マガジンのカバー画像

名古屋大学 研究フロントライン

169
ポッドキャスト番組「名古屋大学 研究フロントライン」をテキストでお届けします♪ 名古屋大学の最近の研究の話題を、週に1回、柔らかめのトーンで紹介しています。
運営しているクリエイター

#微生物

沖縄のマンゴーを枯らす真犯人を特定

沖縄のマンゴー農園で、マンゴーの木が枯れる事態が起こっている──。一報を受け、森と生き物の関係を研究する森林保護学の専門家梶村恒さん(生命農学研究科 教授)が調査に乗り出しました。 梶村さんが特に気になったのは「木に穴が開いています」という情報。研究室に保管しているサンプルがすぐに思い浮かびました。 機械的に空けたような穴です。悪意を持った「人」のシワザなのでしょうか。ドキドキしながら真犯人特定について梶村さんに聞きました。 ── 一体全体、誰がこんな穴を…? この穴

カーボンナノチューブ、低リスク化のキーは…微生物!?

夢の素材として大きな期待を背負うカーボンナノチューブ。人の健康や生態系へのリスクが指摘されていることは、どのくらい知られているでしょうか? カーボンナノチューブの安全性の確立が求められる中、堀克敏さん(工学研究科 教授)は、「生態系への影響や分解技術の開発は、私たちの研究力で貢献できるところ」と話します。 微生物、酵素、SDGsがキーワードの堀研究室。2023年6月には廃油を微生物で分解するプロジェクトについてお話を伺いました。 堀研究室とカーボンナノチューブの関連性に

大学×大学発ベンチャー×大手企業で、SDGs実現へ

2023年5月31日のことです。きんとも🦠起業家大学教授こと堀 克敏さん(工学研究科教授)がこんなつぶやきを発信。 「菌」への興味から、バイオ研究の道に進み、大学教授をしながら起業。新しい産学連携のしくみを開拓し続ける堀さんは、いったいどんな野望を抱いているのか…!? お話をききました。 <インタビュー概要> ── ハウス食品グループさん、住友商事さん、豊田合成さん、大手三社との産学連携ですね…!実現のポイントは? 本業である動植物油の分解技術の高さに加えて、名古屋大学

ポッドキャスト、今週のトピックは、「クワガタムシ」「川の環境」「がんの早期発見」

名大の研究の”今”をコンパクトにお届けするポッドキャスト。前半は最近の研究の話題、後半はイベント情報とおすすめ読み物を紹介します。 0:46 クワガタムシ 2:50 川の水環境 4:07 がんの早期発見 6:07 インターナショナルキャリアパスセミナー 6:51 広報誌「環」 ご意見フォームから、ご感想や、取り上げてほしい話題など、お知らせいただけると嬉しいです。 ◯最近の研究成果の詳細情報 ◯イベント情報 国際開発研究科のインターナショナルキャリアパスセミナー お

まるでかぐや姫⁉ 竹で育つ虫、育てる微生物 【31】

謎多き昆虫の生態…。 竹に住み、微生物から栄養をもらう昆虫がいるそうです! 今回はそんな昆虫と共に生きる微生物にクローズアップします。 ↓音声でもお届けしています♪ 僕たち人間はいろんなものを食べるとはいえ、木を食べることはありません。ほとんどの哺乳類も木を食べません。なぜかというと、木材の大部分は、セルロースやリグニンなど分解されにくい大きな物質でできていて、僕たちの消化酵素では消化できないからです。このような成分を、分解が難しいと書いて「難分解性成分」と呼びます。