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薬膳教室4 – こんなに暑いのに、、、!?想像の中で冬の寒さを考える。凍える季節の養生ごはん

暑い。アツイ。あっついー。。こんなに暑いのに、寒い冬のことを考えるとは。。。リアリティが無さすぎるけど、でも考えてみなくては、、笑

冬。寒〜い季節のことに思いをめぐらす

正直、冬は苦手。数年前(いやすでに10年は過ぎてるな、、笑)一日中、朝から晩まで屋外にいる仕事をしていた時、冬には、ヒートテックの下着を何枚も重ね、おなかと背中に貼るホカロンを仕込んで、さらに靴の中にトウガラシを入れてみたり。最高気温10度をきる日は、寒さが身にしみいって、何をしても、何を着込んでも、家に帰ってくると、手足は氷のように冷えていたのを思い出す。
表面ではなく、その奥の骨のほうから冷えがにじんでくる感じ。お風呂に入ると暖かいというより痛くて沁みる。
ああ、がんばっていたんだな、と今でも身体に感謝を伝えたくなる。(ナデナデ、イイコイイコ、笑)

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それはさておき(笑)、冬の季節の話。
1年で最も寒い季節。大地は凍結して、植物は枯れ、動物は冬眠する季節。
都市に住んでいるとそういうことは忘れがちだが、本来は、冬はすべてが一時停止する季節なのかもしれない。
本来は、人間も身体をやすませる季節で、身体の深いところにエネルギーを保管し春の芽生えに備える「閉蔵」をするべき季節である。

冬の季節の特徴は、寒さと乾燥
寒さで、陽気が阻まれ、巡らなくなることで、冷えやしもやけが起こりやすい。また、気血の循環が悪くなると、関節・筋肉・血管などの流れも悪くなり、脳梗塞なども起こりやすくなるので、注意が必要。乾燥は、まず口・鼻・喉などの粘膜や皮膚など外気と接するところで感じやすく、風邪・喘息・胸が痛くなるなどの症状も出やすい。

冬に対応する五臓は「腎」。腎は、中医学では、蔵精といって生命活動の源である「精」をためておくという大切な機能があるが、それ以外にも、全身の水分代謝を調節(主水)したり、肺が吸い込んだ吸気を収めておく機能(納気)もつかさどる。冬の邪気「寒邪」(陰邪)で、腎を痛めると、陽気を傷つけやすく、身体に冷えやこわばりをもたらす。気血のめぐりが悪いと、身体は滞り、腰・肩・おなかが痛くなったりもする。また、水分調節がうまくいかず頻尿になったり、下痢をしたりすることもある。寒さにより体が縮こまると、足の痙攣や、高血圧、めまいなども起こりやすい。(イヤー、過酷ナ季節ダナ)

腎と対応する感情は「恐」。強い恐怖は腎をさらに変調させてしまうので、のんびりした気持ちでゆったりと過ごせるようにしておきたい。日照時間にあわせるように、朝は遅めに起きて、夜は早めに眠るのがよく、体内の陽気を外に漏らさないよう、激しい活動(運動)は避け、暖かくしてのんびりと過ごすのがよい。(特に老人や子供)

     ☆

次の季節である春に備え、そんな過酷な冬を乗り切るためにも、精気を貯蔵することが大切である。蓄える季節なので、ダイエットには向かない。また、腎の精気は、陰と陽に分けて考えることができる。腎陰は、身体をうるおすもの、必要な水分を各臓器へ送り、不必要な水分の排泄を促す。腎陽は、身体をあたため、気化作用を促進したりと、促すもの。それぞれを養うための冬の薬膳は、それらを補う食材をバランスよくとることが大切。温性・熱性の食材も使用するが、平性・涼性の食材も使用する。また、腎を補う五味は「鹹」(塩味)だが、取りすぎると負担がかかり、むくみやすくなったりもするので、控えめにとるようにする。(いろいろ考えることがたくさんで、大変ダワ!)

冬の薬膳メニューを考える

さて宿題の薬膳メニュー。今回はこんな感じにしてみました。
中華がゆ(鶏肉・しょうが・ねぎ・ごま)
くるみ・山椒・椎茸のロースト・黒酢をトッピング
青梗菜とエビのしょうが炒め

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先生からのアドバイスとしては、腎陽だけではなく、腎隠を養う食材をプラスできるとさらによかったかも、とのこと。炒めものの中にたまごを入れるとか。(フムフム、ナルホド。冬になるまでに、もっと勉強しなくっちゃ、笑)ねー。


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