ビューティフルからビューティフルへ

今年初読書は日比野コレコさんの「ビューティフルからビューティフルへ」でした。

大切な学生時代である今、同じくらい大切な将来、悩みのつきない3人の高校生たちの群像劇。
漠然とした不安や閉塞感、学生時代特有の友人関係、その空気感わかるなー、と心の中で何度も頷きながら読み進められました。

ストーリーや文体、1ミリの澱みもない美しい一節、精度100%の比喩、小説を楽しむポイントってたくさんあると思うけど、本作は特に言葉選びと文章のリズムが挑戦的なのに心地よくて面白かったです。
読後に調べたのですが、作者さんがラップやバンド、漫画など多方面に造詣が深い方のようですね。
毛皮のマリーズとか範馬勇次郎、出てきます。サブカル好きにはたまらないんじゃないだろうか。終始文章のリズムがよくてさらっと読めるのでおすすめしたい一冊です。

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ちょっと前の話になってしまいますが、「ピカソ展とその時代展」に滑り込みでいきました。
同時代のクレーやマティスの作品も多くて、見応えありました。

あ、あと、藤原新也さんの「祈り」もいきました。
藤原新也さんはこの企画展で初めて知ったんですけど、大好きなアーティストの1人になりました。

写真が素敵なのは言うまでもなく、言葉の力強さや生きることへの真っ直ぐな姿勢が底抜けにかっこいい方でした。

たくさんの素敵な作品や人と出会えそうな予感に満ちた年初めとなりました。

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いま住んでいるお部屋がもうすぐ更新月を迎えます。
恋人と同棲していて、2年ってあっという間だなと振り返るとしみじみ。楽しい出来事にあふれた毎日で、でも、楽しいことばかりともいかなくて。誰かと生活することの喜びと難しさを学べて、とても良い経験だったなと思います。

2人とものタイミングもあって、再来月からは別々に生活することになりそうなのですが、後ろ向きな同棲解消ではないので、寂しくはなるけど、お互い引き続き頑張ろうぜ、って感じで気持ちは沈んではいません。
久しぶりな一人暮らしへの不安と楽しみ、あと、今年は資格試験や転職をしたいと考えているので、頑張んなきゃなっていう気概、それらがぐちゃぐちゃに入り混じっている最近です。
悩みに悩んで決断した自分の選択を後悔の残るものにしないために、、、がんばるぞ。



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