『東洋医学の薬箱』 【冷えの肩コリに】
寒くなると、とたんに肩こり、気になりますね。
鍼施術にお越しになられる方々も、様々な症状を訴えられる中でも、一様に「肩コリ」だけは必ずといっていいほど、入っている。
うすら寒い、というだけで肩にはむやみに力がはいります。
街中を歩いている人の姿勢も、肩をすくめて猫背の人がめだちます。
東洋医学では、「悪寒、発熱、項背こわばる」なんて症状が重なると、漢方薬の葛根湯なんてものを用いる目安とします。
・寒気
・発熱
・肩こり
これらが重なると葛根湯っていう漢方薬を使うんだよ、なんてことを、漢方薬のバイブル「傷寒論(しょうかんろん)」には書かれています。
ぼくは、鍼灸師さんなので、こうしたお薬の処方やアドバイスなどすることができません。薬事法にひっかかっちゃいますからね。
そんな鍼灸師であるぼくも、「冷えで肩こりする人」に自宅でできるアドバイスを求められるので、鍼施術のついでに、日常生活でできる対策を、お灸のツボと一緒にご案内しています。
ぼくは冷えの肩コリ対策の目安に、右の肩コリと左の肩コリ、どちらがつらいかで、コンディションも知ってもらうようにしています。
さて、どちらの肩コリに、どんな方法を用いてみようか。
そんな工夫を日頃の鍼施術の臨床の場で、どんなアドバイスをしているかをご紹介。
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