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合掌されど合掌・合掌も姿勢から。

中国の嵩山少林寺では、1,500年前に菩薩達磨さんが修行僧の為に易筋経と洗髄経というボディワークと武術を伝えました。

その武術の中に観音十八掌という型があります。その型は、合掌を組むところから始まります。

組んだ合掌で、3回相手の攻撃を受けて身を守りなさい。と教わります。
3回は我慢しなさい。という言い方もあります。
その後、型は派手な攻撃がテンポよく展開されます。

ここで注目したいのが始めの合掌で身を守りなさい。というところです。

合掌は誰でも出来ますが、気なしに形作った「合掌」では身を守ること、受け身をすることは不可能です。

手の平と手の平を単純に合わせているだけではありません。

菩薩達磨さんが伝えたボディワーク、易筋経と洗髄経も、どちらも合掌を丁寧に丁寧に作り込むことから始まります。
ボディワークの一つの目的が体液がよく流れる繋がりのある肉体です。

健康目的の「繋がりのある肉体」は、皮肉なことに武術にも有効なのです。

受け身が出来る「合掌」は、肩甲骨が躍動しています。肩甲骨は腕とボディとを一体にする役割があります。

そして、「姿勢が良ければ」体幹を通して脚と繋がります。さらに、足の裏に根が生えて大地と地球のエネルギーとが繋がり、全身がまるで鋼のような強さが生まれるのです。

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