建築学生が経営学を学ぶということ

井上達彦著の模倣の経営学(2017年日経BP社)を読了した。私のアルバイト先の社長が以前オススメしてくれたもの。

建築と経営ってどういうこと?って最初はおもった。そりゃまだ社会に出ていないペーペーの私からしたら建築なんて設計ができれば設計事務所、体力があればゼネコンでしょ。経営って経営学んだ文系よりの話じゃななくて?って。

だけど読めば読むほど面白い!


この本でも大事って言ってるけど何も模倣は同業者に限らないし、むしろ同業者じゃない方が新しい視点で物事を見ることができるかもしれない可能性が広がってる。

その点でいくと古い体質が強すぎる建築からしたらイノベーションを引き起こすチャンスなのかも!

設計事務所は新しい建築の見方の設計、角度の異なる設計、って設計でしか物事を見ることができなくなってる。視野が狭まっている気がする。それって結局建築業界自体を狭めているよね。

ヤマト運輸のお手本は吉野家だったんだって。なんでかっていうとそれまでの運送会社は個人配達なんてなくて、いわゆる業者の運送か、百貨店か。それを個人配達に特化した。

どこが吉野家なのか。それは特定のものに一本集中させたこと。今までの顧客である百貨店とかとのやりとりを減らして個人配達に特化してる。もちろんこれだけではないけど成功の秘訣として模倣は同業者じゃない、異なる業種なほど新しい発想が浮かぶのかも。

建築だったらどんな業界をこれから模倣していくのだろうか。最近、不動産を組み合わせるのがやたら目につくけど。あっと言わせるような一見関係のない業界を見て、ちゃんと勉強する。建築だけにのめり込むのはもちろんいいことでもあるけど、視野を広げるにはどうしたら良いのか。

空想と想像の世界から建築に限らない、どんな形であれ創造するのが得意だと思っているからそこを伸ばしていけるようにしよう。

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