二極化する?梅雨時の元気になる食事

日曜日の午前中、鍼灸のお仕事はお休みだったのですが、急きょ体調を見てほしいとのご依頼をいただき、施術の機会がありました。

午前中のお仕事を終えてお昼前、ちょっと気晴らしにテレビをつけて見れば「男子ごはん」という番組が始まるところでした。

TOKIOの国分太一さんと料理家の栗原はるみさんの息子さんである栗原心平さんが、今日はオープニング早々「梅雨ですねぇ。」というコメントからはじまりました。

なんでも梅雨の憂鬱を吹き飛ばしてくれるような元気になる献立が今回のコンセプト。

4品のレシピはピリ辛もふくまれますが、ニンニクを使ったものが印象的。豚肉やトマトなどの疲労回復に効果的な食材を使うあたり、元気に梅雨のジメジメを吹き飛ばしたい人には、美味しい食材ですね。

そう、とくべつ「元気になろう!」という気持ちもなく、梅雨のジメジメを受け入れて「まっとうにウツウツ・ジメジメすごしてみようかな」と季節を受け入れているぼくには、ちょっとヘビーな献立でした。
「キャベツのピリ辛浅漬け」はちょっと魅力的。


季節の変わり目やジメジメする梅雨時、そして、秋の長雨のころ、湿度の影響からか消化器とココロはドヨ~ンと重たくなります。

これはちゃんと湿度を受けとめている証拠。
この「負担に感じる自覚」があることで、カラダは季節にかなったモデルチェンジをはじめます。

・たくさん寝る
湿気を足元からとりこんでしまうカラダは、普段以上に血流が悪くなり一日の疲れをため込んでいます。そんなわけで、ついつい多眠傾向に。

・食欲がなくなる
湿気は足元から入り込んで、まず最初に血流の変化著しい消化器に負担をかけます。
食事をしていないときには血流が少ない消化器ですが、食事が始まると手足や頭の血をおろしてでも血を胃袋や腸に集めて消化吸収の準備を始めます。
しっけでそもそも消化器が慢性的に血流不足で冷えていると、つねに胃もたれしている感じや食欲不振をおこしやすいです。

・動作が鈍くなる
湿気をとりこむカラダは足元から腰にかけて冷えとむくみをかかえやすいです。
動き始めに痛みやだるさを感じるのは、筋肉や関節が冷えているから。
動作が鈍くなるのは、無自覚のうちにカラダが痛みの不安があるからでしょうね。

・突然の下痢
これはため込んだ湿気を吐き出す自浄作用。
痛みを伴わないのが特徴ですね。


こうしたことをとおしてカラダはジメジメした梅雨からムシムシ暑い夏へと変身をつづけます。

もともと血の気が多くて活発に動ける人は、辛み食材や香味野菜たっぷりの食事でスタミナ補給する元気があるでしょうし、そのまま元気みなぎった状態で毎日過ごしておられた方が梅雨の冷え込みや湿気対策になるので安心です。

ぼくのようにインドア・インルーム派で、活気少なく毎日をひっそり静かに過ごしている人は、食事で体内に余分な湿気をとりこまないように過食やしつこい食材には注意が必要ですね。
香りや苦みや酸味を含むハーブはおススメ食材。この時期ぼくはベトナム料理のフォーがついつい食べたくなる。
力のある動物系のダシは、しっかり加熱されていると飲み込んだ後、多少の負担はあっても長らくカラダに力をみなぎらせてくれます。
動物系のパンチのある食材の力を真逆の性質でひっぱりもどしてくれるのが、コリアンダーやライムなどのハーブ類。

以前美味しいフォーを食べさせてくれるお店があるということで吉祥寺まで足を運んだことがありました。はじめてフォーを口にしたそのお店の調味料は、酸味も効かせてあり独特なエスニックの雰囲気を備えていたのが印象的でした。
じつはフォーを口にしたことがあるのがそのお店のみ。他のお店の味をぼくはまだ知りません。そのお店にも数年行ったことがないから、もしかしたら別のお店になっているかも。

それでも、梅雨のジメジメを感じる頃、エスニックの風味を備えたスープは、あまりカラダを運動させない不活発なぼくにとって、とてもかなっていたなぁとカラダが記憶しています。

湿気は気温差や気圧以外にも体調に負担をかける気象の大きな要素です。
ジメッとした湿気は、時間をかけてカラダにはいりこみ不調や病気の引き金になります。
足元のむくみや足裏のべたつき、下半身のヒヤヒヤ感に、ちょっと気を配っておきたいこの頃。

さて、ぼくは未だに晴雨兼用の日傘を探しているところ。
この時期、食べられる食事は「ガッツリ系」と「さっぱりエスニック系」に二極化しそうですが、傘は一つにまとめておきたい。

毎日の食事選びと傘探し、目下ぼくの関心事。

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