小幡和輝_プロフィール_横長

学生起業のメリットとデメリット。現役の学生起業家からアドバイス。

僕は高校3年生のときに起業しました。

いまは大学4年生です。休学はしていません。そのまま卒業する予定です。

周りのみんなは就活してますが、就活は考えてないです。

一応、自分が生きていくぐらいの金額は問題なく稼げてます。

仕事の内容としては和歌山を拠点に商品作ったり、イベントやったり、プロモーション企画考えたりといった広告系の仕事で、資金調達はしておらず、5万円の資本金で登記、無借金でコツコツやってます。

僕は学生から起業の相談を受けると、「とりあえず学生起業した方がいい!」と、答えています。

まずは自分の起業してからの話をちょっと書きますね。

僕は自分の生まれた和歌山が大好きです。

最初はビジネスモデルとかまったく考えてなくて、とりあえず「まちおこしイベントやろう!」みたいな感じで学生団体的に活動してました。そこから、これ仕事にしたいなぁという思いと、そもそも未成年でいろんな契約ができないから法人作らなきゃ。みたいなきっかけで会社を作りました。

で、最初はカフェをやりました。

高校生レストランってドラマがあったじゃないですか。

あれをみて「自分もやりたい!」って思ったんですが、物件を自分で買うお金も信用もないぞ。ってなって。w

いまでいうところのシェアリングエコノミー的発想なんですが、地域の商店街は個人経営のお店が多いので、営業時間が少ないお店があったんですね。

土日の昼間がお休みのお店がありまして、そこのオーナーさんに相談して、売上の一部を支払うという形で、定期的にスペースを貸してもらってました。

また、学生や若手アーティストがライブハウスが敷居高くてなかなか発表できないという状態があって、社会人で個人で音響機材を持ってる人に貸してもらって、カフェの中で音楽ができるようにしたりとかもしていて、まぁまぁお客さんは来てくれてたんですよね。

これ2013年の話なので、今から振り返ると結構先見性あったんじゃないかなぁ。全然儲かりませんでしたが。お客さんが高校生、大学生ばかりなので、どうしても単価がかなり低いんですよね。

ただ、高校生で自分で店舗借りて営業するって多分日本初の取り組みで。学校の授業とかではあるんですけど、自分で会社作って事業としてやってるのは多分僕の知ってる限りではないです。

で、結構メディアの取材も入ったので、僕はちょっと有名人になりました。

ここからが僕の起業家人生で一番悔しかった時間で。。。

高校生で起業した。ということで講演会に呼ばれたりするんですね。

そうすると謝金が数万円もらえるんですが、これが会社の中で一番売上があるという。。しかもそんなにたくさん回数があるわけでないので、全体の売上でいうと話にならないです。

これじゃダメだなと。

そこからいろいろ試行錯誤しながら、社会人をターゲットに単価をあげてイベント企画したりスポンサーという違う角度のマネタイズや、そこでプロモーションのスキルが身についたのでプロデュース系の仕事に広がったりという経緯でいまに至ります。

何が言いたいかというと、売上がまともに上がらない期間。もっと言えば「ビジネスモデルすらあやふやな期間」が許されるのが学生起業家の特権です。

とりあえず生活を考える必要がないので。

僕がいま支援を受けていてるETIC.という起業支援のNPO法人があるのですが、代表の宮城さんがこんなことを言っていました。

「学生起業家には社会を変える可能性がある。社会人になってから仕事を辞めて起業すると、まず売上をあげて自分の生活費を確保しなければならない。もし家族がいれば家族の生活もある。学生起業家は社会人に比べて生活コストが圧倒的に少なく、一旦売上を考えない事業にチャレンンジできる。」

まさにおっしゃる通りで、めちゃくちゃ共感しました。

僕自身がまさにそうで、もし1年以内に社会人並みの生活費を稼ぐ必要があったら、確実に無理でした。。

試行錯誤できる時間があり、上手くいかなくても最悪就職できるというのは圧倒的な強みだと思います。

自己資金でやる学生起業は失敗のリスクがほぼないです。

個人補償で融資を受けた場合は別ですが。

就職しても起業のスキルは身につかないので、もし将来ちょっとでも起業したいという想いがあるのであれば、学生のうちにリスクが少ないうちに起業することをオススメします。

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小幡和輝 プロフィール
1994年生まれ。約10年間の不登校を経験後、定時制高校に入学。さまざまな経験、人と出会い人生が大きく変わる。
その後、高校3年のときに起業。和歌山を拠点に、商品開発、イベントやプロモーションなどを企画。最近では47都道府県すべてから参加者を集めて、世界遺産の高野山で開催した「地方創生会議」がTwitterのトレンド1位に。和歌山市観光協会のアドバイザーも務める。
世界的な経営者団体「EO」が主催するビジネスコンテスト「GSEA」で、日本代表としてワシントンD.Cで開催された世界大会で登壇。GlobalShapers「世界経済フォーラム(ダボス会議)が認定する世界の若手リーダー」に選出。


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小幡和輝 Twitter(@nagomiobata)
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