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なかがわりえこみたいな仕事がしたい

我が子が1歳8ヶ月になった頃から、 「さんぽ」をよく口ずさむようになった。「あるこう あるこう わたしはげんきー」の、あの歌。

最初は保育園で教えてもらったのだと思う。その後、自宅でもとなりのトトロをよく観るようになり、彼女の「さんぽ」好きはさらに加速。

口ずさむといってもまだまだ舌足らずで、たぶん親以外には何を言っているのか聞き取れないくらいかもしれない。

でも当の本人といえばとても楽しそうで、いつも大きな声で、外を歩く時にもベビーカーの上でも堂々と歌っている。

自宅のリビングにいても、「トトロー!(を観たい。早くみたい。ママ、今すぐDVDセットしてーーー!)」とリクエストし、オープニングテーマの「さんぽ」が始まると心底嬉しそうな顔で、ニコニコしながら「歩こう!歩こう!」と一緒に歌い上げる。

娘がそんなに大好きな「さんぽ」を作ったのは、なかがわりえこという人だそうだ。

宮崎駿が、となりのトトロのテーマソングはこの人に作詞してほしいと直々に指名した絵本作家さんだそう。

この話を知った時、名前だけではピンとこなかったのだけど、なかがわりえこは実は「ぐりとぐら」を作った人だった。

そうだ。いつも娘が寝る前に一緒に読んでる「ぐりとぐら」だ。

「ぐりとぐら。なかがわりえことおおむらゆりこ」

自分も子どもの頃に読んだ記憶があるし、我が子も好きな絵本。子どもがお腹にいる時から何か読み聞かせがいいと小耳に挟んで、一番最初に選んだ絵本でもある。

「ぐりとぐら」を作ったなかがわりえこさんが、「さんぽ」も作った。

それを知った時の衝撃。

そうか、我が子は朝から夕方まで「さんぽ」を歌い、自宅に戻ってからもDVDで「さんぽ」を一緒に歌い、そして寝る直前に「ぐりとぐら」を読んでる。

今の我が子、なかがわりえこの世界観の中で生きてる・・・!

しかもこれって、我が子だけじゃない。きっと日本に住んでる多くの子どもたちに共通してる。しかもしかも、「さんぽ」が発表された1987年から30年以上ずっと。

子どもの頃の経験って貴重だ。こんなに濃くて日常に溶け込んだ経験を、30年以上に渡って子どもたちに与えられるのってすごい。

そのインパクトの大きさに愕然とした。

翻って自分がしている仕事は、なかがわりえこさんと全然違うのだけど。

自分も仕事でそんなインパクトを出したいと、モーレツに感じた。

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