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ありのままに タビする

突然ですが、質問です!

次の写真。これは、なんでしょう? ヒントは・・
熊野大社へ行く途中、熊野川沿いの、道の駅にあります。


高さ 8.27m


◇◇


初めてこの場所を訪れた。
空高くそびえるポールと、その向こうの鉛色の空を見上げ、しばらく動くことが出来なかった。

新聞では、読んでいた。ここにも被災者がいることを、
しかし、この高さを目の当たりにすると、頭では現実を理解できない自分がいる。「最高水位到達点  ー 8.27m ー 」
どうやって、ここまで水が・・・


◇◇◇


とっていいのは写真だけ 残していいのは足跡だけ
ー Take only pictures, Leave only footprints   ー

学生時代、山登りをしながら、この言葉を「金科玉条」のごとく使っていた。自然を壊してはいけない。自然を大事にしよう。

あるとき、この言葉に、疑問を持った旅があった。

大分県は長者原(ちょうじゃばる)だ。ラムサール条約登録地、素晴らしい景観を味わえる。 だが、この湿原が、毎年の野焼きによって維持されていることを知り、愕然とした。人が毎年介入しないと維持できない自然って、なんなのだ。


さびれた山道を維持する営み


逆に、圧倒的な自然の破壊力、人間の非力さを感じる場所も見てきた。最初のポール写真の場所、2011年の紀伊半島豪雨。今回の旅は、この豪雨の影響が、いまだに残っていることを知る旅でもあった。11年も経つのに・・、あの風光明媚な瀞峡の観光船(ウォータージェット船)が「航路が維持できなくなり」休止していた。

航路を維持するためには、浚渫(しゅんせつ)が必要なのだ。自然の景観を楽しむために、川底の土砂を取り除いているのだ。

私は、自然の残る風景が好きだ。


でも、自然って、なんだ

その長者原で、「半自然草原」という言葉も知った。縄文時代からの人間の営みの結果できた「自然の草原」が日本全国にあるのだ。そして、それを維持している方々がいるので、私のような旅人が楽しめるのだ。


◇◇◇

はーい!
これからも、旅を続けていきますよ~

考えてみれば、里山の風景も、竹林も人間が関与しているものなんですよね。住まう土地を愛する人々が作った景色。草木を刈り、植林、治水をする。

タビとは、その土地の方々が精魂込めて作り出したものを、チョイと覗かせて頂く、その土地が育んだお酒や食べ物を、味わせて頂く行為だと思うようになった。気候風土と歴史が織りなす作品をみせていただくのだ。

◇◇


旅は、元気をいただける。そして、この元気をみなさんにも共有できたらなぁ、これが今の私が、記録を残す理由のひとつ。旅先へのご恩返し、その場所を維持していただいている方々への感謝。

これからも色んな場所を紹介していきまーす。 そして、47都道府県の紹介記事を書くのが当面の目標。

そして、こんな場所あんな場所、行ってみたい場所、オススメの場所があれば、教えてください。私の郷里に来て! というリクエストもどうぞ! お金と時間と相談しながら(笑)どこへでもいきますよ。(内緒のリクエストは、コメント欄ではなく、「クリエイターへのお問い合わせ」からどうぞ。)


それでは、次のタビでお会いしましょう。

「ちむどんどん」するタビで・・





(おしまい)



<次回予告>
 松本から長野へのタビ、鉄分多めのタビへと、ご案内しまーす。
 「なぐツー」をお楽しみに!


最後まで読んで頂き、ありがとうございます😊 コメントも、励みになります。是非どうぞ! サポートは、旅先でのお酒に・・