総合的な学習の時間〜教員7年目の考察〜 1 目的編
1時間目 国語
2時間目 算数
3時間目 体育
4時間目 総合的な学習の時間
5時間目 社会
6時間目 図工
ある日の時間割です。
総合的な学習の時間(以下総合と表記)も他の教科と同じように時間割に組み込まれてはいるが、他の教科と決定的に違うところがあります。
その一つが「教科書がない」という点。
それによって、授業の組み立てや単元デザインがイメージしにくい教科とも言えます。
この記事では、総合的な学習の時間の捉え方、実践例を書いていこうと思います。
読み進めようとする方は下の目次をご覧ください。
1 総合の目的
ここまでスクロールしていただきありがとうございます。
ここでは、総合の目的を書きたいと思います。
目的とは「何のためにするのか」です。
授業においても、ダイエットにおいても、目的を意識することは極めて大切です。
国語ならば、「言葉による見方・考え方を働かせ、言語活動を通して、国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力を次のとおり(三観点)育成すること」が目的。
ダイエットならば、「ダイエットをして自分に自信つけて、あの人を振り向かせること」が目的(人によって異なる)。
これを忘れてしまってはいけないという一丁目一番地です。
総合の目的は何か。
何のためにする授業なのか。
教科のことが知りたい時は、学習指導要領解説を頼ります。
指導要領解説には、
とあります
これは指導要領の中で「第1の目標」という言葉で40回以上も登場してるものです。
それほどまでに、総合を考える上で欠かせない根幹となる考え方です。
指導要領解説では、この説明として、
とあります。
総合の学習の時間は、ゴール(目的)として「よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成すること」をあげています。
これが総合の目的です。
さらに分解すると
となります。
この2つを総合の目的として念頭において授業を考えていかないといけません。
2 目的を達成するための手段として
目的は、
①よりよく課題を解決すること
②自己の生き方を考えていくこと
を達成するための資質・能力育てることとわかりました。
ここまで目的に焦点を当ててきました。
しかし、
「目的はわかったけど、じゃあ、どうしたらいいの?」
となると思います。
先ほど引用した部分の上側にその答えが載っています。
「探発的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して」
つまり、
① 探究的な見方・考え方を働かせること
② 横断的・総合的な学習を行うこと
の2つです。
これが手段です。
「手段」ではありますが、あまり具体的ではありませんね。
これでは、授業でどうすればいいのかが不透明です。
そこで、指導要領解説ではさらに「探究的な見方・考え方を働かせるとは」について説明がされていますが、続きは次回にしたいと思います。
3 終わりに
ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回は概論になってしまい、抽象的な内容でしたが、外せない部分だと思い、最初に書きました。
これから少しずつ具体的な内容にしてこうと思います。
次回は、「探究のサイクル」ついて書きます。
正直、総合の授業は自分にとってもわからない部分が多いですが、指導要領を読むと少しだけ大枠がわかったように思います。
それをこれからもお伝えして、少しでもお役に立てたらと思います。
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