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鬼が住むお城? 【旅日記】

本日は、なぐなぐツーリスト(なぐツー)のツアーに参加いただき、ありがとうございます。 本日は、『吉備の国』、岡山への旅へと、ご案内いたします (^^♪

今回の旅程は、台風まっただ中、城ざんまい

・島じゃなくて城?
・眠りねこの城

なぐツー行程表

です。 
台風が近づいています。雨具のご用意を、
歩きます。トレッキングシューズのご用意も、

島 VS 城

岡山と言えば? そうですね。桃太郎ですよね。桃鉄じゃないですよ。

ところが、香川に住む友人に、「岡山県と言えば『桃太郎』が有名だけど。鬼ヶ島は香川の領土なんだぜ。」

と言われたことがある。

確かに調べてみると、瀬戸内海を挟んで岡山の反対側、高松市の沖合に、女木島めぎじまという島がある。ここに、鬼ヶ島伝説が残っているという。
そう本日は、鬼ヶ島へ・・・
とは、行かないのが、なぐツー(笑)

本日は、島ではなく、鬼が住んでいたという、お城にお連れ致します。それでは、はじまりはじまり~

鬼ノ城

私は、車の運転もスキである。自動車レースもたまに見る。サーキットをぐるぐる回るF1より、WRCと呼ばれる一般公道を走るレースが好みだ。
車幅ギリギリぐらいの狭い公道を、高速道路より早いスピードで、砂埃をあげて走る、その「クレイジーさ」が好きなのだ。30年来、憧れの車は、「ランチアデルタHFインテグラーレ」である。知らないか・・

鬼が住んでいた鬼ノ城きのじょうに向かう道は、そんなWRCシーンを思い起こさせるような、くねくね幅狭はばせまのワインディングロードであった。そんな道を2kmくらい気持ち良く走ると、突然駐車場が現れた。
「鬼ノ城ビジターセンター」だ。

車を降りる。
台風が近づきつつあるなか、折りたたみ傘とお弁当をディバックに詰め込み、レッツゴー!

15分ほど、登りのアスファルト道を歩くと
ジャーン!

想像で復刻された「西門」


よくある戦国時代のお城とは様相の異なる面構え。ここは日本なのか?
門の横に広がる城壁も石垣を積み上げた野面のずら積みではなく、版築はんちくと呼ばれる黄土を盛り突き固めた(万里の長城などで使われた)工法を用いて築城されている。

かつては、東西南北に門があったようだが、この西門だけが(想像で)復元されていた。

ぐるぐる

大半の方は、この西門だけを見て帰るようですが、なぐツーは行きますよ。山頂周辺の城内?をぐるっと一周しま〜す。おおよそ1時間半の散策。

と思ったら

雨!! 慌てて、西門に雨宿り

台風が近づいているので、降ったり止んだりが不安定な天候だ。が、雨は一瞬だけだったので、気を取り直し、レッツゴー!

今まで見た、戦国時代のお城とは、全てが異なる雰囲気に、やはり鬼が住んでいたのかなぁと思う。


「晴れ男」改め「ギリギリ男」

私は、自分のことを晴れ男、ラッキーマンだと思っていた。雨で旅程を変更したことがほぼなかったのだ。ところが、今年になって、熊野、松本、小諸、山形・・・雨が多い。

ついに妻から、アナタは「晴れ男」ではない「ギリギリ男」だとの宣託を受けた。まぁ、ギリギリでも何とかなれば、問題ないのである。

本日も、お腹が空いてきたなぁと思ったら、「ピカー!」と太陽が顔を出し、都合よく椅子になりそうな岩場も出てきたので、お弁当を広げる。ギリギリ男の面目躍如めんもくやくじょである。

外で食べるお弁当は、なぜこんなに美味しいのか!


なぜここに?

これだけの規模のお城を造るには、お金も人力も必要だったはず。調べてみると、7世紀に起きた事件(白村江はくそんこうの戦い)で、大敗した大和朝廷が、守りを固めるために瀬戸内海に造った防御施設。という説や、吉備の豪族の力が強大になることを恐れ、お金を使わせて国力を削いだと言う説など、諸説あるようだ。

小中学生の頃は、歴史を「はるか太古の昔」のことと思っていたが、50代半ばになって感覚が変わってきた。

我が人生、55年間は、あっちゅーまだった。この人生を、5回繰り返すだけで、江戸時代がすべて満喫できるのだ。意外に短い江戸時代。同年代の方、この感覚わかります? オイラだけかな・・

そんなことを思いながら、お弁当を食べながら眼下にある田畑を見下ろす。先ほど、ボランティアガイドの方が、田畑の中に不自然に一列に並ぶ家群は、一説によると当時の「水城みずき」の跡に建てられた、と話していた。(水城:お城の前に築かれた防衛ライン)

ロマンを感じながら、太陽の下で食べるお弁当は美味しいのだ。

一列に並ぶ民家、分かりますか?


食後のおやつに「きび団子」も持って来ればよかった。


そういえば、最近の桃太郎は、鬼を「退治」することも「宝を略奪」することもしないらしい・・サルたちも家来(傭兵)ではなく、仲間

時代に合わせて、平和主義な桃太郎なのだ


どこかの誰かにも、読ませてあげたい。



そして誰もいなくなった




(おしまい)


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