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現実味のない日常を、いつかわたしのリアルとして理解できる日がくることを願って。
いろいろとお騒がせしました。結論から言うと、今わたしは彼女の家に戻っています。わたしが家を飛び出してから何を思い、どうしていて、どういう経緯で戻ることになったのか、ご報告します。個人的には、生きてきてから一番死に近付いた一日だったと思うほどに絶望していました。
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漫喫で迎える朝と、襲いくる虚無感。
「彼女を怒らせた」「フォロワーさんに不快な思いをさせた」
この2点がとても大きな闇となって、わたしの心を飲み込んでいた。
彼女から逃げて、SNSからも手を引いて、完全に独りになってしまったという絶望感。
これまでひとりでいることが普通だったのに、一回感じてしまった幸せからの転落は、わたしをどん底へと叩き落とした。
そんな想いに耐えきれず、noteを更新したのが朝7時頃だった。
今日は他府県に移動して、家を探さないといけない日。
なにせわたしには、本当に帰る家がなくなってしまったのだから。
そのためには、そろそろここを出て電車に乗らないといけない。
外の景色こそ見えないが、時間が確実にわたしの背中を押そうとする。
でも動けなかった。
泣きすぎて目が腫れていたのもあるけど、それよりも体が言うことをきかない。
この時点でわたしの心を満たしていたのは、とてつもなく大きな虚無感だった。
でもいつまでもそう言っていられないので、しばらく休んでからなんとか体を起こして店を後にした。
それでも電車に乗れないという情けなさ。
店の外に出ると、人がたくさん歩いていた。
家族連れ、カップル、スーツの人。
大勢の人を見て、わたしはめまいに襲われた。
こんなときでも、対人恐怖症は容赦ないようだ。
立っていられなかったので、店の入り口で座り込んで落ち着くまで待つこと数10分。
ようやく落ち着いて、駅に向かうもやっぱり改札をくぐる勇気が出なかった。
これをくぐれば、彼女とは一生会えなくなるという絶望感がわたしを包み、決断する勇気が出ずに迷っている間も、わたしの傍をたくさんの人が通過していく。
めまいが止まらない。
わたしは一旦、駅を離れて休むことにした。
鳴り止まないスマホ。
神社に移動して、座り込んで気持ちが落ち着くのを待つことにした。
ここなら人が少ない。
でも、わたしの心は一向に落ち着かない。
それどころかますます乱れる一方だった。
その理由は、彼女からの着信である。
わたしが家を飛び出して数時間経った頃から、彼女からLINEや通話の着信が何度も何度も届くようになっていたのだ。
しかしわたしは、それを見ることができなかった。
怒った彼女からの怒ったメッセージなんて、今見たら本当にどうにかなってしまいそうだったから。
既読をつけることも、通話に出ることもせず、神社から動くこともしないまま数時間。
とうとう夕方を迎えてしまった。
どこまで情けないのか。
まだ助けて欲しいと思っているのか。
この間、わたしの心を満たしていたのは、明確な「死への渇望」だった。
親に冷たくされても、彼にボコボコにされても、そこまで考えなかったわたしにとって、好きな人たちに嫌われたという事実は、わたしの存在を根底から否定したのだろう。
「生きてた…!」
夕方ころ、いろいろと心境の変化があった。
とある人のおかげでメッセージだけでも返信しようと思えるくらいに気持ちが浮上してきたこともあり、着信の合間にLINEを開いてメッセージに目を通し始めたとき、彼女から着信があった。
正直迷ったけど…恐る恐る通話ボタンを押す。
「!!!!なぎ!?生きてる!?大丈夫!?」
通話になって発した彼女の第一声。その勢いと声の大きさに、一瞬ひるんでしまいながら、なんとか「…うん。」と回答する。
「よかった…生きてた…本当によかった…生きてた……昨日は理解してあげられなくて本当にごめんね…お願いだから戻ってきて…もう一回やり直したい…本当にお願いやから帰ってきて…今すぐ会いたい…。」
嗚咽まじりに途切れながら伝えようとする彼女の気持ちが、痛いほど伝わって来る。
「…なっちゃんは悪いくないから謝らないで…悪いのは全部わたしやから…だから戻れないよ…これ以上迷惑かけたくない…」
わたしといても彼女を不幸にさせるだけだ。お互いに幸せになれるわけがない。
この思いはやっぱり拭いきれなかったのだ。
ここから数分、お互い泣きながらおこなわれた攻防戦は熾烈を極める。
結果、わたしが折れた、というより、わたしが耐えられなくなり、彼女の迎えを待つことになった。
わたしのために泣き続け、謝り続け、懇願し続ける彼女をわたしは見ていたくなかったのだ。
なぜわたしは、わたしのせいで怒らせた彼女を、今わたしのせいで謝らせた上に泣かせているのだろうか。
もう意味不明だった。何がどうなっているのか全く理解できない状況。
でも、好きな人が電話越しにこんなになっているのに、わたしのワガママで拒絶し続けることはきっと間違いで、なによりもこんなに取り乱す彼女の声を聞いていること自体がわたしには耐えられなかった。
この一連の流れを経て、わたしは自分のことをどこまでも最低な人間だなと、改めて実感する。
救いようがないし、彼女に合わせる顔もない…。
こんなに好きなのに。
再開とささやき。
数分後、彼女が到着したと連絡が入ったので、車へと向かう。
そこで待っていた彼女が飛びついてきた。
周りには人もいるのに、気に止める様子もなく泣きながら抱きしめてきたのだ。
わたしももう限界だった。
一生会えないかもしれないと思っていた彼女が目の前にいる。
大好きな彼女が目の前にいる。
しばらく泣きながら抱きしめあった。
「お願いだから、もうどこにも行かないで…」
消え入りそうな声でささやく彼女を、どこまでも愛おしく思いながら、ますますわたしは罪悪感に苛まれる。
わたしは好きな人をこんなにも苦しめていたんだ。
長いトンネルを抜けて。
家に向かう車の中。
「私はなぎのことを全然理解できてなくて、正直あんまり想像できひんねん。むしろ嘘やって言われた方がしっくりくる。そんな世界を生きていきたなぎを、今の私じゃ支えたり受け止めたりすることはできないから、私なりになんとかできるようになりたいと思って頑張ってたのに、出ていくと言われ、爆発してしまった。どうしていいかわからんかった。だからさ、もっといっぱい思ってることを話してほしい。なぎの本心と会話がしたい。もっとなぎの傍に近付きたい。」
違うんだよ。
彼女は全然できてた。できてたのに、わたしがそれを、今までされたこともないほど大きな彼女の優しさを信用できず、許容できなかったから拒絶してしまっただけで、彼女はわたしの全てを受け止めてくれていたのは間違いなかった。
今回の件も、これまでも、彼女を苦しめてるのは全部わたしのせいなのに、彼女が自分を責めてしまって、もうどうしていいかわからなくなり、言葉に詰まりながら、相槌を打つことしかできない自分が情けない。
でもこの後、彼女とは、ゆっくり時間をかけながら、しっかり本音で話すことができた。
わたしは、なにが正しくて正しくないのかを理解できていないから、迷惑をかけたくなくて自分で無駄なブレーキをかけてしまう。
それを見た彼女は、さらに憶測を巡らせてストレスが掛かる。
お互いがお互いのためにやっていたことが、結果として大きな食い違いを生んでいた。
だからこれからは、たとえズレていたとしても、それを自分で判断せずに、本音でちゃんと話すことを、お互いに誓った。
これまでは長く暗いトンネルの中で、相手の顔も見えないままに手を繋ぎ、お互いがいいと思う方向にグイグイひっぱりながら手探りで歩いていたのだと思う。
でも今回の一件でそのトンネルを抜け、新たなステージに踏み出せたんじゃないだろうか。
少なくとも今はそう思っている。
今後わたしは本音で話すと同時に、彼女を信用するという気持ちを大切にしていきたいと思えた。
彼女はわたしの理解を超えた存在。
ツイッターを始めて優しいフォロワーさんに囲まれ、彼女の優しさに抱かれる日々は、わたしにとって映画のような非日常だ。
みんなには普通なのかもしれないが、否定され、怒られ、怒鳴られ、あまつさえ殴られて育ってきたわたしにとって、優しく受け止め、包み込んでくれる状況は、どこか現実味が持てていない。
だから、このnoteもおそらく一歩引いたような、俯瞰したような文章になっているのだと思う。
セリフは記憶違いから多少の脚色を入れているにしても、わたしに起こったことをありのままに、わたしの言葉で綴っているにもかからわらず、どこかわたしじゃないんだと思う。
この日だって、彼女は行く予定だった仕事を休んで、一日中わたしを想い、連絡し続けて、わたしを迎えに来てくれた。
わたしなんかのために、見返りも求めずそこまでしてくれる人がこの世にいることがいまだに信じられないし、どうしてお返しをしたらいいのかもわからなかった。
そのこともありのままに伝えたが、彼女曰く「好きな人のためにいろいろしてあげたいと思うことは、自然なことなんだよ。私にとって、なぎはそれくらい大切な人なんよ。」と言われた。
彼女がインフルエンザになったときもそうだが、わたしは彼女のためならなにをしても苦痛じゃないと思っている気持ちと同じなんだなって、今となってはなんとなく理解できるような気もする。
人に向けてきた感情が自分に向けられたことで自己肯定感の低さから理解に苦しんだが、一晩中本音でいろんな話をして、その辺りもすこしは理解できたような気がする。
思っていることを、恐る恐るありのまま伝えあったことで、わたしも彼女の想いを理解できてきた気がするし、彼女もわたしの感覚をすこしは理解できたと言っていた。
フィクション創作物のような人生を歩んできたわたしにとって、今の生活はどこまで行ってもやっぱり現実味がないのだが、いつかこれが普通になって、心から笑える日が来たらいいな。
彼女となら、それができるような気がする。
もっと、彼女を信用できるようにならなきゃね。
今後の話。
ツイッターもnoteも、今までのように再開しようと思う。
過去のことをツイッターやnoteに吐き出し始めたらいろいろな人から共感が得られるようになってきて、励ましてもらえるようになって。
そんな感覚はこれまで味わったことがなかったからとても居心地がよくなってきていたし、わたしの存在理由を見つけたようなきがしていたところに「不幸な過去を使って調子のるなよ?」という感じのツイートを見てしまい、この夢のような時間が全て否定されたような気になったし、好きな人たちに迷惑をかけていたんだと思って、わたしの心は粉砕してしまった。
でも、これも含めてわたしなんだと、彼女や、とある人が教えてくれた。
わたしは今までも、これからも、不幸自慢をする気もないし、こんなわたし可愛そうって思ってほしいわけでもない。
普通に育ってこなかったわたしが、普通に憧れ、普通になりたくて、普通の人たちを見ながら、普通の人たちと一緒に、普通を装っているのが、今のわたしとSNSの関わり方。
現実のわたしは、人として壊れた存在。
だからいつか、それなりに普通な人間になれることを願って、ツイッターには出来るだけ今を、未来を綴ろうとしている。
noteは、過去のわたしや可能な限り本音の感覚に近い言葉を紡ぐことで、思考の整理をするような場所になってると思う。
これからも迷惑をかけるのかもしれない。
でも、それでも、彼女や、ツイッターとnoteのフォロワーさんたちは傍にいてくれる。
そんな人たちを、わたしが拒絶して裏切るのは、やっぱり違うんだと思うことができた。
たくさんの人を巻き込み、不快にさせながら、わたしはいろいろなことを学んでいるのだと思う。
本当、わたしはつくづく、周りの人にとって迷惑な存在だと思う。
でもごめんなさい。許してほしいです。
これからもがんばりますから。
一般常識や、普通の感覚を、出来るだけ早く身につけられるようにがんばりますから。
だから…これからも、仲良くしてくれたら嬉しいです。
今回も本当にお騒がせしました。
ありがとうございます。
そしてこれからも、よろしくお願いします。
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