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既婚者ばかりに目が行く

我が家ではよくNHK「鶴瓶の家族に乾杯」が流れる。

鶴瓶さんがぶっつけ本番で日本各地を旅する番組で、現地の人と絡みまくる内容。

正直、少し前までこの番組を見るのが辛かった。


コロナ禍になってからは、過去のVTRを振り返る回が多い。何年も前のVTRを見た後は、そこに出演していた地元の方とテレビ電話で近況をきくという流れ。

するとVTRではまだ子どもだった方がテレビ電話では大人になっている。それを見て私は「どうせ結婚して子どもいるんでしょ」と思うのだが、その予想はほぼ当たっている。

30代彼氏なしの私にとっては、この定番の流れが辛かった。

幸せの形は人それぞれだし、結婚が必ず幸せとは限らないのは重々承知しているつもり。

そもそも番組名が「家族に乾杯」なのだから、結婚や子どもの話題が多いのは当たり前。

でも、そんな私も昨年彼氏ができ現在婚約中の身となった。番組を見る目が変わったかと問われれば、確実に変わった。

変わった点は2つ。

一つは、番組を見るのが辛くなくなったということ。

もう一つは、自分が「持っていないもの」ばかりに目を向けていたことに気付いた、ということ。

結婚願望があるのに彼氏がいないのは辛い。

一方で私はケガや病気をせず生活できているし、安定した仕事もある。家族も元気だし、友達とご飯に行けるし、自由な時間もたくさんある。

もし自分が重い病気だったら健康な人を見るのは辛いかもしれない。会社をクビにされたら働いている人を見るのは辛いかもしれない。

「家族に乾杯」は、本当はいろんな話題について話しているはずなのに、私が勝手に結婚や子どもの話題に目を向け過ぎているだけだと気付いた。

なぜなら私が「持っていないもの」ばかりに目を向けていたから。


本当はたくさんのものを持っていて十分幸せだったのだ。


そんなことを教えてくれた「鶴瓶の家族に乾杯」。

NHK総合で毎週月曜夜7:30~8:42放送中です。

(ステマではありません。笑)


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