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閉会式見ました

東京五輪の閉会式。フルで見ました。
開会式と閉会式、全部合わせて6時間見て。
しかし競技の方はダイジェスト含めて1秒も見ず、誰がメダル取ったのかいまだに知らないってのもなかなかにアンバランスな気がしますが。
まあ競技に興味がないからしょうがない。
ああ、ソフトの若い女の子、後藤さんだっけ、が金メダル取ったのは知ってますが、他は全然わからん。

閉会式は、一言で言うと「ポリコレが極限まで行きついた先のエンタメ」みたいなノリでした。
出演者で、フツーの人が知ってる人って大竹しのぶさんぐらいじゃないですか。あとはみんなが知らなさそうな人ばっかり。
ほとんどお金がかかってる感じがしなかったですね。
我々世代だとスカパラのライブは楽しかったんですが、選曲は謎でした。

私個人はポリコレエンタメって嫌いじゃないです。
ポリコレは「大衆的な人気商売のような俗っぽさとは違う、人々の善なる魂に訴えかける清く正しい概念」みたいな印象があるし。
「たまたま政治的なロビイングに成功した少数派」と見なすこともできますが。
いずれにせよ、みんなが無条件に楽しめるもんじゃない。だってよく知らないもんだし。なんか学校行事みたいな真面目さしか感じない。

とは言え、ポリコレはポリコレとしてまとめてズラっとやる分にはそんなに不快感はないんですよ。
「こういう世界もあるんだな」という新鮮味もあるし。
「世界にはこういう大変な状況にある人がいます」と言いつつ一般に門戸を開き、「他に困ってる方はおられませんか」とやることには意義があります。
「人気商売の勝ち組」しか何かを主張できない状況ってすごく閉塞感があるし、ネットが登場する前の世界ってまさにそれでしたからね。

そうじゃなくて、「ポリコレってこういうもんだろ」とばかりの雑な認識で。
フツーのエンタメに「とりあえず黒人入れてみました」「とりあえず女性キャラの肌の露出を減らしました」なんてやるのは好きくない。
必要なのは対話ですよ。
困った状況にある人にできるだけ門戸を開き、できるだけ対話をし、深いところで彼らが何を考えてるのかを知り、社会があるべき姿を解き明かす。
それだけでもポリコレとしての精度は上がる気がしますね。
雑なポリコレは百害あって一利なしですが、ちゃんとやる分には希望は感じます。

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