いつだって、気づかせてくれたのはあなた

モヤモヤに、気づかないふりをしていた。

「金と家と車があれば女は寄ってくるんだよ」
「お金が1番」
「結婚相手は年収で選ぶ」
と言ったのは、会社の先輩方。

「ロマンチストだね」
「ピュアだね」
と言われたのは、怪訝な顔をした私。

拝金主義、物質主義なんて昔の言葉だと思っていた。
だってそれ、その人の側にいたいんじゃなくて、お金の側にいたいってことでしょう?

「初めまして」
と言って目を合わせた途端、眉をひそめた人。
「うわ、あの人見て」
と、揶揄する人。
まるで私だけその場に存在しないかのように、他の人には目線を合わせ話しかける人。

肌の色が違うこと。
胸の大きさが違うこと。
顔の形が違うこと。
どうして、持って生まれた容姿という、ただそこにあるものに対して、他人が評価をしているの?

モヤモヤ、モヤモヤ。
いろんな人と出会って、いろんな言葉にモヤモヤして、でもそのままにして。

モヤモヤ、モヤモヤ。
そうして、モヤモヤが膨らんで。

ある日、爆発した。



ーー変わろう。
人はいつでも変われるってことを知ったから。
私の見ている世界は、私の内側からできている。

だったら、モヤモヤの反対側にいこう。
あの人たちとは違う生き方をしよう。
大切なことは大切なままに、ひたすら内面を磨こう。
お互いの過去も未来も全部受け入れて、「私」であることを愛しあえる人になろう。

そして、外に出よう。
モヤモヤするのはこの世界で私だけなんてありえない。
似た想いの人のために、過去の私のために、会いに行こう。
私はここにいるよ。
こんな人も、この世界にいるんだよ。
ねぇ、あなたはどこにいる?



「死んだ魚の目みたいだね」
「何を考えているのかわからないね」
「あまり感情が出ないね」
と、言われていた私。

「子どもみたいにキラキラしているね」
「自分全開ってかんじだね」
「すごくいい笑顔だね」
と、言われるようになった私。

モヤモヤしたのも、いつでも変われるってことを知ったのも、行動して変われたのも、全部、人と関わったから。

ありがとう。
気づかせてくれてありがとう。

私は変われたよ。
もっと変わり続けるよ。
だって、人と関わっているから。
関わることで、みんなが気づかせてくれるから。

初めましての人。
いつかどこかで、会おうね。
お互いに、何かの気づきになれたらいいな。
そして、私の存在が、誰かのためにもなれたらいいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?