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二度とない一度目


こんにちは、こんばんは。
前回の投稿を改めて読み返しておりました、たけだです。


ひえ、あまりにも渋い色をした文章だこと……と、数週間前の自分のメンタルが心配になりました。



元気です。
最近は、パントマイムとかしてました(授業)。


しかし、わたしという人間は信じられないほど単純なものでして、たった数日間お天気のいい日が続いたり、好きな人たちと会えたり、学校が始まって忙しく動き回ったりしているうちに、


あれ、数日前までどうしてあんなに藍色のなかに居たんだ??
こんなに春は麗らかで、桜は一瞬で散ってしまうのに!!


と、ハピネスマインドを取り戻しました。
切り替えの速さには定評があります。

好きな人たちと会うと、どうしてあんなにパワーをもらえるんでしょうね、不思議です。



だから今回は、ここ最近のネガティブモードを吹き飛ばすために参りました。

( きっとまた落ちてしまうこともあるのでしょうが、その時はまたその時です )



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この季節になると、大学1年の頃に受けた授業を思い出します。


わたし、超がつくほどゴリゴリの文学部生です。
もっ、ゴリッゴリです。


その授業も確か、近現代文学の授業だったと思います。
武者小路実篤とか島崎藤村とかを勉強しました。


入学したての頃で、しかも、わたしたちの代ってコロナ真っ只中の世代で、大・コロナ禍時代だったわけですよ。
だから、授業もほとんどオンラインで。
あの時の閉塞感といえば……もう思い出しただけで息が詰まります。



桜の季節でね。

桜って、毎年同じ時期に、同じ場所に咲くじゃないですか。
だから自然と、「去年と同じように、来年も変わらずここにあるのだろう」と信じて疑わないですよね。




だからこそ、この季節になると先生の言葉を思い出します。

「僕たちは、二度とない一度目を見ているのです」



ああ。この人は、ちゃんと春を感じ取れる人なんだなあ。


春の匂いとか、春の気配とか。
言葉にしちゃうと呆気ないんだけど、季節が移ろっていくことをちゃんと知っている人。
( 季節が移ろうって、言葉にするとほんのちょっとだけ勿体ないね )


わたし、何だか少し感動しちゃって。
ノートなんてろくに取っていなかったんだけど、
その言葉だけは頭に残っていて。



去年の桜と、目の前の桜、そして来年の桜は、同じように見えて実はそうではないのですよね。



淡い桜色、雨に濡れた土の匂い、髪に絡まる春の陽光。



わたしたちは、その一瞬を──写真を撮ったようにパシャリと閉じ込めてしまうけど、実は脈を打つように、全てが刻一刻と移り変わっているのです。



新しい感じ方を教えてもらいました。
あの数分は、本物の教育だったと思います。
うれしい。



これは桜に限った話ではなくて、きっと、目の前にあるもの全てがそうですね。



洗濯物の皺も、コーヒーの湯気の立ち方も、風の通り道も、あなたが抱えている不安も。



全部ぜんぶ、今だけのものなのですね。
宝物ですね。



今は難しくても、ちゃんと向き合って、たまには抗ったり喧嘩したりしながら、最後には真正面から愛おしく思えたらいいですね。



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春という話題で言いますと。



ゴリッゴリの文学部生・たけだは先日、古今和歌集について模擬授業を行いました。



古今和歌集ってね、季節の歌から始まるんです。春、夏、秋、冬。
恋、なんかはその後に出てきます。



季節の歌の中でも、春と秋の歌って、夏と冬に比べてとっても豊富なんです。
夏と冬の歌が30首前後なのに対して、春と秋の歌はなんと140首前後も……!



その感覚って、確かに分かる気がします。
夏も冬も勿論素敵です。美しいもの沢山あります。



けれども、やっぱり。
春の高揚感、ときめき、無条件の嬉しさ。
秋の趣深さ、儚さ、危うさ。



春も秋も鮮やかです。植物も、人の心も。
そんなものたちに惹かれてしまうんですね。


昔の人も、一瞬で去ってしまう春と秋を待ち遠しく想っていたんだな〜〜と思うと、何だか可愛い。

何百年も前の人と文通しているみたいです。
これだから、日本語はたのしい。




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わたし、花粉症なんですけれども、お花は好きです。ええ、花粉症ですけれども。



そんなわたし。
好きなお花をあげるなら、たぶん一番はスイセンです。


お家の北側にスイセンが咲いているのですが、春の時期にお部屋の窓を開けていると、軽い風と一緒に、スイセンの甘い匂いが部屋中の空気をかき混ぜて去っていくんです。



この季節が、この瞬間が、この匂いが、
もっ、ほんとうに世界で一番幸せです。


お腹に  ずん、と溜まる甘い春の匂いです。



あとは、チューリップですね。



先月、妹の卒業式がありまして。
その時に、何かプレゼントできないかなあと思い立ち、花束を贈ることにしました。



お花屋さんに行くと、ピンクのチューリップがとても綺麗だったので、チューリップをメインにした春色の花束を作っていただくことにしました。



15分ほどソワソワしながら待っていると、お待たせしました!と、お姉さんが花束を持ってきてくれました。


春を閉じ込めたような花束。
素敵〜〜!!わたしが卒業したいくらい!!(?)



チューリップはまだ蕾ですので、開花までゆっくりお楽しみいただけますとのこと。



ぽってりとした唇。
触れたら、ふ、と吐息が聴こえてしまいそう。
わたしだけにあなたの秘密を教えてね。



ピンクのチューリップの花言葉は「労い」
高校3年間、お疲れさまでした。




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と〜〜っても前に、「花、雨、夢、幻、美容院」という文章を書きました。

( まだの方、是非……! )



これらは、わたしの中の" ときめく言葉 ”たちです。


今このタイトルを見ても、やっぱり心がぎゅっとなります。


わたしの心を穏やかにしてくれる存在。
ときめきを思い出させてくれる存在。

これからも、わたしを彩ってくれる存在です。



「わたし、春は心がぽかりと寂しくなるから、得意ではないのです」


「ねこのような」の冒頭でこう書きました。



でも今回はあえて、こう結びます。


春は心がぽかりと寂しくなるけれど、
その寂しさを埋めてくれるのもきっと春だから、
わたしはどうも嫌いになれない。


今日も独り言にお付き合いいただき、ありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください- ̗̀☾ ̖́-



最近、この三日月がお気に入り。
またね。


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