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消化・吸収 -糖質・タンパク質・脂質、そして「噛む」ということ

人間の三大栄養素、炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質。家庭科とかで習ったはずなのに、そのあとすっかり意識せずにここまできました笑

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炭水化物(糖質+食物繊維)は、身体のエネルギーとして。
タンパク質は、身体をつくる材料として。
脂質は、身体のエネルギー、そして身体をつくる材料として。

なくてはならないこの3つ。だから三大栄養素。

同じように口に入っても、消化・吸収のプロセスが違うなんて、考えた事がなかった私。今更ながら、面白すぎる。

基本的には、それぞれ別の消化酵素が、その消化をたすけてくれながら細かく細かく分解され、栄養となって、身体の中にとりこまれる。

炭水化物は、口内、唾液中に入っている酵素のアミラーゼが細かく分解をたすける。身体のエネルギーとして使える糖質は、はやく細胞で使えるように、口ですでに分解がはじまる。よって、吸収されるのも一番早く2時間くらい。

次はタンパク質。唾液では分解されず、胃液の中にある酵素のペプシンが、その分解をたすけ始める。吸収には3時間〜6時間くらい。

そして一番時間がかかるのが、脂質。小腸に入るところから分泌される胆汁の中にある腸リパーゼという酵素で分解されはじめて、6時間以上かかる。

それぞれの酵素は、分解をたすけるオタスケマンのようなもの(触媒)で、自分の担当の栄養素だけを、せっせと分解する。担当外の、興味のないものはスルー。それぞれ役割が分担されているのだ。酵素の仕組みと働きには、興味津々。

さて、もとに戻って、3大栄養素。というか、食べるもの。
消化吸収の最初の入り口。口の中で、その3つの消化吸収に最初に関わるのが、咀嚼、かむという行為。

かむことによって、食べ物は小さくなる。
ごくんと飲み込んだその瞬間から、自分の意志では動かせない、身体におまかせなのだ。
食べ物を飲み込むと、のどの奥にある弁(喉頭蓋)が、パカっと気道に蓋をして、その食べ物は食道に落ちる。
たまに気道に落ちると苦しくなるけど、無意識で毎回毎回蓋をしてくれている、この蓋の仕組みも、スゴイナーと思う。

そして、意志の外の、食道、胃、小腸、大腸とすすんでいく消化というプロセスがはじまる。

でもさ、噛むことは、自分の意志でできる行為。噛まずに、大きいまま内臓にいれれば、分解にはさらに時間がかかる事になる。毎日ずっと働いている内臓くんたちに、さらに負担をかけていいのだろうか。。。

なので、自分の意志でできる「かむ」という行為をもっと丁寧にしてみようと思う。(一口、30回噛ムトヨイトカ、イワレテマスヨネ)

ちなみに、前歯で物をかみ切るときには、前頭葉が刺激され(こめかみ抑えると動くのがわかる)、奥歯でかむときには、海馬あたりが刺激される(こめかみあたりが動く)。

かむことが、脳のトレーニングにもなるとは。
前歯は、「考える」トレーニングに。
奥歯は、「記憶する」トレーニングに。

老人になって、歯が弱くなり、かむことができなくなると、記憶力なども弱くなっていくのはこんな事も関係しているのかも、と思うと、全ての身体活動の不思議を感じる。

そして、かむことによって、唾液も多く分泌されるようになる。唾液が、十分に出て、口内が潤うことによって、味覚もより豊かに感じられるのだとか。

また、ガムを20分かんでいると、ストレスを軽減するホルモンである、セロトニンも出てくるらしい。

なんだか知れば知るほど、かまずに飲みこむのがもったいなく感じてきてしまった。ワ!シュンカントロケルー、とか言ってる場合ではないのかも、、笑

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