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捨てていくことも悪いことじゃない
ずっと正社員じゃなきゃだめなんだと思っていた。
なにより安定を求めていた。
正社員なら簡単にはクビにならない。いっとき話題になっていた派遣切りの対象にもならない。賞与がもらえる。退職金が出る。
バイトや派遣になって、急に相手都合で終了なんて言われたら、次が見つからなかったら。
あらゆる未来を予測したら、結果正社員になることが一番いいのだと思っていた。
親と暮らしていれば尚更。正社員といえば安心してもらえる。派遣といえば不安がられる。
正社員じゃなきゃだめだ。でも蓋を開けたら、そうでもなかった。
正社員になったって、仕事が嫌になったり何かあれば結局会社がクビにしなくても自分から辞めることもある。
会社によっちゃ、結局ボーナスないとこなんてざらにある。退職金も同じ。
全てが完璧に揃って且つ福利厚生ばっちりなところなら、もう大手にいくくらいじゃないとだめな場合もある。
正社員が幸せなのか。
収入は安定しているかもしれないけど。
私は結局事務として正社員にもなったけど、ボーナスのもらえる会社に縁がなかった。退職金のある会社に縁がなかった。
収入は安定していたけど、結局いろいろあって、転職に至ったことが何度もあった。
安定なんて、人生においては一時的なものに過ぎなかった。
年とって、コロナ禍になって、転職が難しくなって。
もう無理するのはやめようって思った。
正社員じゃなくて派遣でも、アルバイトでも、社会保険には入れるし、働いた分だけ給料はもらえる。正社員じゃないほうが残業がさほどなくて、自分の時間をつくれて前向きになれた。
ボーナスもないけど、重たい責任もなくなった。楽に考えて、いつかここで長く働けそうだと思える場所に出会えた時に、相手と自分が合意できた時に責任を負う立場になればいい。
その時までは、生活ができればいい。
わずかな貯金も、いつか、塵も積もれば山となる。
現実厳しいことはもちろんある。どうにもならない状況になってもちろんなり得る。
でもそれを考えて正社員に拘って足を止めていたら、結局無職の壁にぶち当たる。
今必要なのは、割り切る度胸だと思った。
将来が不安なら少しだけでもコツコツ貯金すればいいし
正社員じゃない分、仕事を適当にやってまわりに迷惑をかけていいわけではないけれど、就いた職場があわなきゃ辞めて次の職場へいって、自分が長く勤められる場所に出会えればいい。
そのくらいに割り切ることが、今一番必要だと。
拘りを捨てて、開き直ってしまえば楽になった。
新しくパソコンを買い直した。
自分にできることを増やそう。
極める趣味をみつけるのに、年齢的な問題なんかない。
ゴールテープを自分で見つけることができるまでは、歩みが遅くてもいい。歩くのさえやめていなければいいのだ。
もっと、心を開放しよう。
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