苦労は、若いうちの買い物
若いうちは苦労は買ってでもしろ!は、若いうちだけ!
東洋医学の知恵からすれば、こんなことが言えます。
鍼灸施術をご希望された方の中には、とてもがんばり屋さんの方がいらっしゃいます。がんばりすぎた結果、肺炎になったり、腎盂炎になったり。
脈とお腹を診ることで「(東洋医学的に)腎盂炎一歩手前」の状態を推し量ることができます。
※現代医学での結果とは必ずしも一致しません。
とくに「東洋医学的腎盂炎の見立て方」では、みぞおちあたりに特徴が顕著に現れます。
※そのそばに「腎結石」の兆候が現れる場所もあったりと、お腹は雄弁です。
「腎盂炎の兆候」のあるお腹の状態をみれば、疲労をため込み回復に十分な時間をとれていないことよくわかります。
※時期が冬なら冷え込みが引き金になりますし、夏至の今時分は湿気と冷房の冷気が発症の引き金になりますね。
ひんぱんに扁桃腺炎、腎盂炎、肺炎を患う人には、「20歳過ぎると、がんばっちゃダメですよぉ」とお伝えします。
「じゃあ、20歳前はがんばっていいのですか?」と聞かれるので、20歳くらいまでのカラダが発育する期間は、カラダにかけたご苦労はよい鍛錬となり「もっと丈夫にならなきゃ」というカラダのさらなるビルドアップする活力となります。
ただ、20歳を過ぎるあたりから、カラダのもっと丈夫になろう!という発育のモチベーションは下がる一方。
そんな中、無理をかけたりがんばっても、苦労に反発してカラダがバージョンアップすることはありません。
東洋医学では女性は7の倍数で、男性は8の倍数でカラダのターニングポイントを迎えます。
女性の充分なカラダの発育が完成する時期は、7×3=21歳。男性は8×3=24歳。
これ以降、男性も女性もココロの発育や活躍する社会でのかかわり合いを通して、自分のカラダの使い方が上手になっていきます。
※20歳以降は完成されたカラダの使い方を上手に用いることで、丈夫を維持し続けることができます。また、筋肉は鍛え続けることができますし、運動なども鍛錬すれば上手になります。
ただ、カラダの芯の力をベースアップできる時期は過ぎちゃっている、と東洋医学では考えます。
もともとがんばり屋さんな性質の方は、高熱や病気をしても「まあ、こんなもんだろう」とタカをくくってしまいがち。
でも、ため込む疲労や回復しきれていないカラダは、やはり加齢や不摂生(今のコンディションに適っていないライフスタイル)で、「ボロ」が出てきやすくなります。
ことしは、気がつかないで体調不良を起こしている人がめだちます。
湿気の影響は知らず知らずのうちにカラダを頑張らせていたりして。そんな負担にも気が付ける気持ちのゆとりが持てたらいいのにな。
無茶ながんばりは禁物ですが、やっちまった無茶・がんばりの後は、帳尻合わせの休憩、休息がしっかりとれたらいいですね。
そんな回復を鍼の施術で応援していきます。
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