院における血圧測定中に心身の緊張をほぐすBGMとして流されたり、精神科などでは音楽療法の治療の一環として使用されることもある。また、演劇やTV番組の静かな場面でのBGMとして流されることも多い。

それでは、今日はこの辺で🎶

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