梅雨の湿気とこむら返り

東京も梅雨に入りましたが、あまりジメジメシトシトという雨降りにも見舞われず、お日様の力を借りて乾く洗濯物に感謝する日々です。

それでも、関東地方の梅雨入りの報道がされたあたりから、足のむくみやこむら返り、ひざの痛みやしつこい腰痛をうったえる方がふえました。

症状を訴える方の手首の脈をとって原因と状態を確認します。


日本の東洋医学には「脈診」といって、相手の方の手首の脈をとって、脈の拍動の様々な状態から体調や症状の原因を探る方法がいくつかあります。

ぼくも在学中お世話になった鍼灸学校の脈診のやり方や、外部のセミナー、そして、10年来お世話になったところでの脈診を数種類手ほどきを受けました。

また、「難経(なんぎょう)」や「脈経(みゃくきょう)」という名前の脈診に関して詳しく書き残された東洋医学の古典なども読む機会があり、脈をとることに関心や必要性を強く感じます。

梅雨時、湿気の影響を受けると脈拍は一見弱く感じます。

じつは湿度の影響で体温が下がると脈の拍動は弱くなったり、気力がなえたカラダは表面の筋肉の緊張が弱るので深いところで売っている脈の拍動を体表まで伝えにくくなります。

そのため一見弱く脈が沈みこんでしまったように感じるわけです。
※暑いと体内の熱を汗として発散するために脈は旺盛になり拍動も強く脈は浮き気味に感じます。


脈の状態のでも書き込んだように、今むくみやこむら返りが気になる人のコンディションは、代謝が落ちてカラダに気力が備わっていない状態です。
※とくに力強さを感じないほどむくみやすく、脈の輪郭に緊張感を含む人はこむら返りをうったえやすいです。

むくみの原因は不十分な血流でしょうし、こむら返りをするのは低体温で不活発な内臓を守るために足腰の筋肉の委縮と考えられます。

実際、足腰や背中が縮こまるように猫背で腰が抜けたようなシルエットをされています。

※もし気になるようなら、大きな鏡やおうちの姿見で姿勢をチェックしてみましょう。
鏡がなくても、体幹部が後ろに反りかえりづらかったり、膝裏の筋が突っ張ってのびないようなら、血流不足と内臓の冷えです。

ここのところ、縮こまった足腰であることを自覚していない人はよくケガをするようです。
ケガでなくても膝や腰を痛めて鍼の施術に来られる方が増えていますから、じつはしっかり梅雨の影響を受けておられることを、ぼくはこんなところから季節の風流を感じさせていただいております。


鍼灸の施術では、症状のある下半身よりも、呼吸や脈拍に関係のある胸や肩に注目します。
心臓や肺という息や脈のポンプの働きをたかめることで、体温を高めて血流をうながし呼吸の力で内臓を温める刺激を強めることができます。

梅雨のむくみやこむら返りを予防するには、息がはずむ程度のジョギングや縄跳びはおススメです。

ぼくは手軽に気軽に室内のぞうきんがけをしたりします。適度な運動と室内の衛生、そして、ほどよい達成感、が手に入るおまけつき。

デスクワーク疲れの眼精疲労、むくみ、エアコンによる足元の冷え対策にも鍼の施術は効果的。
博心堂鍼灸院では、6月中鍼の施術の無料体験期間を設けています。
ご興味のある方はメッセージにてお問い合わせいただけたらと思います。

また関連記事を6月16日金曜日配信のメルマガ・鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」225号にて掲載あります。こちらも合わせてご覧いただけたら幸いです。

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