#2 ひたすらにdefspiralの話

最新アルバム「ULYSSES」の話に入っていきましょう。

#1で書いたようにいろいろあって(端折りすぎ)ドラムがメンバーチェンジした。

2022年の5月に和樹という新ドラムが入って初めてのアルバムが「ULYSSES」だ。

このアルバム、それまでのライブで披露されていた曲が多数で、ライブでおろして育てながら一つの作品のまとめていったものだ。
ちなみに、和樹加入後の初めて世に放たれたのは「明日への階段」と「流星」がそれです。

この2曲は「若くて勢いのあるドラマーが入ったぞ〜!!(要約)」をビシビシ感じる。流星を初めて聞いたのは、2022年の年末ラストワンマン。年末の締めらしくアンコールのラストで「CARNAVAL」があって、は〜い!いつもの大円団ね☆ハッピーハッピー☆彡と、楽しさに包まれてふーぅっと一息ついたその瞬間。聞いたことのないキラキラした同期が流れたのです。思わず「え???」と顔を見合わせる私と友人。終わりだと思ってたのにもう1曲あった!そしてそれが新曲だった!そしてそれがめーちゃーくちゃーいい曲だった!!!!この希望と多幸感は忘れられない。とりあえずイントロのバスドラムを味わって欲しい。これだからバンギャルはやめられねぇと思った。


ただ、「ULYSSES」に入った「明日への階段」と「流星」は、本人たちもインタビューで語っていたように他の曲とずいぶん印象が違う。


2023の春ツアーから年末にかけてライブでおろされた曲は

・VIVA LA VIDA
・FLASH
・ALEGRiA
・EUPHORIA
・夢見る蜉蝣
・光の世界

…SATELLITEと月の荒野ってどうだったっけ・・?
誰か教えて(他力本願)

春の時も冬の時もそうだったけど、その前の「流星」と「明日への階段」の力があまりにも強すぎて、どの新曲聴いても「あれ、暴れられない…」「これも暴れじゃない…」「踊れと言われても踊りにくい…」と初聴きでは思っていた。


私がdefspiralで好きな曲は、敢えて決めるとしたら

1.AURORA

2.Break the silence

3.babylon

なんですけど、たぶんこの辺の曲と今回のULYSSESの曲とは全然違う。

ある人はTRANSTIC NERVEに戻ったみたい、またある人はソフビ(ソフトヴィジュアル系)っぽい、という。

それってどういう意味なんだろうなーと考えてみると、この素人でもわかる差ってギターの歪み具合なのかなと。
ずっと、defspiralのサウンドってラフマニノフみたいだな、と思っていて。
音の厚みとか和音でグワ〜っと迫ってくる感じとか。
本人たちも「隙間恐怖症」とおっしゃってましたが、そこに「隙間の美学」みたいなのを持ってきたのが今回の作品、とそんなふうに感じてます。


確かにこのツアー全然ヘドバンしてないから首痛くならないんだよなぁ。そこに物足りなさを感じてる人もいるようだし、気持ちは分かる。頭振りたいよね。バンギャルだもの。
あと、絶対1作品に1曲はあった(はず)の四つ打ち曲もなかったね。
(四つ打ち曲大好きマンなので次のアルバムに期待。)

でもそこにこの作品の本質はない。

このアルバムに封じ込めたかったのは何なんだろう。

ずっとそれを考えながらツアーを回ってきた。

私の地方参戦最後となった東海シリーズまで終えて、ようやく私なりに見えてきた。

その話を次回書いてみよう。

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