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漂流の旅記録①〜島根県江津市〜

島根県江津市

出雲大社からJR山陰本線にて揺られること2時間弱。
私の地元からの総移動時間にすると夜行バスにて約15時間。島根県江津市の最寄り駅『浜田駅』に到着しました。

今回の旅の目的は江津本町にある古民家の改修お手伝い。
一般社団法人イワミノチカラさん主催の今回のイベントは、古民家の改修を通して江津本町の魅力を知ってもらおうという主旨です。
おてつたびというサービスを通して本企画に参加させていただき、島根県江津市の素敵なヒト、モノ、トチに出会うことができました。
これらの魅力を是非紹介させてください!!!

赤く広がる石州瓦

江津市特産品協会より引用

江津市に来て最初に感じたこと、それは
屋根が赤い!!!!!」

石州(せきしゅう)瓦と呼ばれる島根県東部の出雲地方でとれる来待石から作られる来待釉薬の色が特徴の瓦が積まれた屋根です。高温で焼成できる石見の都野津層の土と来待釉薬で絶妙な赤色を生み出しているそうです。品質もとても良く景観も特徴的であり、地元の方々はこの赤い街並みに誇りを持っておられました。

また、甍(いらか)街道と呼ばれる古き良き日本の面影が感じられる閑静な赤瓦の家並みが今も残っています。江津本町は、古くから江の川の舟運と日本海の海運の要所として栄え、寛文年間に上方航路が開かれると北前船の寄港地や天領米の積出港として川岸には4、50隻の帆船が林立し、浜田で入港を待ち合わせる船がある程の混雑ぶりであったと言われます。その面影を感じながらぶらぶら散歩も楽しかったです。

甍街道


古民家を改修

古民家の障子修復作業

主な作業内容は
・古民家の障子の取り外し、元の障子の張り替え
・古民家の掃除
 でした。
地元のおじちゃんたちに教えてもらいながら県立江津工業高等学校の生徒さんたちと協力して障子張り作業を行いました。
障子の手入れは初めてだったので最初はおじちゃんに呆れられましたが、優しく(時に厳しく)(これも愛)ご指導いただき無事一人前の称号をいただくことができました。昔は毎年障子を張り替えていたというから相当な手間だったでしょうね。モノを大切にする精神は現代でも見習うべきであり、一年の節目を彩る機会としての位置付けもまた趣深いです。

休憩の合間には、地元の方から江津の歴史や現状を伺い、町おこしのために何かできることはないか一緒に考えました。また、高校生とも話すことができ遠い過去を懐かしんだり。。歳をとったなと実感しました。

ちなみに上の写真の奥に見える水色の柱の建物は、旧江津本町の郵便局で現在は保存指定建造物として管理されています。

これが島根の食文化

食べることが大好きな苺大福。
島根県では地元の方がたくさんおもてなしをしてくださり、数々の郷土料理に巡り会うことができてとても幸せでした。

赤天
練り物に赤い色をつけ、ピリ辛味に仕上げた独特な蒲鉾です。パン粉をつけて揚げてあるので、サクサクとした食感も特徴です。

浜田港が近く、とても新鮮で美味しい魚介類、なんと言っても高級魚ノドグロ
ピリッと辛さが効いた居酒屋定番メニュー「赤天」
サツマイモのツルも炒めていただきました。

ノドグロ炙り丼(ぐっさん)
これほんっとうに美味しかったです。

そして何よりも、地元の皆様のご好意で朝ごはんや夜ご飯は手作りの家庭の味を提供していただきました。地域問わず、人が作ってくれる料理は暖かくて、優しくて、一番美味しい。

旅の醍醐味 地元民との交流

今回の企画では、人との会話を通して、江津の素晴らしさ、町おこしの必要性とその将来について深く考える機会が多かったです。

工業高校生と、おじちゃんと、私たち

地元のおじちゃんたちは、良い意味でパーソナルスペースが狭く、個性豊かだけれど皆さんフレンドリーで私たち他所から来た若者にも優しく楽しく接してくださいました。
普段大学に通っているだけでは得ることのできない、人の暖かさを感じる時間。
あ、私ってこのようなコミュニティが好きなんだな、このような空間でお酒を飲みながら自分の将来、この街の将来を考えていることが好きで、一番ワクワクして、存在意義を見出すことができているんだろうな。と気づきを得ることができました。
この「気づき」が私が島根県に来て得ることのできたもっとも大きな産物であったと思います。食べ物は食べたら無くなってしまうけれど、人との繋がりは大切にすれば一生続きます。ふとした機会にその繋がりが何かすごいものを創り出すかもしれません。
今は色々なところに足を運び、たくさんの繋がりを作っていきたいと強く思うようになりました。

江津本町の将来

ここまで江津の良いところをざっと紹介してきましたが、どんなに良いモノが揃っていても、それを知ってもらうことが何よりも大切で、PRが欠けてしまうと全てが水の泡になってしまします。

一般社団法人イワミノチカラさんでは江津含む浜田地区の良さをPRするために、様々なイベントを企画主催しています。豊かな文化や歴史を見直して“住み続けたいまち”を育んでいこうと「本町地区歴史的建造物を活かしたまちづくり推進協議会」が発足され、地域の素晴らしさを未来へ伝えるために、まち並みの調査復旧に力を注いでいます。
時代とともに移り変わる観光需要に合わせて、主に体験型ツーリズムに力を入れています。外だけに目を向けるのではなく、

個人的な意見としては、
・観光施設(飲食や物産)に乏しいので、個人単位よりはツアーとして組み込んでもらうべき
・中山間地域での暮らしに興味がある人向けに、ワーケーションや田舎ホームステイといった満足度に特化した企画を運営するべき
・江津本町居住者の平均寿命の高齢化が加速しているので、子育て世代に向けた支援を手厚くし、長い目で街の発展を考えるべき
・街の持続性を保つために、漁業、農業の発展にも目を向けるべき
・おてつたび等、既存のフィールドに留まらず新しい土俵を提供するサービスが増えている。これらの新規フィールドに積極的に飛び込んでいくべき
以上の事項が必要であると考えています。

たくさんの人が力を合わせて町おこしに励んでいます。
頑張っている人はカッコイイ。
みなさんのカッコ良さがさらに知れ渡る日が来るといいな、、、。

出雲大社のご利益

江津市に訪れた際に、縁結びの神・福の神として名高い出雲大社に参拝してきました。私自身数多くのご縁に恵まれている人間だとは自負しておりますが、やはり出雲大社にきたからには!と思い本格的に御祈祷を受けてきました。

島根県を訪れたのは10月末なので御祈祷後4ヶ月ほど経過しました。
この4ヶ月、休学を通して年代問わずたくさんの尊敬できる方々と出会い、「こんな生き方、働き方があるんだ」「こんな人たちがいるんだ」と視野が大きく広がりました。自分自身の価値観も悲観的なものから楽観的な前向きな気持ちに変わりました。ふらふら漂流から始まった休学も、
現在はとあるご縁から自己実現を果たす場所や人脈を得ることができ、自分の目標に向かって前進するための下準備に取り組む状態に収束しつつあります。これは大国主大神様さまさまなのでは・・・??と改めてご利益を実感しております。神様に見守っていただいているということが心の拠り所になっています。

みなさんも是非お時間あれば出雲大社に足を運んでみてはいかがでしょうか。

ここまで読んでいただいてありがとうございました🍓

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MEET MEETS ME
苺大福

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