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積極的解釈によるプラス思考とまったく違う思考

大阪にある総合就業支援拠点で『OSAKAしごとフィールド』というところがあります。

そこが主催となり、昨日からあるセミナーイベントが開催されました。

キャリアを切り開いてきた各界のカリスマ講師達が、皆さまの就活や転職活動に関する悩みに向き合います。

それぞれの業界で大活躍なさっているキャリア人をお招きして、その方の就職や転職に関する考え方を披露いただく場です。

私はこういった「セミナー」や「講演会」を観に行くことが大好きです。
なので、即応募しました。

昨日、お聞きさせていただいたのは、コピーライターの阿部 広太郎さんです。

テーマは【積極的解釈】でした。

今日は印象に残ったワードと自分の感想を書きます。


A→Bの転換

人は物事の事象に対して、多数意見や多数思考されていることを「そうである」と決めつけます。

そうではなく。
自らの考えで積極的に「どういうことか?」を考え、自らの論理に従って理解する【積極的解釈】を行うことが、自分らしさであり新しい発想に行き着くとお伝えいただきました。

事実に対し、Aという解釈が世の中のほとんどだったとして、それをBという考えに転換する。

A→B

この「→」が自分らしさであり、意志であるということです。


(感想)なるほど。

ただ単に解釈することは、目の前の事柄を「見る」だけになっていたのだと感じました。
そうではなくて、それを自分の今持っている理論で咀嚼して、新しい思考に転換させることで新しい「見え方」が生まれるということなんですね。


創造的休暇

阿部 広太郎さんのお話の中で出された史実に面白いお話がありました。

アイザック・ニュートンは、万有引力を説いた方で誰もが知っていると思います。
そのニュートンがケンブリッジ大学に入学した後、ロンドンではペストという伝染病が流行りました。
その影響を受けて、ケンブリッジ大学は2年間休学となりました。

ニュートンはこの休学している2年間の間に「万有引力の法則」を生み出しました。

ニュートンは、この休学の2年間を「創造的休暇」と呼んだようです。


2020年のコロナ禍における日本も、17世紀のペストが流行ったロンドンと同じ状況です。

このコロナ禍を、私たちはみんな「停滞」や「消失」「虚無」といった負の期間としてネガティブに捉えていませんでしたでしょうか。

ところが、ニュートンは「新しいことを発見するための休暇」としてとらえ、世界中が驚くような法則を見つけたのです。

これを「A→B」に置き換えると、

A:流行り病で誰も何もできなくなった
B:流行り病の休暇のおかげで新しいことを見つけることができた

ということになります。


(感想)知らなかった。

このお話、恥ずかしながら知らなかったのでとっても感動しました。
17世紀のロンドン、今の日本とまったく変わってないことから、「歴史は繰り返される」という言葉が浮かびました。
この2年、自分の滞りや無の時間が急に惜しく感じます。


逆境は企画の母

こういったニュートンの話は、今の世の中や今を生きる人、今起こっているあらゆる事象に置き換えることができます。

一見、どうしようもない逆境でも、考え方の転換ができればそれは新しいことを生み出せるということです。

今起こっていることに対して、
「そもそも」それはなんでそう思われて(思って)いるのか?
  を考えて、
「たとえば」こういう風に考えることはできないか?
  と転換して、
「つまり」こんなことができるのではないか?
  と新しい答えを生み出す。


(感想)これが生きることが楽しくなる


そういう【積極的解釈】が今求められているし、世の中を生きやすくする考え方なのだと思いました。
そして、生きることが少し楽しくなる考えだとも思いました。
ただ悲しいことを悲しいと、辛いことを辛いと思うだけでなく、それがどう自分に転換できるのかを考えることが、前を向くためのヒントでもあると感じました。


ピコン💡

とにかく自分の心が揺れた瞬間を大事にする。
そしてそれを書き留める。

自分の心の中で、電流を測る針が「ピコン💡」と振れる瞬間を感じ取れる感覚が大事なことです。

そして、そういった「ピコン💡」がどういう考えで「ピコン💡」となったのかを共有できることになれれば、他人や世の中と意思疎通ができるようになっていくといいます。


(感想)ピコン💡

何度か、人生でありました。
感覚的には、「ああ、ああいう感覚のことね」ということで納得できました。
書きとどめるクロッキー帳、私も作りたいと思いました。

全体の感想

とても納得できましたし、面白いお話でした。

今まで思考の転換ということは「ポジティブになるためのもの」だけと思っていましたが、そうでなくともいいと感じました。

阿部 広太郎さんの思考の転換は、確かにプラスになることだけれども、世間でいうような「ポジティブ思考」ではないように感じました。

なんというか、自分にとってプラスになる「要素」として転換していることであって、「自分がプラスになったり感じたりするいわゆる誤解ではない」と思います。

それが、世の中をよくする企画を生み出したり、誰かの助けになる提唱ができることの理由だと思いました。


私は今まで、「自分がプラスになったり感じたりする」ような考え方は美談のように聞こえて大嫌いでした。

でもこの【積極的解釈】は事象を美談に移し替えるのではなく、役に立つ要素を摘出するための手段だと思います。


それを知れて、少し嫌なことや起こったことと向き合える気がしました。

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