マガジンのカバー画像

醸造家の視ている世界

サークルメンバーになることなくメンバー限定記事を読むことのできるマガジンです。 サークル内でのみ公開している記事や動画の一部もご覧いただけます。
ドイツのワイナリーで現役の栽培・醸造責任者としてワイン造りに関わっているNagiが見ている視界や考… もっと詳しく
¥1,000 / 月
運営しているクリエイター

#ワイン造り

ワインが似る理由、似ない理由。そこから見出すべきこと。

複数の生産者が一同に介する比較的規模の大きい試飲会に参加することが年に数回あります。こう…

300

シーズン初めにシーズンの終わりを迎えないために

異常気象、という言葉がすでに恒例になりすぎて陳腐化し、誰も今の状況を異常とは思わなくなり…

コルクを巡るトラブル

コルクに関する問題といえば、ブショネです。TCA (2,4,6-Trichloranisol: トリクロロアニソー…

980

畑で見つけたもの

まだ枝が伸びていないこの時期はブドウ畑を観察するにはいい時期です。それぞれの造り手がどの…

300

ワインは毎年同じでなきゃいけない?ワインの差はどこまで受け入れられるものなのか

ワインは毎年味が変わるもの。ワインに詳しくなくてもなんとなくそういった認識をお持ちの方は…

300

PIWIワインの売り方を考える

オレンジワイン、ナチュラルワインに続くワイン業界のトレンドとしてPIWI (Pilzwiderstandsfä…

980

本質的にはワインではなくワインっぽいものを求めているのではないか、という話

最近はナチュラルワインが人気だという話はいまさら改めてするまでもないくらいにはよく知られたことだと思います。町中を歩けばそこかしこにナチュラルワインの飲めるお店、という趣旨の看板を見かけます。 注目され話題性があるためなのでしょう、ナチュラルワインはメディアで取り扱われることも増えています。そうしたなかで、人気女優さんがナチュラルワインを語る企画が目に付きました。彼女の語る言葉がすべてのナチュラルワインラヴァーの言葉を代弁しているとは思いませんが、一方で根底しているものがあ

有料
980

ワイナリーの四方山話|ワイナリーの足元に広がる負の連鎖

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

ワイナリーの四方山話|ナニモノかになりたい圧

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

ワインに親しむことに関する1つの考察|共感が排他性を加速する

世の中に星の数ほどあるワイン。やろうと思えば一生を通して「違う」ワインだけを飲み続けるこ…

980

ワインと金属

ワインを普段からよく飲まれている方であっても、そのワインに金属類が含まれているかどうかを…

500

逆浸透は本当にワイン造りの実用に耐えるのか

数年前から逆浸透 (reverse osmosis: RO) はワイン造りの現場での応用が検討されて来ています…

500

ワイナリーの四方山話|クラシカルなワインを造るのは難しい?

ワインは音楽やファッションに似ています。どれも基本的には嗜好品、というだけではなく、作品…

ワイナリーの四方山話|「ワイナリーとしての成功」とはなにか

年の瀬が迫るとあちらこちらでその年のワインランキングのようなものが発表されます。ワインの場合には前年のワインが出揃うのがこの時期になりがちであることもこの傾向に拍車をかけている要因の一つかもしれません。 有名なワイン評論家やジャーナリストの場合、彼ら彼女らの多くがその年の収穫が終わってからワイナリーを来訪し、収穫やその年の状況を聞きながら試飲をしていきます。そしてそれらの結果をまとめたレポートの多くは年の瀬を前に発表されます。こうしたことを背景に、評論家やジャーナリストの訪