諏訪神社とドウダンツヅジ ー 徹底的に鳥取旅 自然と共に生きる町 智頭町を歩く ー
本日も、なぐなぐツーリスト(なぐツー)は、鳥取を攻めます!
実は、今回の鳥取タビ、行くかどうか迷った。それは、出発1か月前の2023年8月、台風7号が、山陰地方、特にに鳥取山中に甚大な被害をもたらしていた。迷惑にならないだろうか・・・
そう思いなおし、すっきりした。
タグマニアのみなさん!
タグまでじっくり読まれている奇特な「なぐツーファン」の方、前回前々回三徳山のなぐツーと、倉吉線廃線跡のなぐツーで、設定した下記のタグ、意味がわかりましたか?(笑)
実は、9月現在、台風被害の影響を心配して、鳥取を訪れる観光客が激減している。そこで、三朝温泉をはじめとする鳥取の温泉地が、「営業しているので安心してください!」という、キャンペーンを実施中なのだ。
とにかく明るい安村さんを起用しての、大々的なキャンペーンなのだ。
あっ、ちなみに、三朝温泉の露天風呂は、パンツ(水着)履いての入浴はだめよ。河原の露天風呂で、「安心してください はいてません」と、橋から見ている観衆に向かって、やりたくなったでしょー(笑)
よーし
徹底的に、鳥取を攻めるのだ!
ぐすん
とは言え、まだまだ復興途中
本日は、山中の絶景滝めぐりをする予定
であったが、有名な雨滝も、こちらの滝も、あちらも・・
通行止め
ガーン!
すごすごと車をUターン
三徳山登山の後遺症(筋肉痛)で体も痛いし、のんびりプランに変更だ。
自然には勝てぬ。
ただ、このプラン変更が、自分の食に対する考えを刷新するキッカケ、新たなる出会いに繋がることを、このときは知る由もなかった。
災い転じて福となす。
だから、タビは面白い。やめられない、とまらない。
智頭宿へ、ようこそ
滝めぐりから変更した先は、智頭町。
鉄道ファンなら、智頭急行でおなじみの智頭。地図を交えて説明しよう!
智頭町は、全体の9割が森林の町。8月の台風で氾濫し各地に被害をもたらした千代川の源流でもある。
江戸時代には、参勤交代で利用された智頭宿、鳥取藩最大規模の宿場町であった。古き良き街並みが、コンパクトに残る。
だけでなく、地方自治では先端を走る。百人委員会と呼ばれる組織や、旧学区ごとに協議会を定め、決定権を各協議会に任せている。この制度がこの町の魅力度アップに大きく貢献し、若者を引き寄せている。
そして、今回私が自分の食に対する考えを刷新する出会いにも繋がっている。この協議会という組織、のちのち(後日)登場します、頭の片隅に入れておいていただけると嬉しい。
そろそろ、智頭宿をプラプラしよう
諏訪アリ〼
駐車場から歩くこと数分。智頭宿の北側、石段を登った先に諏訪神社がある。あの、長野県にある諏訪大社の分霊を勧請した神社だ。(平たく言うと、諏訪の神さま~ ここにも住んで~ と熱烈ラブコールしたのだ)
諏訪大社と同じく6年に1度、御柱祭が催される。
建立から700年、悠久のときを刻む場所
ピーンと張った空気、江戸時代宿場を行き交う旅人を見守った神だ。
日本酒好きの方なら、鳥取を代表する、智頭にある酒蔵をご存知だと思う。そう、諏訪泉だ。名著「夏子の酒」にも出てくる酒蔵。
なぜ、鳥取なのに諏訪なんだろう? と思っていたが、現地に来て謎が解けた。御神酒は、神さまに捧げるお酒であり、天からの授かりもの。諏訪泉は、そうした歴史を刻んできた酒蔵なのだ。
そして、この神社、境内の説明によると
羽柴秀吉により、智頭にあった淀山城攻略の折(天正11年)に、一度焼失しているようだ。
さーて、次はお待ちかね、酒蔵へ向かうよー!
その前に、マンホールなのだ
旅先の、マンホールを眺めたことありますか?
マンホールを見れば、その土地の、推しが分かるのだ。
智頭の推しは、スギ(森林)とドウダンツヅジ(町の花)
酒蔵へ行くのに、なぜこんな話をしたのかって?
諏訪泉には、満天星というお酒があるんです。
こいつです。
町の花を、酒の名前に冠するってあまり記憶がない。
なんだか素敵だと思いませんか?
そして、スギも名産品の智頭。
酒蔵といえば・・
お酒が出来た合図の杉玉
なんですよね。普通は・・
あれ? ここにも
こちらのお宅にも
ここにも
さぁ、どれが酒蔵の杉玉でしょう?
ふふふ
智頭に来て、確かめてみましょう
諏訪泉の売店「梶屋」で、試飲が可能だ。ドライバーの方は、仕込水だけでもいただこう。すーっと、胃に落ちる軟水、ドウダンツツジの花のような優しい味であった。
そして、この蔵もお燗推し
冷酒ばかりじゃなく、たまには燗酒もどうですか?
◇◇
次回は、智頭宿で見つけた素敵なカフェの紹介
そして、そこで見つけた本
これが、私の「美味しい」とはなんだ? を問い直すきっかけになる。
次号を待て!
(つづく…)
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