マガジンのカバー画像

醸造家の視ている世界

サークルメンバーになることなくメンバー限定記事を読むことのできるマガジンです。 サークル内でのみ公開している記事や動画の一部もご覧いただけます。
ドイツのワイナリーで現役の栽培・醸造責任者としてワイン造りに関わっているNagiが見ている視界や考…
¥1,000 / 月
運営しているクリエイター

#ワイン

ワイナリーの四方山話|容量はあってもタンクが足りない問題

ワイナリーでの仕事、特に醸造関連の仕事は常にパズルを解いているような感覚になります。どの…

2024年の収穫も目前。現在の畑の状況

2024年。この年は近年に輪をかけておかしな気候の年として記憶に残る年になりそうです。この記…

500

ナチュラルワインが好まれている理由に対する一考察

ナチュラルワインが人気です。ワインにおけるこのカテゴリーはすでにブームで、一部ではすでに…

500

今の時代、ワインは思われているよりも自由な飲み物となっている

所要がありドイツの南、黒い森の付近まで足を伸ばしてきました。 現地ではちょうど地域のワイ…

500

澱の持つ抗酸化作用の使い方

ワインの醸造中に発生する澱には酸化防止効果があるため、ボトル中に澱が含まれている濁りワイ…

500

説明コストとワインの属性

ワインにまつわる説明コストを考えたことはあるでしょうか。説明コスト、といってもなにもワイ…

500

ここから先は水掛け論|テロワールとナチュラルワインを巡る議論に対する一考察、もしくは個人的感想

先日、ドイツを代表するワインの生産者団体であるVDPが主催する大規模なイベントが開催されました。そのイベントで"Terroir vs. Natural"と題された興味深いパネルディスカッションが行われました。私自身は残念ながら仕事の関係で参加できなかったのですが、参加した方からのレポートを読んでみて感じたことを書いておきます。

¥500

ワイナリーの四方山話|環境が整い選択肢が増えると判断を間違う

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

ワインが似る理由、似ない理由。そこから見出すべきこと。

複数の生産者が一同に介する比較的規模の大きい試飲会に参加することが年に数回あります。こう…

300

シーズン初めにシーズンの終わりを迎えないために

異常気象、という言葉がすでに恒例になりすぎて陳腐化し、誰も今の状況を異常とは思わなくなり…

コルクを巡るトラブル

コルクに関する問題といえば、ブショネです。TCA (2,4,6-Trichloranisol: トリクロロアニソー…

980

ワインは毎年同じでなきゃいけない?ワインの差はどこまで受け入れられるものなのか

ワインは毎年味が変わるもの。ワインに詳しくなくてもなんとなくそういった認識をお持ちの方は…

300

PIWIワインの売り方を考える

オレンジワイン、ナチュラルワインに続くワイン業界のトレンドとしてPIWI (Pilzwiderstandsfä…

980

本質的にはワインではなくワインっぽいものを求めているのではないか、という話

最近はナチュラルワインが人気だという話はいまさら改めてするまでもないくらいにはよく知られたことだと思います。町中を歩けばそこかしこにナチュラルワインの飲めるお店、という趣旨の看板を見かけます。 注目され話題性があるためなのでしょう、ナチュラルワインはメディアで取り扱われることも増えています。そうしたなかで、人気女優さんがナチュラルワインを語る企画が目に付きました。彼女の語る言葉がすべてのナチュラルワインラヴァーの言葉を代弁しているとは思いませんが、一方で根底しているものがあ

¥980