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自分を守ることは、結果として好きな人を悲しませないという事実。

今はもう「いくらツラくても、自分が我慢すればそれでいい」という状況ではなくなった。にもかかわらず、やっぱり「その場が平和におさまるなら、わたしはどうなってもいい」という思いが抜けきれずにそういう行動をとってしまいがち。もはやこれがわたしのマイノリティなのだろうと思ったりするレベルで、無意識に「我慢する方向」へと舵を切ってしまう。今回はそんなお話。












わたしなら大丈夫。

インフルエンザに苦しむ彼女を、なにもできずにただ眺めていることしかできなかったわたし。

「もし人にうつして治るのなら、わたしにうつして欲しい。」

そんな思いがずっとあった。

なにせ、わたしは多分、熱に強い。

でも実際調べてみると、うつしたからといって治るわけではないようなので、それは断念。

その流れで「もしわたしがインフルエンザになっても病院行かない気がする」とも思っていた。

これまで高熱でも病院行かずに自然治癒してきた過去があるからなのか、大丈夫だろうって思いが強いのだ。


逆の立場で物事を考えられない。

しかし今回のように、本人が病院にいくことを拒否したとしても、パートナーとしてやっぱり心配だから病院に行くことを強く勧める場合はどうだろう。

この発想は、わたしからも出てきたものだから、きっととても自然なことだと思う。

ということは、つまり。

わたしが高熱になっても彼女はきっと通院を勧めるということになるので、わたしはさっさと病院に行く必要がある、というわけだ。

しかも、わたしが今感じているような不安や心配を、今度は彼女がわたしに向けるようになるということ。

落ち着いて考えたらそう思えるのだけど、実際その答えにたどり着くには相当長い、思考の道のりを進まなければならない。

そう。

わたしは、わたしが負担を強いられることを率先して選んでしまいがちなので、それによって周りがどう思うのかを考えることが苦手なようだ。

つまりは逆の立場で物事を考えられない、というとになる。


心配してもらえるという発想がない。

「わたしがツライ思いをしていても、周りはなんとも思っていない。」

これが、わたしの思考のベースとなっている。

そのため、「相手がわたしを心配するかもしれない」という発想に至らないのだ。

こんなことですら、フォロワーさんとのやりとりで初めて気付くレベルなのだから、我ながら狂ってるなぁと思う。

心配されるとかではなく、迷惑をかけないか、という発想に近いかもしれない。


わたしは彼女に心配をかけたくない。

わたしは彼女の負担になりたくないと、いつも思っている。

思っているけど、だからってどうしたらいいのかはわからない。

しっかり考えてみたところ、その一環が「心配をかけない」ということなのだろう。

体調が悪くて寝込んだりしたら彼女が心配してくれる、つまり、負担になるというわけだ。

以前「なっちゃんの仕事の負担を減らすために、わたしも稼ぐからナイトワークのアルバイトをしようと思う」と相談したことがある。

このとき、めちゃくちゃ怒られたのだ。

これも、彼女からしたら「わたしを心配していた」ということになり、押し切って働いていたときたら、彼女に負担を強いることになっていたのだろうから、彼女が止めてくれてよかったと思う。

わたしは、彼女に心配をかけたくない。


彼女のために、わたしが健やかである必要がある。

これまで邪魔者としてしか扱われてこなかったわたしにとって「誰かのために元気でいないといけない」という感覚そのものが、とっさに理解できない、というより欠如しているのは間違いない。

言葉としては、もちろん理解できる。

しかしそれは、わたしのどういう行動によって達成されるのかという点がイマイチ理解できていない。

とにかく、病気にならず心身ともに健康で、人と普通に話せて、自分でしっかり稼いで、家事も全てこなせる。

わたしが、そんなような人であり続けられれば、彼女が心配することもなくなるだろうし、それはつまり彼女の負担にならないということなのだ。


完璧な人間を目指して、できることから始めていく。

彼女は仕事の関係で、帰宅するのが夜中になりがち。

その帰りを待っているからちょっと難しいけど、できるだけ規則正しい生活をしていこうと思う。

それがたぶん、基本だと思うからね。

そして仕事にも本腰をいれて、わたしがガッツリ稼いで、彼女の仕事の負担を少しでも減らしてもらいたい。

コミュニケーションも、リハビリがてらにいろんなところに出掛けてみるのもいいだろう。


自己犠牲ではなく自己保身。

自己犠牲ではなく、相手のことを思いやる気持ちの上に成り立つ自己保身。

わたしにとって、これほど難しいことはない。

しかし、これができたら彼女に心配も負担もかけなくて済むのだから、頑張っていかないと。

好きな人を守れる強さを手に入れるため、そしていろんな発想ができるように、日々練習していこうと思う。

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