清津峡の次に訪れる場所はココ!十日町市を満喫する ー 旅の栞 徹底的に新潟早春タビ ー
新潟県は、大きく4つの地方(上越・中越・下越・佐渡)にわけられる。他県から訪れる際、勘違いしがちなのが
「地図の下(南)から順に、上越、中越、下越」だという事。
そう、京都に近い方が「上」なのだ。新潟がややこしいのは、越後ともよばれること、越前が福井県、越中が富山県で、やはり京都に近い方が「前」なのだ。ただ、越中だと富山をさすのに、中越だと新潟県の一部をあらわすって、ややこしくない?
そう思うのはオイラだけ・・かな。
そのややこしい中越地方を、ぶらぶら旅している我らがなぐツー。引き続き中越は、十日町市周辺を散策します。
前回は、朝早くから、清津峡を満喫しましたね。
続いては、美人林に向かいます。
▼ 美人
と、聞いて何故だか行きたくなったアナタ、私と一緒ですね(笑)
バタン、
駐車場に車を停めると、爽やかな風と共に
「カツカツカッッッッ・・・・」
キツツキ(アカゲラ?)の音がこだまする。その音する方向に歩く。
100歳の美人軍団がお出迎え
美人に抱かれるように、林に分け入る。
ふかふかの落ち葉の絨毯が、足音を消し去る。
静かな林に、再びキツツキ音がこだまする。
風が吹く、空を見上げる。
木々がささやくように、枝を揺らす。
ブナ林なのに、すらっと直立した木々ばかり
なぜ、なのか?
ここは、かつて森林伐採が行われ、丸裸になった場所。
そのあと、一斉にブナが芽吹き、同時に成長した。そのため、枝を広く伸ばせず、宝塚歌劇団のように全員すらりと立っているのだ。
私有林だという、こんな素敵な場所を無料で開放・維持していただいていることに感謝。そしてもう二度と、美女を丸裸にしてはいけない。
私のような部外者が言うのは、簡単。
自分に何かできることは無いか、自問しながら後にする。
▼ へぎ
たくさん歩いた後は!
もちろん、めし!!
中越名物「へぎそば」
お邪魔したのはコチラ
国道253号線沿い
トンネルとトンネルの間、一瞬トンネルが途切れたところに、店に続く道があります。
よーく注意して曲がろう。
あっーー! っという間に、道を曲がれず通り過ぎます。
私もトンネルを一往復しました(笑)
「山菜てんぷら」と、「木の芽玉」もオーダー
木の芽とは?
残雪の残る時期しか食べられません。
食べるなら、今でしょ!
おだやかな出汁の効いた醤油ベースの味付け。
やさしい苦味が口に広がる。
「うまい!」
ではなく、美味しい・・と、つぶやきたくなります。
うずら卵が全体をまろやかにします。
あぁ・・日本酒が呑みたい。
木の芽をもっと知りたい方は、コチラ。
▼ ふのり
肝心のおそばを紹介してませんでしたね(笑)
へぎそばとは?
ツルツルの喉越しと、弾力のある歯ごたえ。
少し甘めのつゆと絡めて、ちゅるちゅるっといただこう!
蕎麦湯もうまいよ~!
とろりとした液体を口に運ぶ。
はぁ・・と、ため息が出るような香りが鼻腔をくすぐる。
そしてそして、天ぷらも忘れちゃぁいけない。
百花繚乱、いや百草繚乱。地元で採れた新鮮な山菜。個性のある多彩な苦みが味わえる。オトナの天ぷらだ。
▼ 越後縮(えちごちぢみ)
ふのりについても、少し掘り下げてみよう。
和装の好きな方ならご存知。この辺りは、着物の一大生産地なのだ。その中でも、縮と呼ばれる技法で有名。
いわゆる「ちりめん(縮緬)」ですね。
そう! 勘のいい方なら気づきましたね。
で有名な、越後のちりめん問屋は、
この辺りの着物を、北前船で京や江戸に運んでいたんでしょう。
と勝手な想像を巡らす(笑)
ちりめん(ぼこぼこ凹凸している布)は、糸に撚り(テンション)をかけます。その際に利用していたのが、ふのり(布海苔)なんです。
海藻なんだから
たべられるんじゃねぇー?
と、食いしん坊が蕎麦のつなぎとして混ぜたら・・
こりゃうめぇ!
となって、十日町市でバズったのが、約100年前
それ以来、この辺りでは、ハレの日の料理として食されてきたのです。
いまでは、東京でも食べられる「へぎそば」。
ただ、その土地の自然、産業、伝統と密接に絡んでいる料理は、その土地にこないと美味しくない。
料理は、舌だけでなく、心でも味わうもの。
ぜひ、十日町市で、へぎそばを食べてみよう!
一日観光大使の、なぐなぐでした(笑)
◇◇
まだまだ、新潟タビ一日目!
午後からも、いーっぱい早春の中越を紹介します。
乞うご期待!
(つづく…)
前回の清津峡を読んでない方はコチラ
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