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薬膳教室3 - 秋には世界はどうなっているのだろう、、まだ先だけど秋の季節の養生ごはん

まだ本格的な夏も迎えてはいないけれど、今回は秋の薬膳について。
秋ネ・・・秋の頃には、COVID19も少し落ち着いて、社会や自分の生活が少し落ち着いてきてるとイイナとか思いながら。

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陽気旺盛な夏のあと、秋は、陽が減って陰が徐々に増えてくる季節。夏の間に成長した植物たちが実を実らせる、収穫の季節。人の身体の中でも、陽から徐々に陰へと移行し、冬を迎える準備をしていく季節である。

この季節の特徴は、空気の乾燥。ただし、初秋と晩秋では気温が違うので、「温燥」(まだ暑熱が残っている初秋)の時期と「涼燥」(寒くなってくる晩秋)の時期とを分けて、薬膳のメニュー選びは考える。

秋に対応する臓器は「肺」。肺は「喜潤悪燥(きじゅんおそう)」。潤いが好きで、乾燥が苦手。この季節の邪気である「燥邪」は、読んで字のごとく乾燥性で、津液を損傷させ、肺を傷つける。燥邪は、口や鼻から身体に侵入するので、まずは口や鼻が乾燥しないように、粘膜を潤しておきたい。口や鼻が乾燥してくると、のどの渇きや痛み、咳(痰がないカラ咳)が出やすくなる。また、肺が変調することで、体内に水分がめぐらなくなり、抜け毛、皮膚や唇の乾燥、便秘なども起こりやすくなる。また、咳・息切れ・喘息などの呼吸器系のトラブルが起こりやすくなる。

肺に対応する「五志」は「憂」。秋はついついメランコリックになりがちだが、物事に意気消沈せず、安定したゆったりした気持ちで過ごすようにこころがけるとよい。(メランコリックになってるのは季節のせいかも、って頭のどこかで考えるだけでも、少し気持ちは戻ってくるかもしれない!笑)

さて、秋の薬膳ごはんはどのようなものになるのだろうか
秋の主味は「辛」。辛いといっても、私たちが「辛い」と感じる味覚とは少し違うようだ。薬膳で「辛」の特徴をもつ食材は、例えば、さといもや、春菊。(このあたりの分類で、実際の味覚とのミスマッチが、薬膳を難しく感じる原因になっているのかもしれないナ・・・なんて)そして、秋の主味が「辛」だからといって、刺激的な辛味をもつもの(トウガラシ・ねぎ・しょうが・にんにくなど)を取りすぎると、肺を痛めてしまうので、注意が必要。(肺はデリケートな臓器だそうデス)

そして、最初のほうに書いたように、初秋の特徴は「温燥」で残暑をひきずっているので、養生に使う食材としては「涼性」をもちながら「津液を補える」こと。(五味は、辛味を鹹味(塩)・苦味で補う)。晩秋、気温が変わり「涼燥」になってきたら、養生食材は、「平性・温性」で「津液を補う」ものに変更しいていく。(五味は、辛味そして酸味で)

ここから先は、宿題メニュー。先生のくれた食材表とニラメッコしながら、こんな感じにしてみました。

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(初秋)

長芋、海苔、のサラダ 白ごま添え/ レタス
椎茸の網焼き レモン醤油
鯛のこぶじめ 昆布
発芽玄米ごはん
落としたまごのお味噌汁


(晩秋) *まだ写真なし、今度作ったら写真載せます!

かぼちゃのポタージュ(かぼちゃ、牛乳)
鶏肉ロースト いんげん・里芋・銀杏添え
(もち米の)バターライス・くるみトッピング
キャベツのマリネサラダ
ハチミツ、レモン ドリンク

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メニュー考えるのは楽しいけれど、本当は、一食のメニューだけ考えるんじゃなく、毎日の積み重ねができなくちゃ意味ないんだよな、、笑

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