【名大URA通信】vol.43「Tongaliにベタ惚れしちゃったんですよ!」
[1] 【URAコラム】Tongaliにベタ惚れしちゃったんですよ!
ー公務員からの転職ですか!?
ー(矢野)だめですか!?(笑)
ー何でまた!?
ー(矢野)Tongaliにベタ惚れしちゃったんですよ!
ー・・・えっと、そこに至る経緯を教えてください。
ー(矢野)はい、元々大学では行政法のゼミに入っていて、広域行政に携わりたくて地元の和歌山県庁に入庁しました(国家公務員試験が全滅だったことは内緒です)。県庁では高級スーパーの店頭で県産品を売り込んだりしていましたし、地方機関で地権者と公共用地取得の交渉をしたりと、県職員としての経験を積みました。
ーTongali(起業家教育)とは関連なさそうです。
ー(矢野)その後です! 5年目の2015年から2年間、経産省の新規産業室(現:新事業創造推進室)に出向して、起業家教育推進や投資促進税制に関する業務に携わりました。ちょうど名大でTongaliが始動したのと同じ時期で、国のベンチャー支援施策が拡大されてきた頃です。”起業家教育は大学からでは遅い”と、小・中・高向けの指導事例集の作成を手がけたりしました。
ー(矢野)県庁帰任後は、中小企業のDX推進などに6年間従事しました。
ー順調な公務員人生のように聞こえます。
ー(矢野)いや・・・和歌山県の上層部が「創業支援をやる」と宣言したので期待していたのですが、和歌山県に必要な施策が展開できていないもどかしさがありました。そんなとき、Tongaliを視察させてもらったんです。2022年の10月28日でした。
ーそれが運命の日!?
ー(矢野)はい!(笑) そこでTongaliの話を聞いて、すごい!とベタ惚れしちゃったんです! 大学と行政と産業界で、役割分担と連携がうまくできている!
ーみごとに感化されたんですね(笑)
ー(矢野)Tongaliのやり方に学んで、和歌山県でも新たな出向制度の提案や県版Gapファンドみたいなものの必要性・重要性を主張しました。それなりに理解を得られて、いいところまで進んだのですが、結局は上の方(あえて濁しています;編集者注)から、納得できない理由でNGを出されてしまって・・・。もどかしさのピークでした。
そんな時、「そういえばTongaliで人を募集していると言ってたな」と思い出して、、、応募して、今に至ります。
ー思い切りましたね! で、実際に今、Tongaliでやりたいことができていますか?
ー(矢野)はい、行政ではできなかった領域の仕事ができますね。起業や起業でなくても何か新しいことに挑戦したいと思っている方をご支援=エンカレッジする領域を主に担当しながら、その先は名古屋市や愛知県などにひっぱってもらうというシステムがまわっています。ただ、URAは「1人親方」みたいなところがあるので、他の担当者に引き継げるほど整理されていなかったり、故に再現性に乏しかったり。あと、効果測定があいまいだったりするところは課題だと感じました。行政では(精度はともかく)とても基本的なことなんですが。
ー耳が痛い。
ー(矢野)なので、再現性を高めることを意識したり、効果測定することなどに挑戦させてもらったりしています。実は大学生時代、公務員と教職で迷った時期があったほどなので、今、学生たちと関わって、その成長を目の当たりにできることがとても楽しいです!
ー矢野さんもまだまだ学生みたいに見えますけど(笑)
ー(矢野)実は9月に、もう1つ修士号をとりました。僕もまだまだ勉強していきます!
[2] 名古屋大学協力会 研究シーズ提案セミナー
「量子技術の利活用による新たな産業創出に向けた取り組み」
量子技術の利活用による新たな産業創出に向けて、我が国において量子技術イノベーション拠点(QIH)が2021年2月に設置され、2023年5月には、第11番目としての拠点として、東海国立大学機構の「量子化学産業創出拠点」が認定されました。2023年ノーベル化学賞を受賞した「量子ドットの発見と合成」は、今回のテーマ「量子技術」の発展から繋がったものです。本セミナーでは、新たな産業創出を見据えた「量子技術」の最新の動向をご紹介いただきます。
・日時:2024年1月16日(火)15:00~16:40 *オンライン
・講師:名古屋大学未来社会創造機構・大学院工学研究科 清中茂樹 教授
名古屋大学大学院工学研究科 鳥本司 教授
名古屋大学大学院医学系研究科 和氣弘明 教授
・対象:名古屋大学協力会会員、後援機関会員、学内教職員
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/public-info/19478.html
[3] 学術研究・産学官連携セミナー「北米で展開する国際産学/大学間連携~本学国際戦略とNU Tech~」
名古屋大学の北米事務所であるNU Techが実施する国際産学連携活動や北
米大学との連携活動等を紹介するとともに、本学の国際戦略に沿って今後
実施する、または検討中の活動や重点事項等について説明します。
・日時:2024年1月17日(水)8:45~9:15 *オンライン
・話題提供:名古屋大学総長補佐・NU Tech所長 神山 知久(予定)
・対象:東海国立大学機構所属の教職員(機構内限定)
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/headquarters/seminar
[4] 第100回名大カフェ&高等研究院ウェビナー「いつ、どこに意識は宿る? 脳神経科学に問う、われわれの正体」
私たちはこの世界をどのように感じ、経験しているのか。 今、現場ではどのように研究が進められ、どのようなことがわかってきているのか。 文学、哲学、脳神経科学、実験心理学など、様々な分野の研究者が集まり、意識について議論します。*会場参加枠は満席になりました。第2部をYouTubeライブでお楽しみ下さい。
・日時:2024年1月12日(金)第2部 19:00~20:00 *YouTubeライブ
・ゲスト:大平 英樹(名古屋大学 情報学研究科 教授)
中村 靖子(名古屋大学 人文学研究科 教授)
笹井 俊太郎(株式会社アラヤ Chief Research Officer)
宮田 龍(株式会社アラヤ サイエンスコミュニケーター)
・Youtubeライブ配信リンク(申込不要、定員なし)
https://youtube.com/live/iuVGVe87wGk?feature=share
[5] PI育成セミナー「円滑なコミュニケーション」「特許の基本」
■「円滑なコミュニケーションの手法(後編)ー傾聴とアサーティブコミュニケーション」
円滑なコミュニケーションの手法(後編)では、具体的なコミュニケーションの手法である傾聴とアサーティブコミュニケーションを学びます。講義、ワーク、ロールプレイを通して体験的に学び、チーム力向上に活かす機会とします。
・日時:2024年1月24日(水)14:00~16:00 *オンライン
・講師:(一社)アンガーマネジメントジャパン 代表理事 佐藤恵子 氏
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員であれば参加可能です。T-GExのアソシエートも参加可能です。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/18830.html
■「キャリアアップのための特許の基本と研究成果を特許にする理由」
大学は事業を行わないので特許を取る必要はないのではないのか。そういう声も聞かれる中、大学の研究成果を特許にしなければならなくなった理由を特許の基本とイノベーション創出の面からお話します。理工系研究者だけでなく、競争戦略やイノベーション論、ビッグデータ等を取り扱う人文社会科学系研究者も是非ご参加ください。
・日時:2024年2月6日(火)10:00~11:00・2月20日(火)14:00~15:00
*いずれもオンライン、2回とも内容は同じです。
・講師:学術研究・産学官連携推進本部 知財・技術移転部門駐在
知財戦略デザイナー 浅井 明
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員であれば参加可能です。T-GExのアソシエートも参加可能です。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/19860.html
[6] 名大発アカデミックフラッシュ 第30報
若手研究者による若手研究者のための「アカデミックフラッシュ」第30弾!
・日時:2024年1月26日(金)12:00~13:00 *オンライン
・発表:名古屋大学未来材料・システム研究所 六條宏紀 助教
岐阜大学高等研究院/大学院連合創薬医療情報研究科
東小百合 G-YLC特任助教
名古屋大学大学院人文学研究科 加藤真生 助教
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員も参加いただけます。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/19861.html
[7] 【動画公開】2023年ノーベル賞からみる最新研究講演会
2023年12月9日(土)に名古屋市科学館にて開催された、愛知県・名古屋市・本学共催の講演会の動画を公開しました。本学の3名の先生方が登壇されています。ぜひご覧ください。
[8] 名大研究フロントライン Podcast&note
■2023年の記事をまとめよみ!
■イベント開催レポート:第98回名大カフェ
■プレスリリース連動 最新研究がもっとよくわかる!シリーズ
・工学研究科 石原一彰 教授
・理学研究科 岩見真吾 教授
・生命農学研究科 飯田敦夫 助教
・医学部客員研究者 飯島弘貴氏
■名古屋大学博物館 特別展示レポート
最後までお目通しいただきまして、ありがとうございました!
■発 行:名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
■問合せ:企画・プロジェクト推進部門 情報発信ユニット
■メール:outreach@aip.nagoya-u.ac.jp 電話:(747)6527
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