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原子力規制委員会と苦よもぎ

ちょっと愕然としたこのニュース。

原発の運転期間を最長60年から60年超運転も認めるという決定を原子力規制委員会がしたそうです。
その際、委員長が反対をしたそうで。
委員長、よくぞ言ってくれました。

福島第一原発事故とその後の事故処理のことを思ったら、普通に「原則40年、最長60年」で最低ラインで、「60年超」なんてありえないと思うんですけど。
記事を読みながら「ハナグスリ」とか「ソデノシタ」という言葉が脳裏を高速で過ぎっていったりもして。
ナンデダローナー?

この記事に頭を過ぎっていったのはもう一つ、ヨハネ黙示録に出てくる「苦よもぎ」の話。
地球上の水1/3が「苦よもぎ」のようになり、飲めなくなった…というくだりです。
長い間「苦よもぎ」が何を指しているかがわからなかったのですが、1986年のチェルノブイリ原発事故が発生した際、その意味を理解して言葉を失った方は多かったかもしれません。
古ロシア語で「チェルノブイリ」は「苦よもぎ」という意味だったのですから

つまりヨハネ黙示録では「地球上の水1/3がチェルノブイリのようになり、飲めなくなった」と書かれている、と。

日本がその最悪な事態の発生源の一つになるようなことにはならないでほしいのですが。

今回の原子力規制委員会の決定で残念に思うことの一つは、「福島第一原発事故と他の原発稼働は無関係。経済のためにも原発を回していくべき」という意見も根強かったのに、その人達を裏切る結果になりかねないということです。
「原発を稼働して経済を回す、不要な節電を回避する」という意見を持っている方でも、流石に「原発を現行の最長60年」ではなくて「60年超」とまでは言ってないようなのですが。
再度大きな原発事故が起きたら、日本の原発施策は完全終焉してもおかしくはないでしょう。
なぜ、自らそうなりかねない方向に舵を切るのか、それが理解できませんで。

去年の夏の電力逼迫による節電を思ったら、原発再稼働はやむなしとは思いますが、原発の耐用年数を伸ばせとも言ってないですぜ。
今回の決定がどこぞの文春さんや新潮さんのスクープにすっぱ抜かれたり、具体的には言いませんが超不可思議な事象で今回の決定が廃止に追い込まれたら良いのですけどね。

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