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始めるのに遅すぎることはない?

春のやわらかい日差しのなか、時折ふく風はまだ冷たさを残しています。
今朝のニュースで、東京の桜の開花はまだ少し先になると天気予報士の方が伝えていました。
桜は気温に敏感な植物といいます。この冷たい風の中、蕾もがまん強く待っているのかもしれませんね。

今日もニュースレターを配りに車を走らせていました。
配布したのは2件のカフェ。どちらも高齢のご婦人が営業されています。

ハワイが好きで50代からフラダンスを習い、ハワイアンカフェをオープンさせた方。自分の住む街を元気にしたいと、いつもどうやって盛り上げようか考えてくれています。

もう1件はご自宅を改装されて週末だけオープンしているカフェ。
ご主人が亡くなった寂しさから、人が集う場所を作りたかったとのこと。
絵も描けて、カルチャースクールで教えるほどの実力を持っていらっしゃいます。主なお客さんは生徒さんだそうですが、あまり宣伝しないでほしいと懇願されているそう。

この方がカフェを開いたのは72歳の時。今は御年76歳だというから驚きです。何かを始めるのに、年齢は関係ないと言うけれど、ご本人を目の前にすると後光が光っているように見えました。

ふと頭をよぎったのが、私はな~んの特技も自慢できることもないということ。
日々の暮らしをつつましやかに、小っちゃな喜びを見つけながら暮らしていければ…と思っていたけれど、自分の中に蓋をしてしまっている「あんなこと、こんなこと」に目を向けてみてもいいのかも…と思い始めました。

仕事が終わって、父のお見舞いに行って、夕飯を作る。
慌ただしい毎日でも、渇望していればいつかは蓋を開けることができるのかなあと考えながら、今シーズン最後になるかもしれない鍋の準備をしていました。


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