3/18-19 ブラックラーメンを食べに富山県まで行ってきた話
ブラックラーメンとの出会いは職場の食堂だった。インパクトのある真っ黒なスープに濃い味付けで、わたしがとてもすこなやつだった。
ブラックラーメンの他にも、名古屋の台湾ラーメンや沖縄のソーキそば、札幌の味噌バターコーンなど、全国ご当地の麺類が日替わりメニューとして提供されていた。酸辣湯の日には決まって広い食堂のあちこちで、むせながら麺を啜るおじさんたちの姿が散見されたものだ。
しかしながら、食堂のあった京橋からしがない北浜の僻地へと職場を移したことにより、ブラックラーメンを食べる機会がめっきりなくなってしまっていた。
というわけで、ブラックラーメンを食べに富山県に行ってきた。
【1日目】
旅の始まりはJR大阪駅から。
▼ここは多分撮り鉄たちの聖地
▼今回の旅の移動手段はこちら
・西町大喜とやマルシェ店
富山駅に着くなり早速やって来たのがこちら。ブラックラーメン発祥のお店とされる「西町大喜」さんのとやマルシェ店。塩分ばっこしきいててめちゃくちゃおいしかった。多分モハメド・アリぐらいパンチが強い。周りの野郎共は皆白ご飯とのセットを頼んでおり、少食のわたしはヒヨッて単品にしてしまったのだが、白ご飯が欲しくなるのも納得の濃い味付けだった。メンマが特に味がしゅんでてばかうまだった。正直大阪にあったら週一で通うし何ならこれだけを食べに富山までやって来たいまである。
〒930-0001
富山県富山市明輪町1-220
駅構内「きときと市場とやマルシェ」内にあるアクセス抜群のお店。星5億★★★★★
・富山市ガラス美術館
せっかくなので観光も少し。富山市ガラス美術館へ行って来た。美しいガラスの作品やこれガラスなんかってなるような作品がたくさん見られる。
展示物は写真OKだけどSNSにはあげないでねっていうやつがあって、どれがそれだったのかを覚えてないので載せないでおこうかと思う。気になる方はぜひ現地まで足を運んでどうぞ。図書館も併設されており、こんなきれいな図書館が地元にあったら、毎日のように通って耳をすませばみたいな出会いがあればいいのにと思うなどした。
〒930-0062
富山県富山市西町5-1
富山駅から路面電車に乗り「グランドプラザ前」または「西町」下車、徒歩1~2分。
・天然温泉 富山 劔の湯 御宿 野乃
お待ちかねの本日のお宿。あのビジネスホテル「ドーミーイン」チェーンの和風版である。全国旅行支援の割引込みで¥13,000ぐらいだった。朝ごはんなしの素泊まりプランでこの値段なので、土日料金とはいえちょっとお高めではある。
靴は玄関で脱いで靴箱に預けるスタイルで、エレベーターの中まで畳敷きだった。
お部屋ももちろん畳だけどふかふかのベッドもあって都会のもやしっ子でも安心♪
そしてなんと!!!
でも大浴場があったので入らなかった。
▼これは可愛いパッケージのお水
〒930-0083
富山県富山市総曲輪3-9-2
富山駅から路面電車に乗り「大手モール」下車、徒歩約1分。同じ通りに同じ系列のホテル「ドーミーイン富山」があるのでお間違えないように。(間違えた人)
・富山ブラック麺家いろは
こちらもスープの色こそ軽率に踏み入れてはならない漆黒の闇のようではあるが、あっさりとしていて食べやすいラーメンだった。ブラックラーメン処女の皆さんにはまずはこちらをおすすめしたい。控えめに添えられた海苔が磯のいい味を出しており、チャーシューもとろとろでおいしかった。
〒930-0002
富山県富山市新富町1-2-3 CiC B1F
こちらも駅近でちょっと寂れたビルの地下にある。星3つ★★★
【2日目】
はるばる富山県までやって来た訳は、ブラックラーメン以外にもまだ2つある。世界一美しいスタバと立山連峰だ。
1日目は主に富山駅の南側をうろうろと徘徊していたのだが、1日中どんよりと曇天で立山連峰は一目も見れずじまいだった。
2日目最終日、天気は申し分なく快晴。まずは富山駅の北側にある富岩運河環水公園を目指す。
・スターバックスコーヒー富山環水公園店
スタバオープンまでまだ少し時間があったので、公園内を散策して過ごした。1枚目の写真で奥に見えているのが天門橋と呼ばれる橋で、その橋の上からスタバ方面を撮ったものが2枚目なのだが、朝のこの時間は見事に逆光であった。
テラス席もあるにはあるのだが、前を通りかかる人々の大半が写真を撮って行くので、ここで食事をするには強靭なメンタルが必要となる。
ちなみにこちらのスタバが世界一美しいスタバもとい、スタバのストアデザインアワードで最優秀賞を受賞したのは2008年の話。だが景観は今なお美しく、お店は絶えず賑わっていて、これからも変わらず人々を惹き付けるのだろうと思う。
・富山県美術館
環水公園をさらに奥へ進んだ先にある富山県美術館のオノマトペの屋上へ。屋上へ向かう途中の広場には三沢厚彦による彫刻作品がある。
屋上にはオノマトペをモチーフにした、大人も子どもたちもニッコリ笑顔になるユニークな遊具がたくさん♪
そしてなんと言ってもこの屋上から見える立山の景色が圧巻だった。
スマホの写真では伝えられそうにもないが、今自分の視界の中で1番遠くにあるはずの山々が何よりも高く雄大に聳え立っていて、本当にウソみたいな景色だった。
人はあまりにも美しすぎる景色を目にすると、突然自分がちっぽけな存在であることを自覚しだし、これまでの悩みが取るに足りないものであったと言い始める傾向にあるが、残念ながらわたしにはそこまでの感受性はないようだ。
あれからも毎日仕事には行きたくないと思っているし、これからもきっとどうでもいいことで悩んだりするのだろうが、あの景色はまた見に来たいと思う。
【金沢】
目的は全て果たせたので、金沢へ寄って帰ることにした。切符は大阪駅までのものだが、駅員さんに聞いてみると、金沢で途中下車も可能なのだそうだ。
だが着いて早々後悔をした。人の多さが富山市内のそれとは桁違いなのである。間違いなく土日の四条河原町ぐらいの観光客がいた。金沢は軽い気持ちでやって来てはいけない場所なのだと知った。
滞在時間もあまりなかったので、金沢駅すぐ隣のイオンでお昼ごはんを食べることにした。ご当地料理のお店を探す気力もなく、韓国料理店へ行った。そこでとある事件に遭うことになる。
・Cheese Monster チーズトケビ
様々な韓国グルメをチーズフォンデュと共に楽しめるお店で、ネオンが輝く店内はとってもフォトジェニック♪わたしが頼んだのはこちら▼
とてもおいしかった。問題はこいつだ。
なんとアルコール度数が13度もあるのだ。わたしが頼んだマスカット味の他、パイン味やスモモ味など、可愛らしい味ばかりだったので、韓国のほろよい的な軽いお酒だと思ったのだ。
申し遅れたが、こちとら三十路の女一人旅である。だが頼んじまったものはしょうがないので、気合いで飲み干した。
知らない土地で知らない酒を飲むのはやめようと固く心に誓った昼下がりであった。
千鳥足ではあったが、無事に指定席を買っていたサンダーバードには乗ることが出来たし、琵琶湖が見える方の席を予約していたのだが、カメラフォルダにもちゃんと琵琶湖を写した写真が残されていた。
記憶があるかないかなんて些末な問題だ。圧倒的自然の前ではニンゲンは誰もが皆ちっぽけな存在なのだから。
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